著者
古見堂 奈々子 加賀 有津子 武田 裕之
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.761-767, 2015-10-25 (Released:2015-11-05)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

本研究は、共働き世帯の日常行動の1つである保育所への送迎に着目し、送迎行動と送迎に対する満足度との関係、及び送迎に対する満足度と子育て観との関係から、現在の送迎システム及び保育施設の整備に対する提言を行うことを目的とする。送迎行動及び子育てに対する意識を調査するため、公立保育所利用者に対するアンケート調査を行った。共働き世帯において、送迎の負担は母親が担っている場合が多く、自転車、徒歩に加え、公立保育所では禁止されている自動車を主な送迎交通手段としていることが明らかになった。禁止されていても自動車を利用している現状では、実態に即した送迎ルール作りが必要であると言える。また、送迎満足度に影響する要因としては、送り迎えのどちらを行うか、第一希望の保育所かどうかよりも、「自宅から保育所までの距離」が大きいという結果が得られた。子育て否定的印象には送迎満足度が影響を与えていることも明らかにした。送迎の負担を減らすためには、利便性の高い地域だけでなく、住居地域内の保育サービスを更に充実させていく必要があると言える。
著者
野村 美明 福澤 一吉 奥村 哲史 久保山 力也 D・H Foote 蓮 行 太田 勝造 大澤 恒夫 江口 勇治 金 美善 竹内 俊隆 新田 克己 平井 啓 仁木 恒夫 森下 哲朗 加賀 有津子 小野木 尚
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

国内でも国際的にも交渉の必要性は増大しているが、一般市民にはその教育と学習の機会は少ない。本研究の課題は、交渉の非専門家や一般市民に交渉教育・学習へのアクセスを広げることである。本研究は、交渉の要素を説明する理論とこれらを解説する実例を組み合わせた要素理論表と「要素・理論・ケースサイクル」法によって、以上の課題の解決を図った。本研究によるよりよい交渉実践の普及が、秩序形成と価値創造を促進することが期待される。