著者
西郷 健一 中岡 博史 早野 崇秀 Phuong Thanh NGUYEN 青山 博道 圷 尚武 北村 博司 丸山 通広 井ノ上 逸朗
出版者
一般社団法人 日本臓器保存生物医学会
雑誌
Organ Biology (ISSN:13405152)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.007-014, 2023 (Released:2023-02-21)
参考文献数
22

Acute or chronic graft rejection is the primary threat to transplant recipients. The golden standard for rejection diagnosis is invasive biopsy. Measurement of donor derived cell free DNA (ddcfDNA) in the blood have been described as a non-invasive biomarker for organ transplantations. To develop a diagnostic system to detect graft injury before diagnosis by biopsy, we established capture-based sequencing procedure on extracted cf DNA which targets 1000 selected single nucleotide polymorphism sites. The ddcfDNA percentages were highly elevated on the first days after transplantation, but ddcfDNA percentages were decreased gradually within 7-14 days in stable patients with no sign of rejection. In 80% of cases having rejection episodes and all cases having biopsy proven rejection, ddcfDNA levels showed greater expressive signals on days of rejection episode. Additionally, we found evidences showing that ddcfDNA level sensitively corresponded with immunosuppressant dosages which were administered on recipients. This non-invasive method enables us close follow up the graft injury and prevent graft rejection.
著者
北村 博嗣
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.400-408, 1956-10-25

福島県喜多方営林署内天然生キリ材について圧縮強さ, 曲げ強さ, 及び比重等を調べた。その結果を前に調べた新潟県産人工植栽林の材と比較しながらまとめると次の如くになる。1)圧縮及び曲げ試片より求められた平均年輪幅をみると福島は平均7.58mm, 新潟19.1mmで新潟は福島の2.5倍に及ぶ。更に辺材部と心材部がどのような年輪幅で構成されているかをみると, 両地方の材共に心材部の方が年輪幅が広い。つまり, 幼令の時に大きな年輪幅を形成し壮老令になるに従い狭い年輪幅を造るが, 新潟県産の場合は生長のよい時に平均18〜19mm以上の年輪を, 福島産の場合は7〜8mm以上の年輪を多く造つている。2)各試片の平均年輪幅とその試片の比重との関係をみると年輪幅の増大と共に比重は低下する。一般環孔材と逆の関係であるが柔細胞が多いための影響と考えられるが今後明らかにしたいまた前報した新潟産のものと合わせてみると平均年輪幅17〜19mm付近に最小の比重を与えるものと推定され, それ以上年輪幅が広くなると比重は逆に上昇する(第5,6図参照)。3)福島産材の気乾比重は0.30,新潟産材のそれは0.25で福島の方が高い。これは福島の年輪幅が狭いことおよび同一年輪幅でも福島の方が比重が高いことに原因がある。辺心材間比重の大小は福島産材と新潟産材とで少しく異なるが両者同一程度か, あるいは心材の方が高い。心材部は年輪幅広いものを多く持つているが(広いものは比重が小さい), 同一年輪幅でも心材の方が辺材より比重が高いために広い年輪を持つ心材が高い比重を示す結果となる(第7図参照)。4)圧縮強さを求めた福島産材は大約250kg/cm^2,新潟産材は200kg/cm^2で福島の方が強い平均年輪幅が大きくなると圧縮強さは減少してくる。これは比重と関係のあることで福島産材のように年輪幅割合狭くその増加と共に単純に比重が減少してくる場合は圧縮強さも単純に減少してくるといえるが, 新潟産材のように年輪幅が極端に広くなり, 比重が年輪幅に対し複雑に変化する場合は, 圧縮強さの変化も複雑となり, 平均年輪幅17mm付近で一旦圧縮強さの谷を出現し, 以後年輪幅の増加と共に強さの上昇をみる(第9図参照)。5)比重と圧縮強さの関係はσ_<12-15>=9・γー25で表現した。ここにσ_<12-15>は含水率12〜15%の時の圧縮強さ(kg/cm^2)γは試験時の比重の1O0倍値である。6)辺材と心材の圧縮強さを比較してみると, 心材は辺材と同程度或いはそれ以上の強さを持つている。心材の年輪幅は広いものが多いが同一年輪幅でも心材の方が比重高く圧縮強さが高いためである(第8図参照)。7)曲げ試験の結果は, 福島産材曲げ破壊係数450kg/cm^2曲げ弾性係数560×10^2kg/cm^2新潟産材曲げ破壊係数370kg/cm^2,曲げ弾性係数530×10^2kg/cm^2であり(第3表参照)福島の方が強い。8)比重と曲げ強さの関係は直線式を適用しσ_<11-17>=20・γ-156とした。ここにσ_<11-17>は含水率11〜17%の曲げ破壊係数kg/cm^2,γはその時の比重の100倍値である。9)年輪幅により曲げ強さが変化するが年輪幅の増加と共に直線的に強さが低下するとみられる(第17図参照)。新潟産材の場合は比重あるいは圧縮強さの時と同様に年輪幅17mm, 付近で一旦曲げ破壊係数の下降をみて以後再び上昇をみる。10)辺材と心材で曲げ強さの差はない。このことは新潟産材についてもいえたことである。比重あるいは圧縮強さと同様に同一年輪幅でも心材の方が曲げ強さが高いことが関係している。11)曲げ弾性係数σ_Bと比重γの関係式は, σ_E=210000γ-7900と与えられた。
著者
斉藤 良太 島田 淳一 北村 博顕 遠山 洋一 柳澤 暁 矢永 勝彦
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.1035-1040, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
16

症例は50歳の男性で,上腹部違和感にて近医受診,腹部USにて膵頭部の膵管拡張を指摘され当院紹介となった.MRCPにて膵頭部に非特異的な走行を示す蛇行した膵管像を認め,一部は嚢胞状に拡張しており分枝型の膵管内乳頭粘液性腫瘍と診断した.経過観察としていたが初診から2年後のMRCPにて嚢胞径が32mmに増大し,かつ壁在結節を疑う所見を認めたため悪性を否定できず幽門輪温存膵頭十二指腸切除を施行した.摘出標本の膵管造影を行ったところ,背側膵管と腹側膵管が各々の下枝を介して癒合する膵管癒合異常を示し,広岡らの分類における分枝癒合型2型に相当すると考えられた.病理組織学的診断では微小浸潤を伴った膵管内乳頭粘液性癌であった.非常に稀な膵管像を呈した膵管内乳頭粘液性腫瘍の1例と考えられるため報告した.
著者
北村 博
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.970-971, 1988-09-12
被引用文献数
3

我々が開発している日英機械翻訳SYSTEM:JETSにつき、ここではTRANSFERの処理のなかで、従来統一的な処理が困難とされてきた連体修飾句の訳し分けにつき発表する。JETSのTRANSFER処理の内容は全体として、概念的に言えば、他のSYSTEM(例えば[2])とそれほど根本的、本質的差異があるとは考えてはいない。たいていの語に対しては、トップダウンに再帰的に辞書引きをして、意味コード、その語の使用されている条件から訳語を選択し、必要な構造変換を行う。そういう一般的な方法で対処が困難な特別の語(例えば、MODALITYを持っ名詞)に対しては、PRE-TRANSFERで構造変換を行う。ここまでは、ほとんど同じと思われる。(勿論、具体的な、個別の処理は他SYSTEMと全然異なっている。)JETSのTRANSFERの特色はPOST-TRANSFERがない、不要である点にある。英語生成に大きい機能を持たせ、TRANSFERの出力は英語意味構文木に止めたデザインである。これにより、統一的な処理が可能になった典型的な例として、連体修飾句の処理がある。
著者
北村 博嗣
出版者
一般社団法人日本森林学会
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.383-385, 1951-11-25

A shrinkage test have been made on Madake (Phyllostachys reticulata C. KOCH) grown in Akadomari and Kawasaki village of Sado district. The results of this test on 7 bamboos are as follows.The shrinkage percentage was calculated based on green dimension to oven or air dry.1) Table 1. Shrinkage percentage.[table]In longitudinal dimension, the shrinkage percentage to oven dry is extremely larger than that of to air dry.2) The shrinkage percentage of Moso-chiku (P. pubescens MAGEL) and Madake, in radial and tangential dimension, is almost similar but in longitudinal, Moso-chiku has larger one.3) These is no relation between the shrinkage percentage and the height from the ground, as shown in table 2.[table]4) The minimum value of specific gravity appeared in about one meter from the ground and in other part, increased with the height.