著者
澤原 光彦 北村 直也 末光 俊介 青木 省三
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.1353-1359, 2015-12-01 (Released:2017-08-01)

わが国の自殺死亡者は年間3万人を超える事態が1998年から14年間続いた後,2011年から減少に転じ,2014年には25,000人台に減少したが,若年者の自殺死亡率は依然としてきわめて高い水準にあり,15〜39歳までの各年代の死因の第1位を「自殺」が占めている.本稿では,警察庁統計,自殺対策白書,自殺総合対策大綱,各種レビューを参照して,若者の自殺の特徴を紹介した.次いで,学校,地域,救命救急センターで現在行われている自殺防止活動の一部を紹介した.さらに,救命救急センターにおいて自殺企図者に精神科医が対応するときに,注意を要する点を述べた.最後に,思春期・青年期に自殺企図を生じ,そのために筆者が関与した症例のうち代表的な事例3例を提示し,それぞれに短く解説を加え,私見を述べた.
著者
北村 直也 松川 利広
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要. 人文・社会科学 = Bulletin of Nara University of Education. 奈良教育大学 編 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.159-166, 2013-11

Schools have been working on operetta performances as an interdisciplinary and comprehensive educational activity to develop the general personalities of children, who take part in the activity enthusiastically to express themselves through performances. We have studied where this energy comes from, and interactions among children as well as between teachers and children from the perspective of caring, taking account of characteristics of expression in operetta performances. The study has shed light on a change in the "caring relationships" among children as well as between children and teachers built up through the expression of operetta that involved self-orientation and other-orientation in the activity, "self-expression" , and the roles and functions of these aspects.
著者
北村 直也 松川 利広
出版者
奈良教育大学次世代教員養成センター
雑誌
次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation (ISSN:21893039)
巻号頁・発行日
no.1, pp.245-255, 2015-03

「型」は様々な伝統文化の背景を持ちつつ、歴史的時空の中で醸成され洗練され作られてきたものである。オペレッタでも「型」は存在する。その「型」とは「腰」であり、「腰」は「からだ」によってオペレッタの構成要素・環境的なものを主体的・創造的に統合させ、収斂させていくなかで、それらを構造化させる働きを持つ。さらにその表現活動では、「からだ」を鋭敏にする自覚化された身体行為や内なる価値規範により、自分との価値葛藤の場であるオペレッタが、子どもに善き生き方を標榜させ、より高い価値の実現に向かわせる。また、「腰」は日本の伝統文化の粋であるがゆえに、そこで人格を陶冶させる大きな学びを伝統文化の力と共に付与する。