著者
蓮尾 英明 神原 憲治 阿部 哲也 三枝 美香 石原 辰彦 福永 幹彦 中井 吉英
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.134-140, 2012-02-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
17

認知機能が低下している患者とのかかわりに対して,家族が無力感を感じていることは多い.その中で,家族が患者の手を握りながら寄り添っている光景をよくみかける.そこで,手を握る行為が患者の自律神経機能に与える影響を客観的に評価することは,家族の自己効力感の向上につながると考えられた.今回,家族が手を握る行為による患者の胃運動機能の変化,その結果の説明による家族の自己効力感の変化を評価した.対象は,胃瘻による栄養を受けている認知機能の低下した癌終末期を含む患者とその付き添い家族の計13組とした.胃運動機能は,体外式超音波で評価した.家族の自己効力感は,一般性自己効力感尺度などで評価した.結果は,家族が手を握る行為下では非行為下と比較し,前庭部運動能,胃排出能ともに有意に亢進した.その結果の説明にて,家族の自己効力感は高まった.
著者
蓮尾 英明 神原 憲治 阿部 哲也 三枝 美香 石原 辰彦 福永 幹彦 中井 吉英
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.134-140, 2012-02-01
参考文献数
17

認知機能が低下している患者とのかかわりに対して,家族が無力感を感じていることは多い.その中で,家族が患者の手を握りながら寄り添っている光景をよくみかける.そこで,手を握る行為が患者の自律神経機能に与える影響を客観的に評価することは,家族の自己効力感の向上につながると考えられた.今回,家族が手を握る行為による患者の胃運動機能の変化,その結果の説明による家族の自己効力感の変化を評価した.対象は,胃瘻による栄養を受けている認知機能の低下した癌終末期を含む患者とその付き添い家族の計13組とした.胃運動機能は,体外式超音波で評価した.家族の自己効力感は,一般性自己効力感尺度などで評価した.結果は,家族が手を握る行為下では非行為下と比較し,前庭部運動能,胃排出能ともに有意に亢進した.その結果の説明にて,家族の自己効力感は高まった.
著者
原 辰彦
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.114, no.3, pp.323-337, 2005-12-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
25

We review seismological studies on structure of the Earth's deep interior. First, we describe spherically symmetric Earth structure and discuss its geophysical implications. Second, we show three-dimensional mantle structure revealed by seismic tomography and discuss its geophysical implications. Then, we briefly review various anomalous and interesting features found in the lower mantle and the inner core.
著者
広瀬 宗一 藤原 辰彦 牛嶋 龍一郎 高橋 宏直
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集
巻号頁・発行日
vol.2001, no.672, pp.13-22, 2001

関西国際空港2期工事は, 平成11年7月に現地着工した. 2期空港島は1期空港島よりもさらに沖合での建設であり水深は深く予測沈下量も大きいため, 1期工事の約1.4も倍の埋立土量を要する. しかしながら, 全体工程の中においてこの2期工事は, 1期工事とほぼ同じ期間での施工が計画されている. この限られた期間内に工事を安全かつ円滑に実施するためには, 適切な施工展開計画の作成が非常に重要となる. したがって, 大規模な海上工事である2期工事の, 施工計画策定に際して効率的かつ多角的な検討を可能とするシミュレーションシステムを開発した. そのシステムの概要および実際の現場に適用して得られた効果等について報告する.
著者
松田 博幸 大森 豊裕 難波 義郎 井原 辰彦 毛谷村 英治
出版者
近畿大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

本調査研究は、欧米型のハワイとアジア型のプーケットの事例から、歴史の中で海洋リゾートが成熟してきた過程とその手法を明らかにし、日本との比較(沖縄県)を通して、差異の要因を検討し、我が国の海洋リゾート整備の方向を検討することを目的としている。本年度は、観察調査を中心に行った。調査は、(1)ハワイのホノルル・ワイキキのリゾート整備、(2)沖縄本島・東シナ海側のリゾート整備、(3)タイ・プーケットのリゾートホテルの3つを対象に行った。(1)ハワイのホノルルについては、リゾートとして整備された歴史・問題点などを検討した。トロリー電車はモアナ・ホテルの前のカラカウア通りを走り、ワイキキ中心にハレクラニ・ホテル、ロイヤル・ハワイアン・ホテルが開業した。トロリーの開通をきっかけに、今までダウンタウンに宿泊していた観光客がワイキキへと宿泊するようになった。商業施設はインターナショナル・マーケット・プレイスが1957年に開業して、観光客の増加と共にホテルや商業施設がワイキキ中心に円状にホテル・商業施設の開業ラッシュが始まった。ショッピングスポットがワイキキ中心に開業したことでワイキキの魅力として、ショッピングがあげられる。ワイキキには、高層ビルのホテルが建ち並びワイキキだけでも多くの観光客が定住できるようになり、ワイキキのビーチやワイキキの中心に集まっている商業施設を利用しやすくした。(2)沖縄本島・東シナ海側のリゾート整備については、欧米型に近い遊地を目的とした開発がなされてきた。近年では、温泉ブームのようにくつろぎや安らぎのアジア型が求められており、今後、アジア型を取り入れた癒しやくつろぎを追求したリゾート開発が求められている。(3)パトンビーチを中心にリゾート開発をしてきたプーケットは、プーケットならではの産業を利用してきた。ビーチ沿いには、エビ、カニをメインとしたシーフードレストランや露店などが建ち並んでいる。観光客の脚となる交通はスボローで、軽トラックの荷台を客席用に改造していおり、交渉次第で料金は変化する。くつろぎを目的としているアジア型のリゾート開発は、ホテルは、低層の造りでホテルの敷地は広くくつろぎを与える。