著者
難波 義郎 保野 健治郎 室崎 益輝 北後 明彦 藤原 正弘 粕谷 明博 松岡 秀男
出版者
Japan Association for Fire Science and Engineering
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.57-66, 2005 (Released:2011-03-16)
参考文献数
5

神戸市消防局は,平常時の火災で消火栓の機能(水量・水圧)を評価するため,昭和61年6月9日に「消防ポンプ自動車の連成圧力調査」(神戸市星和台2丁目で放水実験)を行っている。この実際の街区における上水道管網での放水実験より,配水管の口径,放水消火栓数の条件に応じた放水量と水圧の関係を解析した。(オンラインのみ掲載)
著者
保野 健治郎 難波 義郎 西谷 忠彦 松岡 秀男
出版者
日本火災学会
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.45-55, 1997-04-30
参考文献数
18
被引用文献数
4

我が国では,昭和51年の酒田大火を最後に都市大火は発生していなかった。しかし,兵庫県南部地震において神戸市内で発生した市街地火災のような大地震や強風下等の悪条件のもとでは,大火発生の危険は依然として残されている。そこで,本研究では,平常時については,K市とM市の火災,昭和21年~昭和27年までの大火並びに酒田大火についての延焼速度式について分析した。一方,神戸市の地震時の延焼速度式に関して,実測の焼損面積と予測値との相関は,r≒0.9程度であり,かなりよく一致していることなどがわかった。<br>(オンラインのみ掲載)
著者
保野 健治郎 難波 義郎 大森 豊裕 北条 康正
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文報告集 (ISSN:09108025)
巻号頁・発行日
vol.422, pp.135-143, 1991
被引用文献数
2 1

Recent buildings have been more unburnable than before because changing of construction methods, progress of building materials, preparation of the related laws and regulations and so forth. But buildings have been more unextinguishable contradictory, and extinguish time need more longer than before. There are problems ; Is not the water application ratio low ? How much is the water damage area even if the water is used for extinguishing ? If we survey these problems, it is useful in order to make fire fighting planning. Then we investigated these items as a part of basic study on the extinguishing of the building fire.
著者
松田 博幸 大森 豊裕 難波 義郎 井原 辰彦 毛谷村 英治
出版者
近畿大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

本調査研究は、欧米型のハワイとアジア型のプーケットの事例から、歴史の中で海洋リゾートが成熟してきた過程とその手法を明らかにし、日本との比較(沖縄県)を通して、差異の要因を検討し、我が国の海洋リゾート整備の方向を検討することを目的としている。本年度は、観察調査を中心に行った。調査は、(1)ハワイのホノルル・ワイキキのリゾート整備、(2)沖縄本島・東シナ海側のリゾート整備、(3)タイ・プーケットのリゾートホテルの3つを対象に行った。(1)ハワイのホノルルについては、リゾートとして整備された歴史・問題点などを検討した。トロリー電車はモアナ・ホテルの前のカラカウア通りを走り、ワイキキ中心にハレクラニ・ホテル、ロイヤル・ハワイアン・ホテルが開業した。トロリーの開通をきっかけに、今までダウンタウンに宿泊していた観光客がワイキキへと宿泊するようになった。商業施設はインターナショナル・マーケット・プレイスが1957年に開業して、観光客の増加と共にホテルや商業施設がワイキキ中心に円状にホテル・商業施設の開業ラッシュが始まった。ショッピングスポットがワイキキ中心に開業したことでワイキキの魅力として、ショッピングがあげられる。ワイキキには、高層ビルのホテルが建ち並びワイキキだけでも多くの観光客が定住できるようになり、ワイキキのビーチやワイキキの中心に集まっている商業施設を利用しやすくした。(2)沖縄本島・東シナ海側のリゾート整備については、欧米型に近い遊地を目的とした開発がなされてきた。近年では、温泉ブームのようにくつろぎや安らぎのアジア型が求められており、今後、アジア型を取り入れた癒しやくつろぎを追求したリゾート開発が求められている。(3)パトンビーチを中心にリゾート開発をしてきたプーケットは、プーケットならではの産業を利用してきた。ビーチ沿いには、エビ、カニをメインとしたシーフードレストランや露店などが建ち並んでいる。観光客の脚となる交通はスボローで、軽トラックの荷台を客席用に改造していおり、交渉次第で料金は変化する。くつろぎを目的としているアジア型のリゾート開発は、ホテルは、低層の造りでホテルの敷地は広くくつろぎを与える。