著者
山田 悟史 吉川 優矢 大山 智基 大内 宏友 及川 清昭
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.78, no.692, pp.2163-2172, 2013-10-30 (Released:2014-07-10)
参考文献数
19
被引用文献数
6 5

This study aims to construct a visualization method for understanding the effects of a helicopter emergency medical service. The effects will be calculated for the time that elapses before medical action is initiated. To calculate the elapsed time, the distance between each points will be measured using a geographic information system while considering geographical factors. The effects will also be investigated from visual and quantitative perspectives while considering the population of the study area. The proposed method will be examined from the viewpoints of the rendezvous point and emergency hospital acting as helicopter bases.
著者
築地 真也 吉川 優
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
MEDCHEM NEWS (ISSN:24328618)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.140-144, 2022-08-01 (Released:2022-08-01)
参考文献数
9

細胞内のタンパク質を小分子や光で制御する化学遺伝学および光遺伝学技術は、創薬研究や細胞医薬開発における重要な基盤ツールとなる。しかし、タンパク質は標的ごとに構造、機能、機能発現機構が異なるため、さまざまなタンパク質の活性制御に適用できる汎用的な手法は未だ開発されていない。本稿では、筆者らが最近考案した、人工相分離ドロップレットを用いたタンパク質活性操作技術を紹介する。本技術では、人工タンパク質の自己集合を利用して細胞内に相分離ドロップレットを構築し、小分子や光を用いて標的タンパク質をその中へ隔離(不活性化)もしくは放出(活性化)することができる。人工ドロップレットによるタンパク質の隔離と放出という原理は、さまざまなタンパク質の活性制御を実現する新たな生命操作・創薬基盤技術としての展開が期待される。
著者
吉川 優樹 池田 俊史
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.H2-62_2, 2019 (Released:2019-08-20)

【はじめに、目的】 側腹筋の評価として超音波診断装置を使用した研究が散見され、その信頼性の高さや筋活動評価として妥当性が報告されている。しかし、骨盤の傾斜角度の違いによる側腹筋の動態についての報告は少ない。本研究は安静時から収縮時にみられる内腹斜筋・腹横筋の筋厚および筋厚変化率と骨盤傾斜角度との関連について明らかにすることを目的とした。【方法】 対象は健常成人17名(男性13名、女性4名、平均年齢26.5±3.6歳)とした。測定肢位は端坐位にて骨盤中間位と骨盤後傾位とした。骨盤の角度は、上前腸骨棘(ASIS)と上後腸骨棘(PSIS)を結ぶ線と水平面の角度を東大式ゴニオメーターで測定し、骨盤中間位を前傾10°、骨盤後傾位を後傾15°と設定した。検査中は骨盤の角度が変わらないよう後方から骨盤を把持し固定した。各肢位で安静吸気終息時(以下、安静時)および腹部引き込み運動時(以下、ドローイン時)の内腹斜筋・腹横筋を、超音波診断装置(フクダ電子 UF-760AG)で測定し左右の平均値を筋厚とした。測定部位は前腋窩線上における肋骨下縁と腸骨稜の中央部とし、安静時とドローイン時の筋厚と筋厚変化率(ドローイン時筋厚-安静時筋厚/安静時筋厚×100)を比較検討した。【結果】 筋厚について内腹斜筋では安静時(中間位6.8±1.4mm,後傾位8.1±1.6mm)、ドローイン時(中間位11.0±2.4,後傾位12.1±2.6mm)ともに後傾位で有意に大きかったが、腹横筋では安静時(中間位2.9±0.6mm,後傾位3.3±0.6mm)とドローイン時(中間位6.1±1.2mm,後傾位6.2±1.7mm)で有意差はなかった。筋厚変化率では内腹斜筋(中間位63.5±26.1%,後傾位51.2±29.7%)、腹横筋(中間位111.1±36.1%,後傾位91.9±50.1%)ともに中間位で有意に大きかった。【結論(考察も含む)】 筋厚の比較では内腹斜筋の安静時、ドローイン時ともに骨盤後傾位で有意に大きかったが、腹横筋では有意差がなかった。筋厚変化率の比較では、内腹斜筋・腹横筋ともに骨盤中間位で有意に大きかった。腹横筋の筋線維は水平方向に走行しているのに対し、内腹斜筋は筋線維が斜めに走行しているため、骨盤後傾により筋が弛み筋厚が大きくなった可能性がある。一方、骨盤中間位では内腹斜筋が静止長となり筋厚変化率が大きかったと考えられる。腹横筋においても付着部である腹直筋鞘に適度な緊張が得られること、腹横筋と協同的に作用する骨盤底筋群が収縮しやすい肢位であることから、骨盤後傾位と比べ筋厚変化率が大きくなったと考えられる。【倫理的配慮,説明と同意】 研究の目的と方法、研究上の不利益、プライバシー保護などについて説明し承諾を得た。