著者
奥田 泰雄 西村 宏昭 植松 康 萩原 一郎 喜々津 仁密 高橋 章弘 池内 淳子
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
風工学シンポジウム論文集 第20回 風工学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
pp.40, 2008 (Released:2008-12-03)

内閣府では「災害に係る住家の被害認定基準」を定めて、住家の被害の程度を合理的に評価することを推奨している。しかしこの被害認定基準が主に地震災害に基づいて構成されているために、強風災害では認定結果と被害状況との乖離があること、強風被害特有の被害事例がないため判定が困難であること、といった課題が指摘されている。この論文は内閣府被害認定基準の問題点の整理し、強風災害への適用を考慮した認定基準の雛型を提案した。
著者
平石 久廣 吉益 幸寛 露木 裕史 喜々津 仁密
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.77, no.672, pp.259-264, 2012-02-29 (Released:2012-03-07)
参考文献数
6

This paper studies seismic performance of reinforced concrete buildings under the effect of high wind. Three types of structures of earthquake-resistant construction, damper construction and base isolation construction, two types of seismic force of moderate earthquake and severe earthquake, and three different levels of wind load are investigated.Following items were found through this study; in the case that buildings form plastic hinge mechanism, they deform into one-way and show poor energy consumption, so, their deformation remarkably increases, and this increase is controlled if the damper with the same strength as the wind load is installed in the building.
著者
喜々津 仁密 奥田 泰雄
出版者
国立研究開発法人建築研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、近年顕在化した建築物の甚大な竜巻被害の実態を踏まえ、既往の科研費課題で開発した竜巻発生装置を活用した低層建築物の風圧実験を実施するとともに、竜巻による突風荷重モデルの精緻化を行った。具体的には、竜巻と建築物との相対的な大小関係に関するパラメータをモデルに導入し、屋根に鉛直上向きに作用する突風荷重が建築物の規模が小さいほど大きくなる傾向を示した。また、竜巻の作用を受ける大規模な屋根を有する鉄骨造施設に着目し、折板屋根と鋼板製外壁の有限要素モデルを構築した。そして、上記の風圧実験データを用いて、屋根上を竜巻が通過する状況を想定した時刻歴応答解析を行って竜巻による被災機構を解明した。
著者
喜々津 仁密 奥田 泰雄 神田 順 河井 宏允
出版者
国土技術政策総合研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究課題では,竜巻による突風危険度に関する各種の評価を行うことを目的として,屋内型の竜巻発生装置を設計・製作した.そして,同装置を活用して低層建築物を想定した風圧模型実験を行うとともに,建築物への飛来物の衝突の様子を実験的に再現した.また,実験結果に基づいて屋根に作用する突風荷重モデルを構築し,荷重の大きさと建築物側の開口条件等との関係を明らかにした.