著者
國近 秀信 花多山 知希 平嶋 宗 竹内 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.702-709, 2000-06-25
被引用文献数
10

英語学習において, 長文を読み, その内容に関する質問に解答する学習方法は一般的であり, 実際の教育現場や学習支援システムで採用されている.しかし, これまでの学習支援システムではあらかじめ用意された質問を用いるため, 学習者の理解状態に合致した質問を出題することは非常に困難である.本論文では, 英語長文読解学習の際に学習者の理解状態に適した質問を行うために必要な質問文自動生成について述べる.質問の生成は, 1文についての質問生成, 同義語・反義語を用いた質問生成, 修飾語句を用いた質問生成, 文の合成を用いた質問生成, 時空関係を用いた質問生成という5種類のモジュールを利用して行われる.評価として中学生レベルの問題集を人手で調査したところ, 本論文で提案した質問文の生成法で約80%の質問が生成可能であることがわかった.また, 実際に中学校2年生と3年生の英語の教科書の物語の英文301文について質問文自動生成を行った結果, 生成した質問文1977文中1848文(約93%)が意味的に適格な文であった.
著者
國近 秀信 松田 瑞生 平嶋 宗 竹内 章
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会誌 (ISSN:18817203)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.310-318, 2007-04-20

探求的学習においては,学習の結果として生じた興味や疑問を追求することでさらに新たな情報を獲得したり,既有の情報を再構成したりすることが重要である.本論文では,Webを利用したe-Learningにおける教材外への探求的学習の支援を目的として,あらかじめ用意された教材への情報追加および学習者自身の理解を反映した教材の再構成による教材の成長活動を可能とする学習支援環境の実現について述べる.また,本学習支援環境の実用性および学習への有用性の確認のために実施した評価実験についても報告する.
著者
國近 秀信 松田 瑞生 平嶋 宗 竹内 章
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.310-318, 2006-04-15
参考文献数
13
被引用文献数
3

探求的学習においては, 学習の結果として生じた興味や疑問を追求することでさらに新たな情報を獲得したり, 既有の情報を再構成したりすることが重要である. 本論文では, Webを利用したe-Learningにおける教材外への探求的学習の支援を目的として, あらかじめ用意された教材への情報追加および学習者自身の理解を反映した教材の再構成による教材の成長活動を可能とする学習支援環境の実現について述べる. また, 本学習支援環境の実用性および学習への有用性の確認のために実施した評価実験についても報告する.
著者
國近 秀信 古賀 崇年志 出山 大誌 村上 卓見 平嶋 宗 竹内 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems (Japanese edition) (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.210-219, 2008-02-01
参考文献数
12
被引用文献数
1

本研究の目的は,学習者が構成した英文からアニメーションを生成しフィードバックする英作文学習支援システムの実現である.本システムの支援対象は「意図したことが表現できていない誤り」であり,学習者自身に誤りを気づかせるため,誤りをアニメーションにより可視化する.本システムは,原則として学習者が構成した英文の内容をそのまま可視化するが,陽に表現すべき情報が欠落していた場合はそれが顕在化するように可視化する.本論文では,誤りの可視化方法の実現とその評価について述べる.利用者が可視化された誤りに気づくか否かについて調査したところ,ほとんどの誤りに気づくことができ,本手法の有効性が確認された.