著者
厚谷 和雄 末柄 豊 山口 英男 石上 英一 坂本 正仁
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、中世地方寺院に伝来した聖教類としては、質・量ともに優れた中世聖教群と評価できる萩原寺所藏地蔵院聖教を素材とし、その本来あるべき姿への復元のため、聖教に関する史料学構築を目的としたもので、本研究に於ける成果の概要は、以下の通りである。地蔵院聖教について悉皆調査を行い、江戸時代前期までのデジタル撮影を完了するとともに、平安時代後期より安土桃山時代までの聖教類について、函号・名称・形状・員数・本文奥書等・備考・撮影番号等の項目で構成する『萩原寺所藏地蔵院聖教撮影目録』を刊行し、地蔵院聖教に関する史料学的研究の成果である「萩原寺所藏地蔵院聖教の概略」「萩原寺中興真恵年譜稿」を附載した。
著者
佐々木 倫朗 山本 隆志 坂本 正仁 山田 雄司 山澤 学 古川 元也 三浦 龍昭 丸島 和洋
出版者
大正大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究は、金剛三昧院・桜池院等の史料を調査することにより、高野山の宿坊史料の全体像を提示し、地方大名家の供養帳の史料的性格を明らかにし、大名家供養帳の成立と大名権力の確立との密接な関連性を考察することを目的とした。上記の研究のため、金剛三昧院については、平成23年度より経蔵内及び本堂に所在する史・資料の調査を行い、519点の供養帳を確認し、今まで存在が知られていなかった中・近世の多数の史料を確認した。桜池院については、諏訪・武田氏との関わりを中心としながら、調査を行い、中・近世の供養帳・新出文書を確認し、貴重な戦国期の供養帳に関しては、翻刻を行い、その史料的性格を明らかにした。
著者
坂本正仁[ほか]編
出版者
雄山閣出版
巻号頁・発行日
1993