著者
塩﨑 麻里子 三條 真紀子 吉田 沙蘭 平井 啓 宮下 光令 森田 達也 恒藤 暁 志真 泰夫
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.753-760, 2017 (Released:2017-11-28)
参考文献数
28
被引用文献数
2

【目的】本研究の目的は,がん患者の家族が,終末期における治療中止の何に,どのような理由で後悔をしているか記述的に明らかにすることである.【方法】がん患者の遺族37名を対象に,意思決定当時と現在の2時点にかけての心理的プロセスに関する半構造化面接を行った.結果は,内容分析によって整理した.【結果】約40%の遺族に何らかの後悔についての発話がみられた.後悔の内容は,8カテゴリーに分類され,決定当時の4カテゴリーから,現在は7カテゴリーに多様化した.後悔に関連する理由は43カテゴリーに分類された.後悔がない理由は,患者や家族の要因や医療者との関係といった当時の状況に関するものが多かった.後悔がある理由は,意思決定のプロセスや選択肢,心理的対処といった意思決定の仕方と医療者との関係が多かった.【結論】後悔の性質と機能的な心理的対処の関連を理解することで,遺族の後悔制御方略を提案できる可能性が示唆された.
著者
堀田 美保 塩﨑 麻里子 鈴木 光佑 加治 増夫
出版者
近畿大学総合社会学部
雑誌
近畿大学総合社会学部紀要 = Applied sociology research review Kinki University (ISSN:21866260)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-12, 2013-09

[Abstract] Each of the second year students in our department participated in a workshop or attended a lecture on human rights. A survey was conducted to the students to measure the changes in their views and images of human rights before and after attending the lecture or workshop. The results revealed that, compared to the students who participated lectures, those who participated in workshops became to have more positive images about human rights, and they become to feel more involved in human rights. However, the effectiveness of the workshops varied depending on the themes, examples, and exercises contained. These results suggested what elements are required for effective human rights education.著者専攻(堀田): 社会心理学, 著者専攻(塩崎): 家族心理学, 塩﨑, 麻里子, 著者専攻(鈴木):文化人類学・政治生態学, 著者専攻(加治):熱・エネルギー工学