著者
清水 克哉 榮永 茉利 坂田 雅文 中尾 敏臣 石河 孝洋 河口 沙織 平尾 直久 大石 泰生
出版者
日本高圧力学会
雑誌
高圧力の科学と技術 (ISSN:0917639X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.251-259, 2018 (Released:2018-12-28)
参考文献数
22

Since receiving a short email reporting the superconductor reaching 200 K, we have been working on the reproducing test and the crystal structural determination of the system. We have applied our high-pressure developments for the possible experiments on metallic hydrogen to these experiments. Here we report the progress in last 3+ years including the latest results and our prospective view.
著者
松岡 岳洋 清水 克哉 平尾 直久 大石 泰生 佐々木 重雄
出版者
日本高圧力学会
雑誌
高圧力の科学と技術 (ISSN:0917639X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.268-280, 2018 (Released:2018-12-28)
参考文献数
104
被引用文献数
1

In this article, recent advances in the experimental searching are reviewed. To date, there have been several tens of theoretical papers that predict the superconductivity of hydrides. On the other hand, there have been a few publications about experimental observations of the superconductivity despite the huge efforts in exploration. In this review, we introduce the ideas on how to approach to high critical temperature by hydrides, and the current achievements by experiments are summarized.
著者
Bruce S. XIN 佐藤 直正 丹那 晃央 大石 泰生 小西 洋平 清水 史彦
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.515-526, 2018-11-25 (Released:2018-11-22)
参考文献数
29

筆者らは,エチレンと極性モノマーの共重合について研究を行ってきた.G. C. Bazanらとの共同研究から,α-iminocarboxamideをリガンドとする中性のNi錯体が,共触媒を必要としないsingle-site触媒として,エチレンとアクリル酸エステルの共重合を進行させることを見いだした.ただし,この触媒系は耐熱性が低く,40°C程度の低温重合が必要であったことから,さらに別の触媒系について探索を行った.その結果,ホスフィノフェノールをリガンドとする中性Ni錯体が,エチレンとアクリル酸エステルの共重合をより高温で触媒し,高度に直鎖状の共重合体を生成することを見いだした.そして,このリガンドにメトキシ基による効果を組み込むことにより,共重合活性,分子量,アクリル酸エステル含量の点で,性能を大きく向上させることに成功した.
著者
淵崎 員弘 大石 泰生
出版者
日本中性子科学会
雑誌
波紋
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.17-20, 1991

原研中性子小角散乱装置は改造3号炉実験利用棟の特性波長0.6nmガイド管の終端 (C3-2) に設置され、試料による冷中性子の前方方向小角度 (散乱角0.1~10°程度) への散乱を測定するものであり、これにより合金、高分子、及び生体中のメゾスコピックスケール (1-数10nm) の構造の研究が行える。既に中性子速度選別機の波長較正及び2次元ディテクタの較正も終了しており本格的な物性測定実験に入ったところである。定常炉では国内初の本格的な小角散乱装置であり汎用装置としては非常にまとまった装置であると自負している。特記すべき点としてはその冷中性子強度であり (6.2×10<SUP>8</SUP>cm<SUP>-2</SUP>sec<SUP>-1</SUP>C3-2ガイド出口、鈴木正年らによる)、構造の時間発展に対する研究においてもその威力を発揮することが期待される。実際、高分子試料の時分割測定では興味ある結果が得られつつある。またサンプルチェンジャー (リボルバータイプ) が年内に完成する予定となっておりこれにより測定効率の大幅な上昇が見込まれる。基本的なデータ解析プログラムはほぼ完成しており今後はこれらをプロシージャ化してユーザフレンドリな実験環境を整えて行くつもりである.