著者
松原宏和 新妻弘崇 太田学
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.18, pp.1-9, 2014-11-11

ニコニコ動画や YouTube といった有名な動画共有サイトには膨大な動画が投稿されており,動画のあらすじは興味のある動画を効率よく探すために視聴者にとって大変有益である.そこで本稿では,動画の画像特徴量とコメントを用いて動画の重要場面を検出し,要約サムネイルを生成する手法を提案する.提案する動画要約手法の特徴は,画像特徴量の変化に基づいて検出した各シーンの動画をコメントに基づいて分類し,さらに各シーン中で最も盛り上がる場面のサムネイルを抽出する点にある.これにより,動画内容を網羅しつつ,視聴者が盛り上がる場面を抽出する.評価実験により提案手法の有効性を確認する.
著者
中嶋勇人 新妻弘崇 太田学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.28, pp.1-6, 2013-11-19

近年,スマートフォンで位置情報付きの情報を発信することが増えており,その中には,旅行者にとって非常に有益な情報が存在する.本研究では,短文投稿サイト Twitter において,旅行者のツイートに頻繁に現れる特徴と,Foursquare と Instagram のサービスを用いて,観光ツイートを収集し,さらに旅行者のタイムラインから観光ルートを抽出した.収集した観光ツイートは,手がかり語や品詞の特徴から,「食事」,「景観」,「行動」 の 3 つに分類し,それを用いて,旅行者の好みに合わせた観光ルートを推薦する手法を提案する.実験では,収集した観光ツイートの精度と観光ツイートの分類の精度を評価し,抽出した観光ルートと推薦した観光ルートについて考察を述べる.
著者
成田 宏和 太田 学 片山 薫 石川 博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.67, pp.375-382, 2002-07-18
被引用文献数
2

Web上で必要な情報へのアクセス手段として、中心的な役割を担っているのがgoogle goo Lycosなどに代表されるロボット型Web検索エンジンである。これらの検索エンジンが日々変化し続けるWebに対応していく為には、新しいページの収集、更新チェックなど多大なメンテナンスを必要とする。一方で、検索結果があまりに膨大すぎて必要な情報を探すのに困難を伴う場合もあるし、全ての検索エンジンが同一の情報を収集しているわけではないので、或る検索エンジンでは存在しなかった情報も別の検索エンジンを利用すると発見できる場合もある。本稿では、検索能力の強化と発見しにくい情報へのアクセス支援を目的に、複数の検索エンジンを併用し、検索結果を階層的にクラスタリングしてユーザに提供するシステムであるMETALを提案する。It is search engines represented by google, goo, Lycos, and so on that shoulders a leading role as an access means to the necessary information on the Web. A lot of maintenance, such as collection of new Web pages and renewal check, is necessary for these search engines to cope with the Web changing continually. On the other hand, sometimes, it is difficult to find necessary information because of enormous search results. One search engine may be able to find what another can't because different search engines collect different kinds of information. In this paper, we propose a meta search engine which uses more than one search engine at the same time for improving recall, and cluster search results for supporting users to find their necessary information more easily.
著者
尾﨑弘明 新妻弘崇 太田学
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.14, pp.1-7, 2013-11-19

英語を母語としない日本人には英語の冠詞の適切な使い分けは難しい.そこで我々は,類型化した冠詞の用法に重みを付与することで,冠詞を含むフレーズの検索結果数と冠詞の用法を組み合わせたスコアを算出し,それを基に冠詞を修正する手法を提案した.しかし,冠詞の用法と検索結果数を組み合わせて適切に冠詞を判断することは難しく,改善の余地があった.そこで本稿では,検出した冠詞の用法と検索結果数を素性として機械学習により冠詞を判別する方法を提案する.また実験により,両手法による冠詞誤りの修正性能を比較する.
著者
入江 隆 藤田 尚文 中西 秀男 太田 学
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.162-171, 2008-01-01
被引用文献数
4

軟物体に手で触れるときに感じるやわらかさには,「かたさ-やわらかさ」の次元と「弾力」の次元がある.これまでの研究では,心理的なやわらかさを単にばねの性質として理解することが多く,両者を区別して議論することはなかった.軟物体の力学的特性は,平衡弾性係数と緩和弾性係数を用いたマクスウェルモデルによる表現が可能である.本論文では,感性評価実験による心理量と力学特性計測による軟物体の粘弾性係数との関連について解析を行った.その結果,「かたさ-やわらかさ」と「弾力」ともに平衡弾性係数の寄与が大きいが,「かたさ-やわらかさ」には緩和弾性係数が正の寄与をしており,「弾力」には負の寄与をしていることを明らかにした.また,指で軟物体を押す荷重を制限した実験と指先の機械受容器に与える情報を制限した実験を行うことにより,やわらかさ知覚における深部感覚の重要性と機械受容器の関与について,新たな知見が得られたので報告する.
著者
藤田 遼治 太田 学
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.78-87, 2010-09-28

我々は,検索結果の推移を用いてユーザの検索意図を推測し,ユーザの代わりに検索質問を生成して検索する先読み検索を提案する.本研究では,検索結果の推移に加え,ユーザが入力した検索質問の変化パターンを利用してユーザの検索意図を推測する.本稿では実装したプロトタイプシステムを,擬似適合性フィードバックによる検索,および Google が示す検索キーワード候補による検索と比較することにより評価を行った.さらに,先読み検索において検索質問変化パターンを考慮することの効果を定量的に評価した.We propose a prediction search which infers a user's search intention based on a change in the search results and searches for an automatically generated query on behalf of the user. In addition to the change of search results, we also utilize a change of the user's queries for inferring its search intention. In this paper, we evaluated our implemented prototype system by comparing it with pseudo-relevance feedback retrieval and the retrieval of Google suggested queries. We also quantitatively evaluated the effect of utilizing a user's query change patterns for the prediction search.
著者
藤田 遼治 太田 学
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.78-87, 2010-09-28

我々は,検索結果の推移を用いてユーザの検索意図を推測し,ユーザの代わりに検索質問を生成して検索する先読み検索を提案する.本研究では,検索結果の推移に加え,ユーザが入力した検索質問の変化パターンを利用してユーザの検索意図を推測する.本稿では実装したプロトタイプシステムを,擬似適合性フィードバックによる検索,および Google が示す検索キーワード候補による検索と比較することにより評価を行った.さらに,先読み検索において検索質問変化パターンを考慮することの効果を定量的に評価した.
著者
成田 宏和 太田 学 片山 薫 石川 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.209, pp.1-6, 2002-07-12
被引用文献数
1

Web上で必要な情報へのアクセス手段として、中心的な役割を担っているのがgoogle,goo,Lycosなどに代表されるロボット型Web検索エンジンである。これらの検索エンジンが日々変化し続けるWebに対応していく為には、新しいページの収集、更新チェックなど多大なメンテナンスを必要とする。一方で、検索結果があまりに膨大すぎて必要な情報を探すのに困難を伴う場合もあるし、全ての検索エンジンが同一の情報を収集しているわけではないので、或る検索エンジンでは存在しなかった情報も別の検索エンジンを利用すると発見できる場合もある。本稿では、検索能力の強化と発見しにくい情報へのアクセス支援を目的に、複数の検索エンジンを併用し、検索結果を階層的にクラスタリングしてユーザに提供するシステムであるMETALを提案する。