著者
成田 宏和 太田 学 片山 薫 石川 博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.67, pp.375-382, 2002-07-18
被引用文献数
2

Web上で必要な情報へのアクセス手段として、中心的な役割を担っているのがgoogle goo Lycosなどに代表されるロボット型Web検索エンジンである。これらの検索エンジンが日々変化し続けるWebに対応していく為には、新しいページの収集、更新チェックなど多大なメンテナンスを必要とする。一方で、検索結果があまりに膨大すぎて必要な情報を探すのに困難を伴う場合もあるし、全ての検索エンジンが同一の情報を収集しているわけではないので、或る検索エンジンでは存在しなかった情報も別の検索エンジンを利用すると発見できる場合もある。本稿では、検索能力の強化と発見しにくい情報へのアクセス支援を目的に、複数の検索エンジンを併用し、検索結果を階層的にクラスタリングしてユーザに提供するシステムであるMETALを提案する。It is search engines represented by google, goo, Lycos, and so on that shoulders a leading role as an access means to the necessary information on the Web. A lot of maintenance, such as collection of new Web pages and renewal check, is necessary for these search engines to cope with the Web changing continually. On the other hand, sometimes, it is difficult to find necessary information because of enormous search results. One search engine may be able to find what another can't because different search engines collect different kinds of information. In this paper, we propose a meta search engine which uses more than one search engine at the same time for improving recall, and cluster search results for supporting users to find their necessary information more easily.
著者
香川 修見 片山 薫 神谷 泰宏 今井 裕之 上林 弥彦
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.5-6, 1997-03-12

遠隔教育システム VIEW Classroom は, ネットワークで接続したコンピュータを介し地域的かつ時間的に分散した教師と学生による教育・学習を効果的かつ円滑に支援する仮想教室システムである. 著者らは, 教師が文字・図形・動画で構成されたハイパーメディア教材を学生の画面ヘ提示して講義し, 学生がその上ヘアンダーライン・メモ・リンクを迫加して自分向きのテキスト(ノート)を作成しながら受講するシステムを開発中である. 専門教育では会話や討論が重要な役割を果している. ネットワークに接続したコンピュータがあれば参加できる遠隔教育では, 現実の教室より遥かに多数の学生が参加する可能性がある. 現在運用されている遠隔教育はビデオ技術を中心としたものが多く, 多数の学生から教師の方向への情報伝達手段が十分でないため同期型の会話が容易ではない. VIEW Classroom は多数の学生が参加する遠隔教育での会話をデータべース技術に基づいて支援するシステムであり次の特徴を持っている. (1)教育・学習環境を同期と非同期の会話が複合する「1対多」の会話モデルとしてとらえる. (2)互いに遠隔地にいる参加者のリアルタイムな会話による教育・学習を支援する. (3)多数の学生との同期会話環境を支援するため, 収集した学生の反応を抽象化し教師及び参加者にリアルタイムで提示する. 本稿では遠隔教育支援システムにおける同期・非同期モデルに基づく会話支援機構を説明する.
著者
片山 薫 香川 修見 神谷 泰宏 對馬 英樹 吉廣 卓哉 上林彌彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.2837-2845, 1998-10-15
被引用文献数
17

遠隔講義システムにおいて,記録された講義の検索をサポートすることは重要である.それによって学生が講義の必要な部分だけを復習したり,教師が過去の講義をより簡単に再利用したりすることができる.講義はマルチメディア教材を作成する過程であると見ることができるが,一般にマルチメディアデータの検索は困難である.画像認識技術や音声認識技術を利用して信頼性の高い索引を生成することはまだ容易ではない.我々はこれらの直接的なアプローチとは異なり,マルチメディアデータが作成される過程(講義)で同期をとって結び付けられる,より検索しやすいデータ〔スライドに含まれるテキスト,ペンやポインタ,キーボードなどの入力装置からのイベント情報(動作履歴と呼ぶ)など〕を利用する.これまでの講義システムでは,講義のビデオを結び付けられたスライド(教材)やノートの単位でしか検索することができなかった.我々のシステムでは,テキストデータに対する文字列検索や動作履歴の検索,ビデオの早送りや巻き戻しなど,これら多様なデータのそれぞれに検索機能を提供しそれを組み合わせることによってより柔軟な検索機能を実現する.また,講義中の雑談部分を検索したり,教材をスライドより詳細なブロック(教材の意味的な単位)の単位で検索できるようにするためのユーザインタフェースも提供する.Support of searching recorded lectures is important in distance education systems because students review parts of lectures they need and teachers reuse their past lectures easily.We view lecturing as a process of making multimedia teaching materials.It is difficult to search multimedia data in general.Although automatic scene analysis and speech recognition are very popular among researchers,it is still not easy to form reliable index.Our approach is different from these ways of searching multimedia data directly.We use information which are connected to continuous media such as video and audio with synchronous constraints during lectures,that is,texts contained in slides,sequences of events of pens and pointers(called Action History) and so on.In conventional systems search of lectures is supported only in a unit of slides or annotations.Our system provides a flexible search mechanism by combining search functions for various recorded information,for example,string for texts,a search function for action histories,fast forward and rewind of video and so on.User interfaces are also provided to enable users to search lectures for idle talk or search them in a unit of blocks which are semantic units of slided.
著者
成田 宏和 太田 学 片山 薫 石川 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.209, pp.1-6, 2002-07-12
被引用文献数
1

Web上で必要な情報へのアクセス手段として、中心的な役割を担っているのがgoogle,goo,Lycosなどに代表されるロボット型Web検索エンジンである。これらの検索エンジンが日々変化し続けるWebに対応していく為には、新しいページの収集、更新チェックなど多大なメンテナンスを必要とする。一方で、検索結果があまりに膨大すぎて必要な情報を探すのに困難を伴う場合もあるし、全ての検索エンジンが同一の情報を収集しているわけではないので、或る検索エンジンでは存在しなかった情報も別の検索エンジンを利用すると発見できる場合もある。本稿では、検索能力の強化と発見しにくい情報へのアクセス支援を目的に、複数の検索エンジンを併用し、検索結果を階層的にクラスタリングしてユーザに提供するシステムであるMETALを提案する。
著者
片山 薫
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

大規模グラフ集合を効率的に検索するため, 数値的方法と組み合わせ的方法による部分グラフ同型性判定(あるグラフが別のグラフに含まれるかどうか判定すること)手法を開発した.行列の固有値に関するInterlace 定理に基づいたグラフ索引手法とグラフフィルタリング手法を提案すると共に, Messmer らの提案したグラフ分解に基づく部分グラフ同型探索アルゴリズムの改良を行った.これらの提案手法について人工的に生成したデータや実際のデータを利用して評価実験を行い, その有効性を検証した
著者
石川 博 片山 薫 高橋 俊介 長屋 未来 布施 貴義 横山 昌平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.172, pp.181-186, 2005-07-07

インターネットやユビキタスネットワーク上でXMLデータを応用する研究がおこなわれている.推薦のような, さまざまな分野で広く使われるような応用は, できるだけロジックは少ない量で, かわりにデータだけで記述できることが望ましい.そこでコンテクスト, エンバイロメント, 入力, 出力, フィルタ, 活性化と安定化という概念を導入して, コンテクスト内のXMLデータがその識別子に基づいて自己組織化することで応用が実現できるようなデータ集約型応用のための枠組み(創発的XML)を提案する.