著者
奥村 晴彦
雑誌
情報教育シンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.2, pp.93-98, 2013-08-11

Excel に代表される表計算ソフトは,簡便なデータ入力・解析・可視化ツールであるが,これを柔軟な罫線の引ける DTP ソフトとして用い,データとしての再利用の困難な複雑な帳票を作成してしまうことがよくある。この類の「ネ申 Excel」(神 Excel)が引き起こす問題点をまとめ,解決策を提案する。
著者
奥村 晴彦
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.1-8, 2018-10-30

真偽より共感で情報が選択されるといわれる“post-truth”(脱真実)時代の情報リテラシー教育について論じた.共感ではなく真偽に基づいて情報を選択できるようにするための「ファクトチェック」を取り入れた授業を提案する.ファクトチェックのいろいろな例をあげた.データに基づいて判断するファクトチェックは,高等学校新学習指導要領の数学や情報におけるデータやデータサイエンスを重視する流れとも符合する.
著者
奥村 晴彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.226-229, 2016-02-15

震災直後の『情報処理』2011年9月号「震災とソーシャルネットワーク」[1] では震災直後のSNSの様子を描いた.その後,「大震災で見えてきた情報教育の課題」[2],“The 3.11 Disaster and Data” [3]などで今回の震災を情報処理・情報教育の観点から論じた.本稿はそれらの現時点でのup-to-date版である.
著者
奥村 晴彦
雑誌
情報教育シンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.2, pp.93-98, 2013-08-11
著者
青木 尊之 吉田 正典 奥村 晴彦 矢部 孝 塙 雅典 野澤 恵
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

昨年度導入した20台のプレイステーション2 Linux kitで、並列の数値流体シミュレーションを行った。非圧縮性流体の場合、大量のネットワーク通信を伴うポアソン方程式の解法が最も大きな課題となる。並列化が容易なSOR法で2次中心差分法による離散化式と、局所補間微分オペレータ法による4次精度の離散化式を解いた。Linux kitに付属するGNUのコンパイラは、プレイステーション2のCPUであるEmotion Engine(EE)の高速化アーキテクチャを利用する最適化が行えず、インライン・アセンブラにより直接EEのベクトル・レジスタVU0を利用することにした。ベクトル・レジスタVU0を4並列で効率よく実行する必要があるが、メモリーからデータをロードするのに時間がかかり、その間はVU0が休んでしまう結果となった。これを回避するために、VU0の演算スケジュールを工夫し、データのロード・ストアを含めて450MFlopsの計算速度を達成した。プレイステーション2が高速のRAMBUSメモリーを用いているために、CPUキャッシュに入りきらないデータに対するアクセスに対しても余り速度が低下しないことが明らかになった。EEのもう一つの問題点として指摘されている「VU0が単精度演算しか行えないこと」を解決する必要がある。倍精度計算に対しては浮動小数点演算プロセッサが働かなくなり、計算速度は100分の一以下に低下してしまう。単精度計算で直接従属変数からポアソン方程式を計算すると桁落ちが生じてしまうので、残差から修正方程式を導出し修正量を求めて従属変数に加算・減算して修正する方法を開発した。修正方程式を解く際に桁落ちなどの誤差が入るが、反復ごとに修正値が小さな値に移行し、従属変数の精度範囲をまかなえることが明らかになった。非圧縮性流体の移流部分や圧縮性流体に対しては局所補間微分オペレータ法が少ないメモリーに対して高精度な計算を行うことができ、プレイステーション2に適していることが分かった。また、ルンゲクッタ時間積分を行うことにより安定な計算ができることが明らかになった。
著者
奥村 晴彦
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.1-8, 2018-10-30

真偽より共感で情報が選択されるといわれる"post-truth"(脱真実)時代の情報リテラシー教育について論じた.共感ではなく真偽に基づいて情報を選択できるようにするための「ファクトチェック」を取り入れた授業を提案する.ファクトチェックのいろいろな例をあげた.データに基づいて判断するファクトチェックは,高等学校新学習指導要領の数学や情報におけるデータやデータサイエンスを重視する流れとも符合する.
著者
奥村晴彦 辰己丈夫 藤間真(桃山学院大学
雑誌
情報教育シンポジウム2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.4, pp.25-32, 2011-08-11

東日本大震災で被災地はもちろん首都圏でも大混乱が生じたが,インターネットは比較的頑強であり,情報活用能力を持った人たちはツイッターなども活用して情報収集・発信を行うことができた。しかし,地震直後のチェーンメールやデマ,非常時の情報インフラや情報システム,悄報発信などに,いろいろな問題が見えてきた。これらは,悄報教育に格好の題材を提供するとともに,今後の悄報教育の課題を示唆するものである。
著者
奥村 晴彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.737, 2018-07-15

情報処理学会で2015年から始まった「ジュニア会員」制度や,2019年の全国大会で開催予定の「中高生ポスターセッション」について解説した.高校生のジュニア会員の論文が査読を経て論文誌に掲載されたことや,他分野での小・中・高校生の論文(査読あり)の例を紹介し,研究や発表の進め方についての文献を紹介した.
著者
奥村晴彦
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.8, pp.1-1, 2012-10-06

大震災によって情報の重要性が叫ばれている。これまでの情報教育は避難、復旧、復興の力になりえたであろうか。情報とは何かを考え、日常生活の活用場面を意識した教育、リテラシーの育成を考える。