著者
宇多 高明 大木 康弘 三波 俊郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_103-I_108, 2016 (Released:2016-08-30)
参考文献数
2

日立市河原子海岸では近年侵食が著しく進み,砂浜が消失して海水浴ができなくなった.本研究では,まず北部の会瀬漁港から河原子港間の長さ約4kmの海岸線を対象に空中写真による汀線変化解析を行った.次に,2015年12月26日には河原子港周辺海岸で侵食状況の踏査を行い,さらに河原子港周辺について1982~2013年に取得された深浅測量データを基にした地形変化解析を行った.侵食原因には,北部の会瀬漁港での離岸堤背後の遮蔽域へと砂が運び去られたこと,また2011年の大地震に伴う地盤沈下が係わると推定された.
著者
本島 真也 小林 昭男 宇多 高明 遠藤 将利
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.I_721-I_725, 2013 (Released:2013-11-12)
参考文献数
5

On the Oharai-Isohama coast, 1×104 m3 of gravel and 2.5×103 m3 of fine sand were nourished in April and May 2012 as a measure against beach erosion. Simultaneously tracer test was carried out using 100 m3 of granite gravel with a diameter of 20 cm, which was not deposited on the original beach. Granite gravel was placed on the shoreline, and subsequent movement was measured using GPS along with the measurement of the diameter of the gravel. It was found that gravel was transported northward and deposited on the shoreline.
著者
宇多 高明 西 隆一郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.581-585, 2002-10-10 (Released:2010-03-17)
参考文献数
5

鹿児島県東部に位置する志布志湾で志布志港に隣接する菱田川から安楽川に広がる海岸中央部では, 防波堤による波の遮蔽効果や長期的な海岸過程の傾向のみからは十分説明できない特異な海岸侵食が台風0111号により生じた. そこで, 一種の侵食ホットスポット地形と考えられる当海域の海岸過程について空中写真解析, 深浅測量・波浪観測データの解析, および現地踏査にもとづいて考察した. また今後の防災対策について検討し, 高波浪の制御のために低天端リーフを提案した.
著者
北 賢二 小林 昭男 宇多 高明 野志 保仁 和田 信幸
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.409-414, 2005 (Released:2011-06-27)
参考文献数
3

Damages of wind blown sand were investigated at Makuhari artificial beach in Chiba Prefecture, the Chigasaki coast in Kanagawa Prefecture and Nakatajima Sand Dune in Shizuoka Prefecture. Fine sand was transported by wind and deposited on the promenade behind the beach, causing obstruction against traffics. In order to study these phenomena, field study on wind blown sand consideringg rain size effect was carried out at Kujukuri beach. It was confirmed that selective transport of fines and is important and this results in sorting effect in an extensive area.
著者
宇多 高明 三波 俊郎 高橋 幸一 蛸 哲之 石川 仁憲
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.I_751-I_756, 2016

湘南海岸では,相模川河口テラスの縮小や,茅ヶ崎漁港およびヘッドランドの下手海岸での侵食など,土砂バランスの崩れによる地形変化が各所で起きている.本研究では,既往研究も踏まえてこれらの点について考察を深めたものであり,空中写真に基づく汀線変化解析と1999年以降取得されてきたNMB測量データに基づく地形変化解析を行った.これにより湘南海岸全体における土砂バランスの崩れによる地形変化の実態を明らかにし,その上で課題解決のための土砂管理法について論じた.
著者
酒井 和也 宇多 高明 足利 由紀子 清野 聡子 山本 真哉 三原 博起 沖 靖弘
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.I_1075-I_1080, 2011

大分県中津干潟の三百間地区の砂州においては、隣接する蛎瀬川の河口閉塞が著しいことから、対策として河口前面の堆積土砂を除去する一方、その砂を三百間砂州の西部へ運んで養浜するというサンドリサイクルの計画が立てられた。養浜砂は、三百間砂州の頂部から3600m<sup>3</sup>浚渫され、西端の斜路前に投入された。その際、投入砂が先端部へと急速に戻るのを防止するために、砂州の中央部に袋詰め石製の長さ24mの突堤が設置された。本研究では、この間、2007年から2010年までに4回の空中写真撮影と縦断形測量を行って海浜状況の変化を調べ、サンドリサイクルの効果と沿岸漂砂の制御を目的とした袋詰め石突堤の効果を調べた。この結果、袋詰め石突堤は延長が短く天端高も低いことから、既存の突堤と比較して、緩やかな汀線変化をおこすことがわかった。
著者
宇多 高明 百瀬 尚至 遠藤 和正 三波 俊郎 古池 鋼 石川 仁憲
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.I_1206-I_1211, 2011 (Released:2011-12-08)
参考文献数
2

遠州灘海岸(天竜川河口から浜名湖の今切口)の広域の海浜変形について深浅測量データなどを基に分析を行った.対象海岸のうち,馬込川河口から今切口の間では,沖合の2箇所に規模の大きな深みが定常的に存在し,その背後では汀線が後退している.また,粗粒材養浜区間では汀線はほぼ維持されているが,汀線より200m以上沖では砂分の供給不足により徐々に侵食が進んでいる.海浜縦断形は一様な緩勾配斜面から凹状の断面へと変化しつつあり,当初は馬込川河口の西側近傍にのみあった凹状の海浜縦断形が西側へと広がりを示していることが実測データから明らかにされた.
著者
芹沢 真澄 宇多 高明 三波 俊郎 古池 鋼
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.476-480, 2003
被引用文献数
1 1

従来のいわゆる3次元海浜変形モデルでは, 予測対象が暴浪時や季節変化など, 短期スケールの現象に限られており, また侵食域が下手海岸へ波及するという種類の汀線変化が容易には計算できないという欠点があった. 本研究では, 筆者らの等深線変化モデルを拡張し, x-yメッシュ上での水深変化量を算出可能で, かつ長期的な地形変化予測も可能な3次元海浜変形モデルを開発した. モデルは検見川浜の海浜変形に適用され, その有効性が確認された.
著者
星上 幸良 小林 昭男 宇多 高明 熊田 貴之 酒井 和也 三波 俊郎
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海洋開発論文集 (ISSN:09127348)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.487-492, 2003 (Released:2011-06-27)
参考文献数
4

Relation between beach erosion and the development of coastal forest was investigated by comparing past aerial photographs, taking the Heisa-ura coast in Chiba Prefecture as the example. Sand dune has been well developed at this coast due to the strong wind-blown sand in winter in the past. In order to prevent the damage due to wind-blown sand, coastal forest has been extensively planted. However, excess development of coastal forest in recent years as well as the construction of earth dike along the coastal forest caused shoreline recession by the excavation of beach sand to supply the construction materials. Appropriate land management isrequired between the coastal forest area and the shore protection area in order to avoid devastation of natural sandy beach.
著者
宇多 高明
出版者
日本海洋学会
雑誌
沿岸海洋研究ノート (ISSN:09143882)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.159-168, 1992-02-29

モルディブのサンゴ礁上の砂浜におけるウォーターフロント利用を紹介し,熱帯リゾートとして良好に利用されている海浜も時として高波災害を受けることがあり,利用と保全の両立がかなり難しいことを示す.次に,我が国における海岸の現状について述べ,その中で我が国の海岸では種々の開発に伴って海岸侵食が著しく進み,砂浜が消失しつつある状況を明らかにする.そして我が国の海岸状況は,砂浜におけるウォーターフロント利用を盛んにする方向の議論と正反対の方向へと推移しつつあることを明らかにする.また,それらの真なる解決には,単に技術的な問題の解決のみではなく,海岸の管理体系自体の改革が必要であることを示す.
著者
黒澤 祐司 小林 昭男 宇多 高明 野志 保仁 遠藤 将利 古谷 真広
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.I_1461-I_1465, 2012 (Released:2012-11-15)
参考文献数
5

In beach nourishment using gravel, the macadam gravel is used so that the sharp-pointed shape of gravel is of concerned. In this study, the change in the shape of gravels due to wave abrasion was investigated. Gravel samples were collected from the Jinkoji and Akashi coasts in Ibaraki Prefecture, where beach nourishment using coarse materials have been carried out since 2005, and grain size and roundness were measured. It was found that roundness of gravels with an initial value of 0.2 converged to 0.4-0.5 within four years and nine months. Due to the abrasion test of sampled gravels without steel bowls, the content of gravel was as high as 92% of all the volume after the rotation of 1200 times.
著者
宇多 高明 田中 常義 森 義将 峯 浩二 木村 尚
出版者
日本地形学連合
雑誌
地形 (ISSN:03891755)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.215-228, 2003-04-25

Formation of the barrier where the central part of Yokohama City is located was investigated by the comparison of old maps and geological surveys. This barrier was formed as the sand spit extending northwestward from the end of Ishikawa Upland. Behind this barrier, lowland mainly composed of alluvial cohesive soil extends. In this area, jet of sand and subsidence of structural foundation were observed during the Kanto Great Earthquake. Thus, the understanding of the formation of this barrier and lowland is important to consider potential vulnerability of this area. Comparison of profiles along several sections crossing Ishikawa Upland showed that sand was supplied from this upland while forming sea cliff. Supplied sand was carried by longshore sand transport caused by wind waves in Tokyo Bay. In this area predominant wind directions are N and NE. Waves from these directions make large incident angle greater than 45 degrees reference to the shoreline direction, and this large wave incidence accelerates the formation of sand spit by the mechanism given by Ashuton et al. (2001).
著者
首藤 伸夫 渡辺 晃 酒井 哲郎 宇多 高明 阿部 勝征 平沢 朋郎
出版者
東北大学
雑誌
自然災害特別研究
巻号頁・発行日
1985

1)地震断層運動の特性:強震動継続時間の方位依存性から、断層長さと破壊の伝播方向を推定する新方法を開発した。日本海中部地震時の比較的大きな余震震源を、遠地での中周期P波及び長周期SH波から精密に決定した。これらの手法は他の地震にも適用され、良い結果を与えた。2)海底地盤変動と津波初期波形:南北2断層運動間の休止時間が津波分布に及ぼす影響を検討した。この休止が原因で、最高で10%程度の波高差が生ずる。津波記録を歪ませうる験潮井戸特性を14箇所について調査し、補正曲線を作製した。いくつかの井戸では、水位差1mを回復するのに10分以上かかり、日本海中部地震津波の記録に大きな影響を与えた事が立証された。3)エッジボアの理論と実験:大型水槽での実験から、津波進行方向にほぼ沿った斜面境界上で渦が発生し、海岸線に平行に津波と共に走っていく事を発見した。実験水槽奥部に置かれた川の内部での津波変形を追跡した。4)津波数値シミュレーション:高次近似の非線形分散波方程式を誘導し、1より大きいアーセル数に対する、摂動パラメタ(相対水深)の4次近似迄入れた式が他式に比べ精度が良い。非線形問題での数値解析誤差評価に、疑似微分方程式の解を使用する方法を開発した。空間格子寸法の決定に海底地形を考虜に入れる方法を示した。5)津波先端部形状の決定法:砕波段波の波形から最大衝撃圧を推定する手法を開発した。波状段波の変形過程を適当な渦動粘性係数の導入で追跡できる事を示した。巻き波型砕波の数値計算を行い、波頂から飛び出た水塊の運動及びそれにより引き起こされる運動についての知識を得た。6)津波先端部の破壊力:ブロックが完全に水没し最大水平波力が作用する瞬間、最も不安定になる。被災規模が大きくなるのは、津波先端に生じたソリトン列の連続性が原因である。
著者
清水 達也 小林 昭男 宇多 高明 熊田 貴之 野志 保仁 芹沢 真澄
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.691-695, 2007 (Released:2010-06-04)
参考文献数
7

Topography of beach cusps and grain size sorting was observed at four coasts, as well as the observation of a backwash flow in a bay of a cusp. A movement of sea water flowing obliquely from the apex to the bay was observed, resulting in the generation of a backwash flow. On the basis of this observation, two pairs of sink and source were assumed and three-dimensional cusp topography was predicted, using the contour-line-change model considering the effect of grain size change by Kumada et al.(2005). The formation of a cusp and associated accumulation of coarse materials around the apex were well predicted.