著者
宇田川 真之
出版者
(公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

2010年8月9日に発生した台風第9号による、兵庫県佐用町における洪水の際の住民の避難行動などを調査した。そして、避難行動の有無に影響する要因として、災害因の認知、個人的なリスク認知、避難行動への効力感、避難の効果評定、避難によるコスト感、規範意識などについて考察をおこなった。
著者
宇田川 真之
出版者
公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

災害の危険を知らせる防災情報は、音声で伝達されることが一般的であり、聴覚障害者には届かないことが多い。さらに、高齢の聴覚障害者は手話を第一言語とし、難解な文章による防災情報の理解ば困難な者も少なくない。そこで、聴覚障害者にわかりやすいこと、適切な防災行動を促進すること、行政機関が実務的に作成・発信できることの3つを要件とした文章とイラストによるFAXを試作し、必要となる情報項目・表現・構成等を明らかにした。
著者
宇田川 真之 三船 恒裕 定池 祐季 磯打 千雅子 黄 欣悦 田中 淳
出版者
日本災害情報学会
雑誌
災害情報 (ISSN:13483609)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.21-30, 2019 (Released:2021-04-01)
参考文献数
19

災害危険時の避難行動に対して、平常時における避難行動の意図が影響するものと想定し、その規定要因として、健康予防行動や環境配慮行動の分野で用いられている計画的行動理論や修正防護行動理論など参照し、「リスク認知」「効果評価」「実行可能性」「主観的規範」「記述的規範」「コスト」の6つの認知要因を仮定した。この心理モデルを適用した既往の住民調査の因子分析の結果では「効果評価」と「実行可能性」は独立した要因として抽出されていたが、他の要因の分別が十分ではなかった。本調査では、同じ6要因の心理モデルを用いて、設問項目の改善などを行い再調査した結果、「リスク認知」「主観的規範」「記述的規範」「コスト」、および「効果評価」「実行可能性」の合併した「避難の安全性評価」の5因子が抽出され、避難意図に対しては「リスク認知」「効果評価」「主観的規範」が有意な影響を及ぼしていた。因子分析で「効果評価」と「実行可能性」が分別されなかった原因は、モデルの不適切さによるものではなく、調査地域の地理環境が反映されたためと解釈できたことから、6要因に基づく調査フレームは、他地域にも適用し得る汎用性の高い調査フレームと考えられる。こうした汎用的な心理モデルの有用性として、地域間の比較や同一地区の時間変化の数量的な把握、効果の高いと期待される防災対策への示唆が得られることを整理した。
著者
宇田川 真之 三船 恒裕 定池 祐季 磯打 千雅子 黄 欣悦 田中 淳
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.83-90, 2020-03-27 (Released:2020-12-03)
参考文献数
21

This study examined factors which influence the intention of evacuation behavior. We expected that the behavioral intention of evacuation is determined by six cognitive factors; perceived risk, response-efficacy, self-efficacy, response cost, descriptive norm, injunctive norm.We conducted a survey using a standard questionnaire in Kochi prefecture and identified the six factors. The standard questionnaire revealed that the factors affecting the intention of evacuation behavior differed depending on the residence and residence period.And srveys in multiple regions have the same result that the influence of subjective norms was large.
著者
宇田川 真之 田中 淳
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会梗概集
巻号頁・発行日
no.26, pp.21-22, 2010-06

Tsunami information was announced with the Chile earthquake on February 28, 2010. In some municipalities, those information was delivered to the cellular phone together by using "Area mail" service of NTT DoCoMo. The evacuation order was announced to public for the first time by using "Area mail". We executed the local hearing investigation and the resident questionnaire survey.
著者
宇田川 真之 斎藤 健一 藤田 恭久 福島 博文
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会梗概集
巻号頁・発行日
no.23, pp.73-74, 2008-11
被引用文献数
2

The purpose of this study is to investigate the uses of the space satellite data for disaster management. The prototype of the volcanic disaster information system was constructed by using a Google Earth^<TM> Mapping Service, which has excellent performance of processing the image and altitude data.