著者
秋葉 将和 堀田 忠義 寺内 美奈 菅野 恒雄
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.3_66-3_72, 2017 (Released:2017-05-28)
参考文献数
9

This paper proposes the design and implementation of the education-oriented μITRON4.0 specification operating system on 8-bit PIC microcontrollers. In order to execute multi-task operatings in their small-capacity memories, we have adopted a shared stack structure. The primary purpose of our system development is to get an effective teaching material for RTOS educations in our university, so that students can easily understand the dynamics and mechanism of μITRON. Therefore, we have constructed a low-cost training environment with enough logging and debugging capabilities for the multi-task operation analysis in itself. In addition, we have developed the lessons that utilize this system listed as follows : “Practice of Embedded Software” and “Retraining of vocational training instructor”. Their questionnairy results answered by these students show positive evaluations in average for all lessons, which lead to the educational effectiveness of our system.
著者
寺内 美奈 藤森 憲男 神田 和幸 長嶋 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.94, no.102, pp.69-74, 1994-06-18
被引用文献数
3

近年,聴覚障害者の情報伝達手段の一つである手話への関心が高まり,手話の習得を志す人々が年々増加している.一般的に手話を学習する方法として,手話講習会や手話サークルへの参加,TV講座や手話の本の利用などがある.我々は手話を学習するための補助手段として,パーソナルコンピュータによる手話学習システムの構築を目指している.本報告では,手話学習システムを構築するにあたり,従来の手話の学習方法について調査し,本システムにおける学習日標を明確化する.また,手話を学習する上で重要である手話調動を習得するための一機能として,以前我々が報告した液晶シャッターを用いる3D手話アニメーションを採用することについて検討する.さらに,その立体視によるアニメーションでの学習効果を確認するため,初期実験として,3Dアニメーションによる表示された手話語彙について,聴覚障害者を含む20名の被験者により評価実験を行ったので,その結果についても報告する.
著者
寺内 美奈 時田 佳子 菊池 浩平 堀内 靖雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.386, pp.37-40, 2004-10-28
参考文献数
4
被引用文献数
3

手指動作と表情,口形などの非手指動作によって意思や感情を伝える手話は,聴覚障害者の1つのコミュニケーション手段である.手話は対話言語であることから,話者同士がどのように話を進めていぐかを解析することは,手話の言語構造を明確にするとともに,手話学習への指針ともなりうる.そこで,著者らは手話のターンテイキング(発話交替)に着目し,日本手話における会話構造と話者交替のモデル化を試みている.そこで,ネイティブスピーカによる日本手話対話例文データを収録し,工学院大学で開発した対話映像解析支援システムMATを用いて,話者交替時での手指信号ならびに非手指信号の詳細な解析を進めている.本報告では,対話データの収集方法,対話映像の分析方法,解析の途中経過として得られた対話の特徴などについて述べる.
著者
寺内 美奈 久保 敦 長嶋 祐二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.57, pp.59-64, 2006-05-12
参考文献数
6
被引用文献数
4

聴覚に障害のある人のコミュニケーション手段の一つである手話は,手指信号と非手指信号より構成されている対話型言語である.著者らはネイティブサイナによる手話対話をできるだけ詳細に記録し,対話主導権のあり方,会話進行の特徴を明らかにすることを検討してきた.また,非手指動作(NMS)を抑制した場合や手指動作(MS)を抑制した場合に対話中の発話交替に与える影響について解析を進めている.本報告では,時間遅延が発話交替にどのような影響を及ぼすか調べるため,一組の対話中に伝送遅延を施し,その対話状況を解析した.その結果,遅延環境下では協調戦略的介入が2倍近くになることと,招致介入は遅延の影響が少ないことが判明した.また,通常伝送下での対話は遅延環境下よりも戦略的介入が積極的に行われたことを確認した.