著者
小俣 昌樹 今宮 淳美
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では,静止画や映像などの視覚刺激を提示された閲覧者の感情(感情価と覚せい度)と生体信号との関係および興味と生体信号との関係を実験・分析した.この結果から,感情価の評価された感情を喚起する写真を提示された閲覧者の脳血流のHEG率,脳波のα波およびθ波のパワー値とその感情価との間に関係があることがわかった.また,商品紹介の映像を提示された閲覧者の指尖容積脈波の高周波成分のパワー値,その高周波成分と低周波成分の比,および脳血流のHEG率と,その映像への興味の程度との間に関係があることがわかった.
著者
水野 貴弘 小俣 昌樹 今宮 淳美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告.IM, [情報メディア]
巻号頁・発行日
vol.99, no.69, pp.79-83, 1999-08-20

本論文では,仮想空間内における両手操作でのさいころ作成実験と,その実験結果について述べる.さいころ作成実験は,片手でスペースポールを持ったキューブの回転と,もう片方の手にマウスを与え,さいころの目を入れるとした課題である.この課題状況で,3種類の異なる大きさのキューブと,各手が持つディバイスを交換させた.その結果,操作時間や操作中の被験者行動に違いがあった.それらを分析すると,ターゲットの大きさによって操作のしやすさが逆転することを得た.効率的な作業のための手の割り当ては,何をするかのタスクに関係するという先行研究での知見に,新たにタスク難度という尺度を必要とすることを本論文で導出した
著者
茅 暁陽 高橋 成雄 小俣 昌樹 吉田 典正 豊浦 正広
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、ユーザの情動を感知する情動センシング、情動をコンピュータ内で認知・利用する情動アナリシス、情動に適応する画像や映像を合成する情動適応型イメージシンセシスの各フェーズからなる閉じた処理ループを構成することにより、人間中心の情報ネットワークシステムの重要な基盤技術としての新しい CG技術-affective rendering の確立を目的として、感情価と覚せい度で構成される 2 次元情動モデルを使用し、各種視覚要素が情動に与える影響の調査、生体情報より2次元情動空間における状態の推定および情動を特定な状態に誘導する視覚アニメーションの設計と提示技術を開発した。