著者
小城 春雄 佐藤 理夫
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
日本鳥学会誌 (ISSN:0913400X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.101-102, 1991-05-25 (Released:2007-09-28)
参考文献数
6

Observations of birds on Oshima Ooshima Island, 55 km west of Era, southern Hokkaido, was done during the period from 8 to 10 October 1990. A total of 1, 235 birds consisting of 36 species were observed. The most abundant bird was the Siskin Carduelis spinus (n=435, 35.2%). Other main species in order of decreasing were: Great Tits Parus major (n=130, 14.7%), Oriental Greenfinches Carduelis sinica (n=106, 8.6%), Rustic Buntings Emberiza rustica (n=34, 2.7%), Jungle Crows Corvus macrorhynchos (n=35, 2.8%), Temminck's Cormoramts Phalacrocorax capillatus (n=29, 2.3%), Bullfinches Pyrrhula pyrrhula (n=20, 1.6%), and Peregrine Falcons Falco peregrinus (n=18, 1.5%). As the rare bird species on this island, 16 Mandarin Ducks Aix galericulata, one Tengmalm's Owl Aegolius funereus, and one Pine Bunting Emberiza leucocephala were observed.
著者
長澤 和也 Vlastimil Baruš 小城 春雄
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.22-30, 1998-03-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

ベーリング海で表層流し網によって捕獲された海鳥類3種(ハイブトウミガラス,ウミガラス,エトピリカ)の胃から線虫 Contracaecum variegatum の第3期幼虫と第4期幼虫を見出し,その形態を記載した。エトピリカは C. variegatum の新宿主である。調べた海鳥はほとんどすべて個体が C. variegatum の寄生を比較的多数受けていた。他の海鳥類から記載された Contracaecum yamaguti は C. variegatum の同種異名と考えられる。また,胃盲嚢部の形態が異常な Contracaecum sp. の成虫をウミガラスの胃から採集し,その形態を記載した。
著者
佐藤 理夫 小城 春雄 田中 正彦 杉山 淳
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.102-107, 1997-10-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
33
被引用文献数
1

北海道,松前の西方約52km沖合いの日本海に位置する渡島大島(41°30'N,139°22'E)の北風泊において,1993年5月25日の早朝,一羽のコウライヒクイナ(Rallina paykullii)が標識調査時に捕獲され,標識装着後放鳥された。この成鳥の外部形態計測値は,嘴峰長26.7mm,翼長122.6mm,〓蹠長43.3mm,尾長51.6mm,翼開長420mm,全長230mmであった。体重は96gであった。主な種判別の基準となった特性は以下のごとくである。頭上部は額から頭頂,後頭,後頸にかけては灰褐色または暗褐色で,頭部側面と胸部の赤褐色と明瞭に区別できる。初列風切の最外側の前縁部は白色である。また,中趾骨長は写真から〓蹠長との比較で爪も含めて40mm以上あると判断された。また,嘴は他の同じ大きさのクイナ類に比較して長さが短く,そして嘴高が高く,がっしりしている。そして両嘴基部には金属光沢を帯びた黄緑色が鮮やかである。ただし,下嘴の金属光沢の黄緑色は中央部までおよんでいる。なお,紅彩は赤色であった。本種は東南アジアで冬を過ごし,5月中旬以降に中国東北部,ロシアのウスリー,アムール,沿海州地方へ達し,繁殖する。従って,渡島大島で捕獲されたコウライヒクイナは,北上渡り途上に強力な西南西風の流されてこの島へと迷行したと考えられた。なお本種は,わが国での初記録である。