著者
杉山 淳一
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.3-10, 2005
被引用文献数
1 1

On-line battle games reached a new stage. It is the movement of making a computer game sublimate for "sport". It is called electronic sport, e -Sports. The leading parts of e -Sports are not a game manufacturer but players. Manufacturers don't have the initiative, but it is the age when a users' community chooses a game. e-Sport develops in America, Europe, South Korea, Taiwan. Even Japan may be so. It may influence not only a market but also culture, education, international relations.
著者
杉山 淳一
出版者
日本感性工学会
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.3-10, 2005-05-31 (Released:2010-06-28)
被引用文献数
1 1

On-line battle games reached a new stage. It is the movement of making a computer game sublimate for “sport”. It is called electronic sport, e -Sports. The leading parts of e -Sports are not a game manufacturer but players. Manufacturers don't have the initiative, but it is the age when a users' community chooses a game. e-Sport develops in America, Europe, South Korea, Taiwan. Even Japan may be so. It may influence not only a market but also culture, education, international relations.
著者
千葉 豊 杉山 淳司 高野 紗奈江
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2022-04-01

縄文時代の研究は、縄文土器の編年研究に多くの労力が費やされてきたが、過重な編年研究から考古学者を開放し、新たな学問的地平を構築すべき時が到来している。本研究では、飛躍的な進歩を遂げているA Iを編年研究に導入し、縄文土器のビッグデータを解析する。深層学習により土器型式を識別するA Iを構築し、縄文土器の時空間的な関係性を客観的に描き、既知の土器編年と系統樹を批判的に検証する。そして数理学的な根拠に基づき、研究者が価値を見落としてきた、あるいは未だ発見されていない、未知の縄文土器を予測し創造する。潜在的価値と新たな価値を見いだし、縄文時代の文化系統の動態を高精細に描き出す。
著者
喜多 祐介 田鶴 寿弥子 竹下 弘展 杉山 淳司
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.171-182, 2020-07-25 (Released:2020-07-30)
参考文献数
25

近赤外分光法は,樹種間におけるわずかな化学成分の違いを検出することにより,顕微鏡観察では不可能であった樹種の識別を可能とする。本研究では,近赤外分光と多変量解析ならびに特徴量選択法を用いることにより,日本の建築用材として重要かつ解剖学的に類似する樹種であるヒノキ・アスナロ属,ならびにツガとベイツガの識別について検討した。これに加えて,ヒノキ・アスナロ属の現生材で構築されたモデルを用いて伝統建築に使われたヒノキ・アスナロ属古材の識別も実施した。現生材の場合は,9割近い精度で識別が可能であることが示され,変数選択により識別に重要な波数域を定量的に示すことに成功した。古材においては,経年劣化による化学成分の変化により現生材に比べて識別率の低下がみられた。しかしながら,モデルが選択した重要変数領域が劣化に対して頑強であったために,既報に比べて高い識別率を維持したと考えられる。
著者
関根 由可里 中島 敬祐 大竹 景子 瀧沢 岳 杉山 淳一 向井 大誠 柿澤 恭史 倉橋 節也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.B-MA6_1-11, 2023-03-01 (Released:2023-03-01)
参考文献数
32

With the spread of COVID-19, the risk of droplet infection has been studied through interdisciplinary research. However, there is little information on the spread of the pathogen through human contact behavior. In this paper, we focus on the home, which is the private space of people, and propose a model to visualize the risk of contact infection to a family when people return home by combining calculation of contact behavior after returning home and study of virus transfer efficiency. First, from the contact behavior data for the first 30 minutes after returning home, we calculated the probability of flow line, the distribution of the number of contacts, the probability of initial action and the probability of contact behavior transmission. Next, we obtained the transfer efficiency between the substrate representing the household goods surface and the model skin, and the rate of change of the viral transfer efficiency when people continuously contact the household goods surface. According to these probabilities, we reproduced the state in which the virus attached to the hand or household goods surface by probabilistically performing the agent’s movement and contact behavior after returning home. This result shows that when agents return home with viruses attached to their hands, the viruses are widely confirmed on household goods surfaces. Furthermore, by simulating the combination and timing of hygienic actions such as handwashing and disinfection, it was possible to visualize their effects on the risk of re-contact and care effects.
著者
佐藤 理夫 小城 春雄 田中 正彦 杉山 淳
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.102-107, 1997-10-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
33
被引用文献数
1

北海道,松前の西方約52km沖合いの日本海に位置する渡島大島(41°30'N,139°22'E)の北風泊において,1993年5月25日の早朝,一羽のコウライヒクイナ(Rallina paykullii)が標識調査時に捕獲され,標識装着後放鳥された。この成鳥の外部形態計測値は,嘴峰長26.7mm,翼長122.6mm,〓蹠長43.3mm,尾長51.6mm,翼開長420mm,全長230mmであった。体重は96gであった。主な種判別の基準となった特性は以下のごとくである。頭上部は額から頭頂,後頭,後頸にかけては灰褐色または暗褐色で,頭部側面と胸部の赤褐色と明瞭に区別できる。初列風切の最外側の前縁部は白色である。また,中趾骨長は写真から〓蹠長との比較で爪も含めて40mm以上あると判断された。また,嘴は他の同じ大きさのクイナ類に比較して長さが短く,そして嘴高が高く,がっしりしている。そして両嘴基部には金属光沢を帯びた黄緑色が鮮やかである。ただし,下嘴の金属光沢の黄緑色は中央部までおよんでいる。なお,紅彩は赤色であった。本種は東南アジアで冬を過ごし,5月中旬以降に中国東北部,ロシアのウスリー,アムール,沿海州地方へ達し,繁殖する。従って,渡島大島で捕獲されたコウライヒクイナは,北上渡り途上に強力な西南西風の流されてこの島へと迷行したと考えられた。なお本種は,わが国での初記録である。
著者
杉山 淳司 今津 節生 小林 加代子 黄 盛煜 毛笠 貴博 金井 いづみ 田鶴 寿弥子 反町 始 鳥越 俊行 赤田 昌倫
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

画像情報に基づく樹種識別を、観察者の目を人工知能に置き換えることで、これまで不可能であった解剖学的な近類種の識別を可能にした。同時に、識別技術の他分野への学際的な展開を可能とした。即ち、人の設計する特徴抽出と判別器の組み合わせに加え、特徴抽出から知的判断までの全てを多層のニューラルネットに委ねる深層学習を木材識別に実装した。応用面では、文化財木製品の非破壊診断に利用できるCT画像による識別モデルを構築した。
著者
田鶴 寿弥子 松本 康隆 中山 利恵 杉山 淳司
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.110-116, 2019

<p>従来の茶室建築研究は,様式,構造,意匠,変遷などに重きを置いたものが多く,使用されている部材の樹種については数寄屋大工や建築家の目視に頼ったものや伝承によるものを主としていた。近年,樹種識別の重要性が周知され,茶室における科学的な樹種調査がようやく行われつつある。本研究では,数寄屋大工笛吹嘉一郎による三重県伊賀市に位置する芭蕉翁故郷塚「瓢竹庵」に注目した。瓢竹庵では,嘉一郎自筆と考えられる茶室見積書が現存しており,柱や構造材,天井や床など,計画段階での部材ごとの樹種や数量などが74点について記されている。本研究ではそのうち32部材について樹種調査を行い,当時の用材観ならびに材料変更について明らかとすることができた。</p>
著者
杉山 淳司 今井 友也
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

セルロース合成酵素がセルロースを合成する仕組みは、実はあまり解明されていない。そこでセルロース合成酵素・合成活性を直接解析するために必要な下記3点の実験基盤を構築した:(1)セルロース合成酵素複合体の大腸菌発現系の構築、(2)試験管内および大腸菌内c-di-GMP合成系の構築、(3)試験管内セルロース合成活性の速度論的解析。いずれの実験材料・実験系もセルロース合成酵素そのものの解析を進める上で大変重要なものである(特に(1)は今まで報告のない貴重な研究資源である)。以上から、今後のセルロース生合成研究を飛躍的に進展させるための研究基盤を整備した。
著者
萩谷 英大 塩田 澄子 三好 伸一 黒江 泰利 野島 宏悦 大谷 晋吉 杉山 淳一 内藤 宏道 川西 進 萩岡 信吾 森本 直樹
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.125, no.1, pp.35-39, 2013-04-01 (Released:2013-05-01)
参考文献数
22

A 68-year-old man with alcohol addiction, who lived in the suburbs of Tsuyama, an inland city located in northeast Okayama prefecture, was transported to the emergency unit of the Tsuyama Central Hospital in a state of cardiopulmonary arrest (CPA). Despite rigorous systemic investigation and treatment, the patient died 2 hours after arrival. After his death, Vibrio vulnificus was isolated from his blood culture. Vibrio vulnificus causes fatal infection in humans, usually only in areas located close to the sea where appropriate temperature and suitable salt concentration for its growth are available. Therefore, its occurrence is epidemiologically restricted ; in Japan, the western coastal areas, especially in summers, are reported to be the high-risk regions. This is a rare case because it occurred in a city approximately 50 kilometers from both the Sea of Japan and the Pacific coast of Okayama, and at the end of October in 2011. Economic development and distribution systems have made it possible to transport various food products from coastal areas or abroad to any place in a short time, such that these infections can potentially develop in areas other than expected. We should be aware of the increasing risk of Vibrio vulnificus infection during any season and at any place, especially in patients with abnormal liver function.
著者
杉山 淳司 馬場 啓一
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1995

低温ホルダが納入されたことによって、水溶液を直接顕微鏡に持ち込み、観察することができるようになった。予備実験では、酵素分解の相乗効果に加えて、セルロースそのものの構造が、分解プロセスに影響与えることが示唆された。そこで分解過程のセルロース懸濁液を経時的にサンプリングし、高い分解能で観察することを試みた。ところが、低温ホルダと同時に納入された試料汚染防止装置のギャップ間の距離が、既存の電子顕微鏡のポールピースの磁極間距離にあわないことや、その電源から低周波の振動が冷却フィンに伝わることで、まともに高解像度の画像が取れない等の不具合が生じた。このような問題点を克服するためにかなりの時間を浪費し、いまだに未解決の問題もあるものの、現段階では試料ホルダを40度近く傾斜でき、低温の実験に用いることができるようになった。像室については未だに未解決の問題があるが、電子回折を得るには最高の試料観察条件を整えることができた。そこで当初の研究プロジェクトを一部修正して、セルロースが還元末端あるいは非還元末端のいずれから合成されるかを決定するテーマに取り組むこととした。これまでの研究で大きな進展がみられ、セルロースの分子鎖の還元末端が生体の外側に向くように、つまりできあがった分子鎖の非還元末端に、モノマーが付加重合されることを、実験的に初めて証明することができた。
著者
杉山 淳司
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維学会誌 (ISSN:00379875)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.P_183-P_187, 2006 (Released:2006-08-20)
被引用文献数
2 2
著者
黄瀬浩一 百田 賢一 杉山 淳一 馬場口 登 手塚慶一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.34, no.8, pp.1716-1730, 1993-08-15
被引用文献数
5

印刷文書こ記録された情報を計算機を介して有効利用するためには、文書中の文字を認識し、論理構造により構造化するという文書画像理解が不可欠となる。一般に、文書の論理構造は、章、節などの論理オブジェクトの木構造として表現され、文書のレイアウトとともに、コンテントとも深い関連性を持つものである。したがって、文書画像理解のロバスト性を向上させるためには、いずれか一方ではなく、両者を知識として蓄え、協調的に使用することが望ましい。本論文では、仮説駆動型の処理戦略の導入により、この目標の達成を試みる。本手法では、まず文書のレイ・アウトに関する知識を用いて、論理オブジェクトの領域を抽出する。ここで、抽出結果に複数の可能性が残る場合には、互いに矛盾する仮説として生成する。生成された仮説は、依存関係を保持する依存関係データベースにより記録・管理され、処理の制御に使用される。また、処理の途中で発見された仮説の矛盾は矛盾データベースに記録され、探索空間の削減に用いられる、次に仮説の依存関係、矛麿を考慮しつつ、コンテントに関する知識を用いて仮説を検証する。本手法では、単語の接続性、単語列の矛盾という二つの概念を導入し、知識を表現する。縦書き名刺100枚を対象とした仮説生成検証実験から、文字の摘出率93.0%、論理オブジェクトの抽出率92.6%、コンテントの同定率86.8%を得、本手法の有効性を確認した。