著者
丸山 孝仁 小川 翔太 武田 信和
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.263-266, 2021 (Released:2021-04-28)
参考文献数
12

Providing three-dimensional information to operators is a vital technology to operate robotic systems remotely. ITER, which is the world's largest fusion energy experiment, requires maintenance by robotics devices operated remotely because of its radiation environment. Applicable sensors are highly restricted due to the radiation. Authors propose a method using one moving camera and multi-view stereo technology to obtain point clouds as three-dimensional information for operators. As multi-view stereo technologies, Structure-from-Motion and Patch-Based Multi-view Stereo are adopted. Authors tested the proposed method and confirmed the method is capable to create point clouds successfully.
著者
小川 翔太
出版者
日本映像学会
雑誌
映像学 (ISSN:02860279)
巻号頁・発行日
vol.107, pp.122-139, 2022-02-25 (Released:2022-03-31)
参考文献数
34

16 mmフィルムとオープンリール、そして市民運動に支えられた自主制作・自主上映体制を駆使して多様に開花したドキュメンタリー映画の背後にたたずむ膨大な尺数の「アウトテイク」素材群の存在が、制作者の老齢化とデジタル時代の映像保存実践の多元化によって近年顕在化してきた。殊に、証言映画の記念碑的作品である『ショア』(クロード・ランズマン監督、1985年)のアウトテイク素材220時間分が、米国ホロコースト記念博物館の映像アーキビストによってクロード・ランズマン『ショア』コレクションとして整理されたことを受け、証言映画とアーカイブの入り組んだ関係性をめぐる議論が再燃している。本稿は、『ショア』とアーカイブを巡る議論を一つのモデルとして参照しつつも、東アジアのポストコロニアルな空間で周縁化された語りを60年にわたり記録してきた朴壽南(パク・スナム、1935-)の表現活動を取り上げる。2019年に始動した「日韓100人による歴史の証言映像」デジタルアーカイブ企画を手がかりに、皇民化教育を受けた在日コリアン二世の作家が、脱植民地化の文脈で作品創作だけでなくアウトテイク素材のアーカイブ化を位置づけるとき、歴史史料と映画素材、アーカイヴとアーカイブ、フィルムと映像など様々な対立概念をどのように再定義することになるか。モデル未満の不確かさを含むケーススタディとして模索する。
著者
谷川 建司 小川 順子 小川 翔太 ワダ・マルシアーノ ミツヨ 須川 まり 近藤 和都 西村 大志 板倉 史明 長門 洋平 木村 智哉 久保 豊 木下 千花 小川 佐和子 北浦 寛之
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、日本映画史上最大の構造的転換期・構造的変革期をなす1960年代末~70年代を対象とし、その社会経済的実態を次に掲げる問題群の解明を通して明らかにし、その歴史的位相を確定する。即ち、①スタジオ・システムの衰退・崩壊の内実とその産業史的意味、②大量宣伝・大量動員手法を確立した角川映画の勃興、③映画各社が試みた経営合理化と新たな作品路線の模索、④「ピンク映画」の隆盛の実態とその影響、⑤異業種からの映画産業界への人材流入の拡大とそのインパクト、である。上記の五つの括りに因んだ映画関係者をインタビュイーとして抽出し、研究会一回につき1名をゲストとして招聘し、精度の高いヒアリングを実施する。