著者
日野 光紀 小野 靖 小久保 豊 杣 知行 田中 庸介 小俣 雅稔 市野 浩三 上原 隆志 工藤 翔二 葉山 修陽
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.347-354, 2002-04-15 (Released:2011-05-24)
参考文献数
17

1998年日本結核病学会予防委員会より院内感染対策についてのガイドラインが指導され, ツベルクリン反応 (以下, ツ反) 二段階法が推奨されている。これにはブースター効果を含めた結核感染診断に際して対照値 (ベースライン値) の記録を必要とする。われわれは612名の医療関係者に対しツ反二段階法を行った。その結果を分析し至適方法を確立すること。さらに, ツ反施行前に質問用紙を用いて過去のBCG接種歴, ツベルクリン反応歴およびその反応値を聴取し, その保存状況を把握することを目的とした。ほとんどの者が過去の測定値管理が不十分であった。二段階法の結果, 発赤径, 硬結径ともにブースター効果を認めた。さらに, 年齢別の硬結径の拡大径で壮年群のほうがより拡大傾向にあった。さらに, 職種別, 勤務部署別の計測値には統計学的有意差は得られなかった。二段階法ツベルクリン検査1回目の発赤径値が30mm以上の計測値でありながら2回目で10mm以上の拡大を認める被検者が多くいることから, 院内感染管理の上でこのような対象者に対しても二段階法を施行することが必須であると考えられた。

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著者
久保豊太郎 編
出版者
笑堂
巻号頁・発行日
vol.巻1, 1884
著者
藤本 滋生 中島 修一 久保 豊 菅沼 俊彦 永浜 伴紀
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.174-179, 1981
被引用文献数
2

1.前報に引き続き,本邦南部の自生植物の澱粉4種について調べた.すなわち,澱粉源はカラムシ(イラクサ科)の塊茎,オシロイバナ(オシロイバナ科)の種子,テッポウユリ(ユリ科)の鱗茎,サルトリイパラ(ユリ科)の根茎で,これらの生組織から,それぞれ7%,32%,11%,6%の収率で澱粉を得た. 2.各澱粉につき,一般分析のほか,顕微鏡観察,粒径分布,X線回折,ヨウ素呈色,生澱粉のグルコアミラーゼ消化性,膨潤力,溶解度,アミログラフィー等の項目につき測定し,それぞれの特性を考察した. 3.カラムシ澱粉は単粒,複粒,半複粒などが混在し,アミロスと全リン酸の含量が比較的高い.さらにアミログラムその他から,硬い澱粉粒であると思われる.=オシロイバナ澱粉は1μm程度の微粒で,胚乳がそのまま澱粉の塊りといえる点が興味深い.また6%濃度のアミログラムではほとんど粘度を示さなかった.テッポウユリの澱粉はジャガイモ澱粉に似た大形の澱粉であるが,その糊の粘度は高温下でも安定であった.サルトリイバラ澱粉は白度が低く,ユリ類澱粉とはまったく異なっており,むしろサツマイモ澱粉に似た点が多かった.しかし,アミログラムの粘度ははるかに低かった. 本報告の一部は,昭和46年度および55年度の日本澱粉学会大会,ならびに昭和55年度の日本農芸化学会西日本支部大会で発表した.なお,本研究には,鹿児島大学名誉教授蟹江松雄博士のご鞭撻と,本学学生の杉村和道,佐々木弘美,加野義彦,久保田力の諸君の協力をいただいた.付記して謝意を表する.
著者
大久保 豊
出版者
広島大学『民族社会研究』編集部
雑誌
民族社会研究 = Hiroshima journal of ethnological studies (ISSN:13492306)
巻号頁・発行日
no.9, pp.50-68, 2018

The purpose of this study is clarifying the value of using the school year book for research in cultural anthropology.The school year book as a publication has a history of more than 100 years in Japan. Over time, the album evolved from monochromatic print to full color and from thread binding to superior binding. The school year book is composed of a large number of photographs and has as a characteristic that it is published regularly. In addition, the school year book includes photographs of students and teachers and a record of life at the school. Therefore, the school year book provides a chronology of the living environment in the specific school. Actually, research on the chimachogori uniform of Korea relied heavily on the school year book for data.In this paper, I analyzed the school year book. As a result, it became clear that examining the school year book every generation can make it extremely easy to identify a change in both school uniforms and the living environment.However, circulation of the school year album is extremely limited, making it difficult for an outsider to read the school year album for a research study. Moreover, there are privacy issues in the use of personal information from school yearbooks.I clarified the usefulness of the school year album in cultural anthropology while pointing out some problem areas in this report.
著者
久保 豊
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人間・環境学 (ISSN:09182829)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.69-80, 2015

本稿は, 戦後日本映画を代表する映画監督木下恵介の『海の花火』(1951年)を分析対象とし, そのクィア映画的意義を明らかにすることで, 木下作品の再評価に貢献することを目指すものである. 『海の花火』は, 木下研究において長年低い評価に甘んじてきた作品であるが, 男性主人公と少年との絆に注目した映画評論家石原郁子や長部日出雄によって再発見された. しかし, 彼らの批評は, 男性同士の絆の表象を木下自身の同性愛的傾向にただちに結びつけて考える傾向があり, 映画テクストにおいて男性同士の親密さがいかに描かれているかが十分に検討されていない. 本稿は, 異性愛規範を脱構築するクィア映画理論を参照しつつ, 『海の花火』のテクストにいま一度目を向け, 男性間における切り返し編集と男女間における切り返し編集との問に見られる差異を考慮に入れた分析を行なう. 男性間の親密性表象に対するテクスト分析を通して, 作品内, ひいては日本映画史におけるその意味を解明する.The purpose of this essay is to clarify the significance of Fireworks Over the Sea (Umi no hanabi, Keisuke Kinoshita, 1951) as a queer film, and finally to contribute to the reevaluation of Kinoshita's films in Japan. This film had been almost neglected for years even among film scholars and critics interested in Kinoshita's works. Although it was given a long overdue attention through the reviews by Ikuko Ishihara and Hideo Osabe, their discussions tended to ascribe the prominence of the representation of male bonding in this film wholly to Kinoshita's homosexual leanings. We should keep it in mind that Fireworks Over the Sea is a mainstream film in the disguise of heterosexual ideology. In order to deconstruct this seemingly heteronormative text, this essay adopts queer film theory, focusing, among others, on the nuanced uses of shot-reverse-shot editing. The close analysis of the representation of male intimacy will help the general movement toward the reevaluation of Kinoshita's films.
著者
荒木 浩太朗 中尾 彰文 山本 祐吾 吉田 登 中久保 豊彦
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.73, no.6, pp.II_245-II_256, 2017 (Released:2018-04-01)
参考文献数
39

本研究では,将来産業動向を見据えたうえで,全国規模での下水処理施設と産業工場,ごみ焼却場との連携によるGHG削減効果およびその要因について分析した.まず,下水処理施設における未利用汚泥量,産業工場における下水汚泥燃料の受入可能な容量,およびごみ焼却場での下水汚泥由来エネルギーの受入可能量を把握する.次に下水汚泥燃料化技術ごとにGHG収支を把握し,下水汚泥燃料を産業工場やごみ焼却場への配分ルールを設定し,GHG削減効果を分析した.その結果,2020~2030年において未利用汚泥の87.3%がエネルギー活用可能であり,最大GHG削減効果は3,320 [千t-CO2]と推計された.製紙工場の供給達成率は約73%であった.また,産業工場の将来動向の変化や製紙工場での汚泥燃料混焼率の変化に伴う,各業種のGHG削減効果への影響を明らかにした.
著者
谷川 建司 小川 順子 小川 翔太 ワダ・マルシアーノ ミツヨ 須川 まり 近藤 和都 西村 大志 板倉 史明 長門 洋平 木村 智哉 久保 豊 木下 千花 小川 佐和子 北浦 寛之
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究は、日本映画史上最大の構造的転換期・構造的変革期をなす1960年代末~70年代を対象とし、その社会経済的実態を次に掲げる問題群の解明を通して明らかにし、その歴史的位相を確定する。即ち、①スタジオ・システムの衰退・崩壊の内実とその産業史的意味、②大量宣伝・大量動員手法を確立した角川映画の勃興、③映画各社が試みた経営合理化と新たな作品路線の模索、④「ピンク映画」の隆盛の実態とその影響、⑤異業種からの映画産業界への人材流入の拡大とそのインパクト、である。上記の五つの括りに因んだ映画関係者をインタビュイーとして抽出し、研究会一回につき1名をゲストとして招聘し、精度の高いヒアリングを実施する。
著者
根本 直子 吉野 直行 大久保 豊 稲葉 大明 柳澤 健太郎
出版者
日本ファイナンス学会 MPTフォーラム
雑誌
現代ファイナンス (ISSN:24334464)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.49-71, 2019-03-29 (Released:2019-03-31)
参考文献数
16

金融機関にとって中小企業向け融資は中核業務だが,信用力の判定が難しく,効率性も低いといった課題がある.金融機関の用いる内部格付け制度は,財務データの正確性が不十分であるといった限界が指摘されている.本稿は,従来の内部格付けには必ずしも十分に織り込まれていなかった入出金などの銀行の口座情報が,中小企業のデフォルト予測の精度に与える影響を検証した.本稿の分析により,従来の財務情報に基づくデフォルト推計モデルに銀行口座情報の指標を追加した場合,デフォルト予測の精度が高まることが実証された.特に,企業規模が小さい場合,改善幅が大きくなる傾向がみられる.また,財務モデルと銀行口座情報に基くモデルの示す信用力には相関関係があること,ケースによっては銀行口座情報のみを使用したモデルでもデフォルト推計の正確性は財務モデルと大きく変わらないことが実証された.銀行口座情報の活用が広がれば,銀行は信用コストを抑えるとともに,審査時間やコストを削減でき,中小企業向け融資の円滑化につながりうる.
著者
藤井 光男 藤井 治枝 大西 勝明 丸山 惠也 趙 玉志 古賀 義弘 ZHAO Yu-Zhi 李 占祥 趙 亨済 李 占国 とう 必きん 加茂 紀子子 高久保 豊 劉 永鴿 柴崎 孝夫 菊地 進 大橋 英五 小林 英夫
出版者
日本大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

我々の国際学術共同研究は、日本企業のアジア進出に伴う国際分業の進展と、技術移転・労務問題との関連を調査・解明することを目指している。このため第1年度(平成8年度)ではまず韓国・中国の研究者(複数)を招請して、日本の自動車と同部品企業や浜松テクノポリスを訪ねて研究交流を図り、また他方では中国東北部長春の有力国有自動車企業、第一汽車のほか、大連経済開発区の日系三資企業を調査して、実態解明に努めた。次に第2年度(平成9年度)では、引き続いて前述第一汽車の補足調査を進める一方で、北京地域の首鋼日電など電機・電子企業や、さらに上海・蘇南地域の電機や繊維・アパレル関連日系三資企業や郷鎮企業の調査を実施した。そして第3年度(平成10年度)では、韓国蔚山地域の現代自動車や同重工業、ついでソウルの現代電子など財閥系企業の資料採訪を行い、最後に上海蘇南地域の郷鎮ビッグビジネス数社を調査して実態分析の締めくくりとした。こうして我々は冒頭に掲げた研究課題に沿い、東アジアの代表的諸産業の企業研究に関してかなり詳細な資料を収集し、実態を解明し得たと考えるので、今後は理論的・実証的検討によってこれを体系化し、研究書として刊行することを企画している。