著者
小林 治
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.25-30, 2014 (Released:2014-04-01)
参考文献数
54

近年の分子生物学的研究によると,概ね宿主細胞の遺伝子損傷は癌化を誘導することが判明し,ときに感染症の関与も報告されている。発癌機構の基礎研究成果は,癌撲滅ツールとしての抗ウイルス・抗菌療法,ワクチン接種などの価値を期待させる。
著者
小林 治夫
出版者
杏林医学会
雑誌
杏林医学会雑誌 (ISSN:03685829)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.323-327, 1983

ニワトリの雛は孵化後ただちに視覚的に隔離され, 12時間後に電動の犬の玩具に露出された。最初の露出の翌日から5日間, 1日1回4分間, 雛鳥は円形台上におかれ, 追尾反応が我々の工夫した規準に従って評価された。その評点に従って雛鳥は均質な二群(一方は実験群, 他方は統制群)に分けられた。つぎの7日間, 両群は再認テストを受けた。そして実験群に対しては1日1回, 2分間の玩具の犬に対する露出2回(再認テスト1および再認テスト2)と, その2回のあいだに1分間の玩具の犬の隔離をはさむ再認テストを受け, 追尾反応が規準に従って評価された。統制群は1日1回4分間の隔離なしの露出の再認テストを受けた。その結果, 実験群では再認テスト1よりも再認テスト2の方がアタッチメント行動の程度が強かった。また2日目以後には実験群の再認テスト1の方が統制群のそれよりも強かった。この結果は, アタッチメント行動は学習の結果生じる可能性を示唆するDepaulo, P.らの報告と一致しない。
著者
神本 武征 高橋 浩 小林 治樹 松岡 信
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.49, no.440, pp.901-908, 1983-04-25 (Released:2008-03-28)
参考文献数
15
被引用文献数
2

急速圧縮装置を用いて平面に衝突するディーゼル火災の対流熱伝達に関する実験を行った.衝突面の熱流束は,通常の等温ガス噴流の衝突の場合と異なり,よどみ点から半径方向にほぼ一定に分布する.これは,よどみ点から半径方向に減少する熱伝達率と,半径方向に向かって燃焼が進行するにつれて増加する熱落差とが相殺し合う結果と解釈される.衝突面への熱損失率は熱発生率の約10%であり,両者の時間経過曲線は良く似ている.