著者
小池 はるか 髙木 彩 北折 充隆
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.57-64, 2014-08-18 (Released:2015-06-06)
参考文献数
32

In this study, a survey was conducted concerning the use of rear-seat belts, which had been made obligatory by the Road Traffic Law of 2008. The research involved a longitudinal study using five points in time, from before the use of rear-seat belts became obligatory until the 2010 crackdown on failure to use them. Rates of use of rear-seat belts and awareness of their importance (risk estimation) were both raised after the law went into effect. For all items, the main effects were seen by seat position, and for two items by period.
著者
小池 はるか 吉田 俊和
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.266-275, 2007 (Released:2007-07-07)
参考文献数
24
被引用文献数
1 1

本研究の主な目的は,共感性と特定の人物に対する対人的迷惑行為の認知との関連を検討することである。学生113名から質問紙((1) 共感性,(2) 顔見知りから受けた行為の迷惑認知,(3) 友人から受けた行為の迷惑認知,(4) 迷惑認知の評定の根拠)の回答を得た。その結果,共感性の低い者は,共感性の高い者に比べ,行為を迷惑と認知しやすいという仮説が部分的に支持された。また,状況依存的な共感性が高い者は,迷惑認知評定をする際に,自己の視点のみではなく,行為者の視点に立っている傾向が示された。さらに,友人からの行為より顔見知りからの行為を迷惑と認知したり,行為者が顔見知りの場合より友人の場合に状況依存的な共感性が高くなるといった結果が示され,行為者との関係性が対人的迷惑認知及び共感性に影響を与えていることが明らかとなった。
著者
小池 はるか 高木 彩 北折 充隆
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.57-64, 2014-08-18

In this study, a survey was conducted concerning the use of rear-seat belts, which had been made obligatory by the Road Traffic Law of 2008. The research involved a longitudinal study using five points in time, from before the use of rear-seat belts became obligatory until the 2010 crackdown on failure to use them. Rates of use of rear-seat belts and awareness of their importance (risk estimation) were both raised after the law went into effect. For all items, the main effects were seen by seat position, and for two items by period.
著者
小池 はるか 吉田 俊和
出版者
高田短期大学
雑誌
高田短期大学紀要 (ISSN:09143769)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-9, 2012-03

目的は,共感性・社会考慮と公共の場における迷惑認知との関連を検討することである。その結果,社会考慮の高い者は,一部迷惑行為をより迷惑と認知していることが明らかになった。また,共感性の低い者は,行為を受けた場合には自己の視点から判断をするという結果が認められた。一方,共感性の高い者は自己の視点のみを取ることはしないものの,自分以外の被害者の視点を取得する場合と,行為者の視点を取得する場合があることが確認された。
著者
小池 はるか 吉田 俊和
出版者
高田短期大学
雑誌
高田短期大学紀要 (ISSN:09143769)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.1-6, 2011-03

目的は、共感性・社会考慮と公共の場における迷惑行為実行との関連を検討することである。調査の結果、社会考慮の高い者は、目の前に被害者となりうる人物が少なくても、「社会」に迷惑をかけることを好まない傾向があることが示された。また、共感性の高い者は被害者が多い場合には迷惑行為を抑制するが、被害者が少ない場合には迷惑行為を実行すること、共感性の高い者が被害者の視点をとるとは限らず、別の他者の視点をとり迷惑行為を実行する場合があることが示唆された。