著者
今井 博之 野村 琢家 魚森 謙也 山田 光穂 吉田 辰夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.25-32, 1993-01-22

前後に配置した実視標、およびHDTV偏光二眼式立体ディスプレイにより同位置に呈示された仮想視標を被験者に交互に注視させ、その時の奥行き方向も含めた3次元注視点を測定した結果、両者の奥行き方向の動きに関して違いが見られた。次に3Dおよび2Dの自然動画像を呈示し、被験者が特定の被写体を追跡した際の3次元注視点を測定した。その結果、注視点の奥行き方向の動きに関して、被写体と異なった動きが認められた。また3D、2Dの両者においても違いが見られた。
著者
山田 光穂 福田 忠彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09135713)
巻号頁・発行日
vol.J69-D, no.9, pp.1335-1342, 1986-09-25

視線の動きから画像を分折する試みを行っている.そのためには,視線の動きを視対象から情報を受容するための成分と,視対象を移動するための成分に分離する必要がある.前者を注視点と呼び,その注視点をここでは,眼球運動の随従運動の性質から定義した.すなわち眼球運動速度の5度/秒をしきい速度として注視点を分離するというものであり,その結果,視線の動きを注視点と注視点間の移動成分に明確に分離することが可能となった.また,この注視点の定義を組み込んだ注視点情報分析装置(Vision Analyser)を開発し,視線の動きをリアルタイムで総合的に分析することが可能となった.更に,このVision Analyserを用いた分析例としてVDT画像と一般動画像の見方の違いおよび芸術方面への応用例として写楽の浮世絵の分析の参考資料となった実験結果についても併せて述べ,注視点の定義が妥当であることを示す.
著者
本郷 仁志 山田 光穂
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.70, pp.7-12, 1992-10-26
被引用文献数
2

To examine how rapidly, and to what extent, humans obtain sufficient information for searching during fixation, we experimented with visual search by masking the subject's central vision at various onsets and sizes after he had fixated there. The subjects counted circles embedded in distractors. From the results, we learned that, in an area of 4.2 degrees, sufficient visual information could be acquired in 33 ms. The oculomotor control system was not affected by masking. The distribution of the fixation duration varied according to the onset of masking. suggesting that eye movements were quickened by the masking of central vision, and saccades occurred about 130 ms after at the onset of masking.
著者
山田 光穂 福田 忠彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.714-722, 1989-07-20
被引用文献数
6 1

広視野大画面画像から受ける画面効果の基礎データを得ることを目的として, 静止した視標間を注視点が移動するときに生じる視線の動きと頭の動きの機能の分担の関係を求めた.実験は, ±60°, ±16゜の大小2つの視標ボードを用い, あらかじめ指定した角度差毎に視標を順に注視させる場合と, ランダムに次に見る視標を指示する場合のそれぞれ2種類の実験を行った.大画角に順に提示される視標を注視する場合, 視標間の角度差が大きくなると頭の動く割合が大きくなり, 10°以上でその割合が65%前後で飽和するが, ランダム提示では, 飽和して一定値となるのは60°以上の大きな角度差からである.また, 小画角で順に注視させた場合にも, 視標の角度差とともに頭の動く割合に最小値の生じる角度差があり, 大画角の場合と見方に違いのあることが示唆された.