著者
本郷 仁志 石井 洋平 丹羽 義典 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.532, pp.1-6, 2002-12-13
被引用文献数
9

顔画像から性別と年齢を統合的に推定する方法を提案する.本稿では,顔画像から抽出した四方向面特徴を線形判別分析で学習した識別器をベースとし,性別・年齢のクラス分類の方法の違いによる推定率を比較する.特徴量としては,肌色情報で抽出した顔外接領域と目と口を囲む顔部品領域とから抽出した特徴量を用いた.HOIP顔画像データベース300名の正面顔画像に対して実験を行ったところ,性別推定では,男女混在分類において92%の識別率を得た.年齢推定においては,男女と性別で分け,年齢を10歳区分で学習することで,学習人物に対しては約70%,未知人物に対しては,約40%が得られた.本提案手法による性別及び年齢の推定が可能である見込みが得られた.
著者
本郷 仁志 安本 護 渡辺 博己 ジャンクリストフ テリヨン 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.443, pp.7-12, 2000-11-10
被引用文献数
16

多視点カメラ画像から人物の性別、年齢、顔向きなどの情報をセンシングすることで、その人物の意図を推察し活動を支援する空間(パーセプトルーム)の構築を目的として、幅広い年齢層から男女均等に顔画像を水平24方向・垂直7方向各15度間隔の168方向から収集した300名のデータベースを開発している。本稿では、パーセプトルームのプラットフォームとなる多視点画像収集システムとそれを用いて収集した多方向顔画像データベースについて述べる.本データベースを用いて顔部品抽出した結果について報告する。
著者
安本 護 本郷 仁志 渡辺 博己 山本 和彦 輿水 大和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.8, pp.1772-1780, 2001-08-01
被引用文献数
27

本論文では,複数方向の顔画像から抽出した4方向面特徴を用いて,顔向きによらない人物識別と人物によらない顔向き推定を実行する手法について述べる.また,複数のカメラで異なる方向から画像を取得し,各カメラの識別器出力を統合するマルチカメラ協調手法も提案する,人物識別実,験では,1台のカメラで296°の顔向き範囲に対して平均92.9%の認識率が得られた.顔向き推定実験からは,推定誤差の平均が4.5°以下,分散が11.0という結果を得た.また,8台のカメラから得た情報を統合する処理が,人物識別のオクルージョン耐性や顔向き推定の精度向上に効果的であることを示した.
著者
村田 彰 羽飼 直記 本郷 仁志 加藤 邦人 山本 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.97, no.387, pp.55-60, 1997-11-21
被引用文献数
8

顔の表情や視線方向などを認識し、コンピュータとのインタラクションに応用することを目的とし、顔の向きや傾き、瞬きによる形状の変化や環境変化に強い目、口領域の抽出方法を提案する。本手法では、まず環境に応じて基準肌色色相値を決定し、肌色領域の抽出を行う。抽出された領域内にて、4方向面特徴と色情報によるテンプレートマッチングを行うことにより目、口を抽出する。このとき、テンプレートを自動更新することで形状の変化に対応する。
著者
本郷 仁志 山田 光穂
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.70, pp.7-12, 1992-10-26
被引用文献数
2

To examine how rapidly, and to what extent, humans obtain sufficient information for searching during fixation, we experimented with visual search by masking the subject's central vision at various onsets and sizes after he had fixated there. The subjects counted circles embedded in distractors. From the results, we learned that, in an area of 4.2 degrees, sufficient visual information could be acquired in 33 ms. The oculomotor control system was not affected by masking. The distribution of the fixation duration varied according to the onset of masking. suggesting that eye movements were quickened by the masking of central vision, and saccades occurred about 130 ms after at the onset of masking.