- 著者
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沖 和砂
山田 泰行
広沢 正孝
- 出版者
- 一般社団法人 日本人間工学会
- 雑誌
- 人間工学 (ISSN:05494974)
- 巻号頁・発行日
- vol.54, no.2, pp.65-73, 2018-04-15 (Released:2019-07-12)
- 参考文献数
- 36
アルペンスキー選手がパフォーマンスの向上と選手生命の長期化を実現するためには,スポーツ傷害のリスクマネジメントが不可欠である.そこで本研究では,日本選手をとりまくスポーツ傷害のリスク要因の特定と構造化を行った.日本選手24名(男性15名,女性9名)を対象とする半構造化面接を通して,リスク要因に該当する853のエピソードを収集した.Spörriら(2012)の先行研究を参照の上,専門家がエピソードの構造化を行った結果,39種類のリスク要因を抽出し,選手,道具,コース,雪質,気象,情報の6カテゴリに分類した.多重コレスポンデンス分析は,異なる組み合わせの4カテゴリを支持した.本記述研究の知見は,スポーツ傷害の潜在リスクを推定し,防止策を検討する上で有用といえる.