著者
水野 基樹 川田 裕次郎 飯田 玲依 山本 真己 東 慎治 上野 朋子 山田 泰行 杉浦 幸 田中 純夫 Motoki Mizuno Yujiro Kawata Rei Iida masaki Yamamoto Shinji Higashi Tomoko Ueno Yasuyuki Yamada Miyuki Sgiura Sumio Tanaka 千葉経済大学短期大学部非常勤講師 CHIBA KEIZAI COLLEGE Part-time Lecturer
出版者
千葉経済大学短期大学部
雑誌
千葉経済大学短期大学部研究紀要 = Bulletin of Chiba Keizai College (ISSN:13498312)
巻号頁・発行日
no.4, pp.51-61,

The psychology of motivation is a broad and loosely defined field. Furthermore, motivation is a basic psychological process. Few would deny that it is the most important focus of the micro organizational behavior. Traditionally, psychologists have not totally agreed on how to classify the various human motives, but they acknowledge that some motives are unlearned physiologically based. For that reason, it is difficult to comprehend a framework of motive concepts which can predict human behavior. Therefore, the purpose of this paper was to review the motive concept suggested by McClelland(1987), who is most closely associated with the study of achievement motive. Specifically, first we summarized up the measurement and concepts of motive, such as "measures of human motive dispositions", "achievement motive", "power needs", "affiliative motive" and "avoidance motive". In addition, we critically reviewed and discussed them in terms of the definitions of concepts. In conclusion, although we could grasp the implications of each motive concept, there were some ambiguities regarding McClelland's motive concepts. Thus, more elaborate conceptual regulation and detailed explanation of the connections to the concepts seem necessary in order to clarify the notion of motive concepts, because there are a number of motives which lie in a gray area from the viewpoint of human motivation described by McClelland.
著者
田中 純夫 平島 健一 広瀬 幸雄 MURA Toshio
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.58, no.549, pp.745-752, 1992-05-25 (Released:2008-02-21)
参考文献数
11

This paper presents an analysis of in-plane problems for isotropic semi-infinite body due to single force, single dislocation, dipole-force, dipole-dislocation, and so forth, with various surface boundaries such as free, fixed and two sliding conditions. Distributions of stresses and displacements under applied singular forces for the above four boundaries are illustrated by some graphical representations as numerical examples.
著者
田中純夫 辻田知晃 佐渡幹也 西田敬志
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第57回総会
巻号頁・発行日
2015-08-07

Ⅰ 目的 昨年の発表ではBaron-CohenらのEmpathizing-Systemizing理論に基づいて,「男性脳」の特性を示すものは回避型の愛着の得点が有意に高いことを報告した(田中・佐渡・西田,2014;西田・田中,2014)。 今年度は特に成人前期までに内的作業モデルを通して形成された愛着スタイルに着目して,自閉症スペクトラムの特性とどのように関連するのかを探ることを目的とする。Ⅱ 方法1対象:首都圏の大学に在学する大学生225名(男性104名,女性121名,平均年齢19.7)2期間:2014年7月初旬3質問紙の構成:(1)対象者の属性:性別,学年,年齢等からなる。(2)一般他者版成人愛着スタイル尺度(Brennan, 1988):下位尺度は「見捨てられ不安」18項目,「親密性の回避」12項目からなり合計30項目で構成される。(3)内的作業モデル尺度(戸田, 1988):成人の内的作業モデルの質を評価するための尺度である。下位尺度は「安定型」「アンビバレント型」「回避型」の3つからなり,各6項目の合計18項目で構成される。(4)自閉症スペクトラム指数(Autism-SpectrumQuotient, Baron-Cohen, 2001以下「AQ」とする):下位尺度は「社会的スキル」「注意の切り替え」「細部への注意」「コミュニケーション」「想像力」の各10項目からなり,合計50項目で構成される。(5)AS困り感尺度(山本・高橋,2009):自閉症スペクトラムの行動特徴を有する学生の日常生活における支援ニーズの把握を目的としており,合計25項目で構成される。Ⅲ 結果・考察 成人前期の愛着スタイルと自閉症スペクトラムとの関連を検討するために,成人の愛着を測定する「一般他者版成人愛着スタイル」および「内的作業モデル」と自閉症スペクトラムを測定する「AQ全体」と「5下位尺度」および「AS困り感」との間で相関係数を算出した(Table1)。主な結果は以下の通りである。○一般他者版成人愛着スタイルの下位尺度「見捨てられ不安」「親密性の回避」の双方が「AQ全体」および「社会的スキル」「コミュニケーション」という対人関係の側面との間に明確な正相関が示された。○AQ尺度の全般および「AS困り感」は,内的作業モデルの「安定型」との間では負相関を示し(女性の方がより明確に関連している),内的作業モデルの「アンビバレント型」「回避型」とでは正相関を示した。安定した愛着形成は定型発達の基盤となりうること,また発達的な弱点を補填しうる可能性が示唆される。(本研究は,平成26~28年度日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C)26380954(研究代表者:田中純夫)の助成を受けて実施した調査の一部を使用している。)
著者
水野 基樹 田中 純夫 臺 有桂 北村 薫
出版者
順天堂大学
雑誌
医療看護研究 (ISSN:13498630)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.29-37, 2006-03

近年,思春期教育に対する取り組みが,学校での自己完結的な活動から保健所との協働による有機的な連携へとシフトしてきている。地域社会における関係機関が連携を図り,各々の役割や機能を明確化することで,家庭教育の支援や思春期に噴出する性の問題等への健全育成活動に資するシステムの構築が望まれているのである。本稿では,地域保健システムへの取り組み,とりわけピアエデュケーター養成セミナーを事例として取り上げ,セミナー運営の仕組みを境界としてではなくシステムとして組織を把握するという観点から組織論的に検討を加える。加えて,ピアエデュケーター(大学生)がコーディネートしたピアグループ活動に参加した中学生を対象にして,自己肯定意識尺度を用いた質問紙調査を実施して,思春期教育への介入成果を測定した。結果は,「対自己領域」の項目において,全国平均データよりも明らかに上回っていた。また,ピアエデュケーターに対する自由記述による質問紙調査からも,ピアグループ活動を支持する意見が多く聞かれた。よって今後は,地域保健システム構築のための手段として,ピアエデュケーター養成セミナーの充実を図ることが重要である。各分野の専門家が有機的に協働システムを構築して,組織の境界を超えた思春期教育を展開する必要があると考えられる。地域社会と学校教育機関が主体となった新たな協働の場の創出が求められているのである。