3 0 0 0 OA 北海道紀行

著者
山階 芳麿
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.6, no.29, pp.219-242, 1930-04-30 (Released:2008-12-24)
被引用文献数
2 1
著者
山階 芳麿 真野 徹
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.147-152_3, 1981-12-25 (Released:2008-11-10)
参考文献数
5
被引用文献数
14 22

沖縄島北部の通称ヤンバルと呼ばれている丘陵地帯に,地上を歩くクイナの1種が居る事は少し前から知られていたが,山階鳥類研究所の真野徹外数氏が環境庁の鳥類標識調査事業の一環として国頭郡奥間において,1981年6月18日から7月7日にかけて調査を実施し,そのクイナの成鳥及び幼鳥各1羽の捕獲に成功した。これら2羽については,各部を詳細に調べた後,足環をつけて捕獲した元の場所に放した。又これより前にフエンチヂ岳附近の林道脇にて拾得された1個体を名獲市の友利哲夫氏が標本として保存していたが,これも今回捕獲したものと同種である事がわかった。これら3個体は羽色がRallus torquatus及びその亜種に似ているが,嘴と脚が赤色でやや大きく,それに比例して翼と尾が長くなく,又最外側の初列風切羽はそれ以外の初列風切羽より短いなどの点が異なるので,今迄に発見された事のない新種のクイナと断定し,ここに新種として記載する。
著者
山階 芳麿
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.10, no.48, pp.227-228, 1939-05-30 (Released:2008-12-24)
被引用文献数
1 1
著者
山階 芳麿
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.131-142, 1977

本文はソ連邦•中国及び朝鮮に於いて近年出版された報告を集めて,トキ及びコウノトリのアジア大陸東部に於けるこの両種の現状を解説したものである。<br>1.トキがソ連邦で最後に発見されたのは1940年(クリュチ•ザハロフスキー地区),中国で最後に発見されたのは1957年(陜西省洋県)で,既に久しく発見されていないから,恐らく両国では絶滅したものであろう。しかし,朝鮮半島の中部では1965年以後,1974年まで稀に目撃されているので,北方の蕃殖地から稀に中部の平原に迷い出るのであろう。そして,その蕃殖地は不明だが,推測をすれば長白山脈の南側森林地帯が一番可能性がありそうである。<br>2.コウノトリはソ連邦内では,東西はゼーヤ川流域から日本海沿岸まで1,000km,南北はアムール川下流のボロン湖から沿海州南部のハンカ湖まで600kmの広大な地域に未だかなり多く蕃殖している。又,中国に於いても満州の中北部(恐らく嫩江流域)及び中部(ハルピン付近)に蕃殖しているという。これらのごく一部は朝鮮半島及び日本に越冬に来るが,その大部分は中国の揚子江下流及び福建省あたりで越冬する。したがってこの貴重なコウノトリの保存は,ソ連邦と中国の密接な協力によってのみ可能なのである。私はそれを強く希望する。それとともに,未だかなり大陸に蕃殖しているとはいえ,稀に日本に越冬に来るコウノトリが,心なき狩猟家によってたびたび銃殺されているのは,国際的にも日本の恥である。狩猟者及び狩猟者団体の猛省をうながしたい。
著者
山階 芳麿
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.11, no.51-52, pp.1-46, 1941-10-30 (Released:2008-12-24)
参考文献数
19
著者
山階 芳麿 真野 徹
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.147-152_3, 1981
被引用文献数
22

沖縄島北部の通称ヤンバルと呼ばれている丘陵地帯に,地上を歩くクイナの1種が居る事は少し前から知られていたが,山階鳥類研究所の真野徹外数氏が環境庁の鳥類標識調査事業の一環として国頭郡奥間において,1981年6月18日から7月7日にかけて調査を実施し,そのクイナの成鳥及び幼鳥各1羽の捕獲に成功した。これら2羽については,各部を詳細に調べた後,足環をつけて捕獲した元の場所に放した。又これより前にフエンチヂ岳附近の林道脇にて拾得された1個体を名獲市の友利哲夫氏が標本として保存していたが,これも今回捕獲したものと同種である事がわかった。<br>これら3個体は羽色が<i>Rallus torquatus</i>及びその亜種に似ているが,嘴と脚が赤色でやや大きく,それに比例して翼と尾が長くなく,又最外側の初列風切羽はそれ以外の初列風切羽より短いなどの点が異なるので,今迄に発見された事のない新種のクイナと断定し,ここに新種として記載する。
著者
山階 芳麿
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.43-57, 1978

本文は文献表にかかげたソ連邦,韓国,中華人民共和国の新しい文献により,日本に多く見られる3種のツル,タンチョウ,マナヅル,ナベヅルの大陸に於ける現状を解説した。<br>1.タンチョウ<i>Grus japonensis</i><br>大陸における蕃殖地はソ連邦ではアムール川中流,ウスリー川中流,ハンカ湖東岸にあり,この3ヶ所に蕃殖期に見られるタンチョウの総数は約80羽であるという。又満州の松花江の沿岸にも数ヶ所の蕃殖地があるが,その数は多からず,正確な数は報じられていない。これ等のタンチョウは渡り鳥で,約半数は韓国に,残りの半数は中国の東部に越冬するようである。<br>2.マナヅル<i>Grus vipio</i><br>マナヅルの蕃殖が近年確められたところは,沿海州の中部&bull;アムール川中流の湿原及び満州西北部の札蘭屯附近である。しかしそこに蕃殖する数は越冬地に来る数より遙かに少ないので,他に蕃殖地があると思われる。そしてソ連邦及び中国の鳥学者の一致した推測では,バイカル湖東岸附近,蒙古のKerulen川及びOnon川流域であろうという。上記のマナヅルの全部は渡り鳥で,約2700羽が先ず朝鮮の中部,特に漢江下流に来る。そしてその大部は朝鮮の中部の西岸に止まるが,一部は日本の荒崎に来る。近年荒崎に来るマナヅルの数が急激に増加しているのは,朝鮮に於けるマナヅルの越冬地である西海岸の干潟が,干拓によって狭められたためであるらしい。<br>3.ナベヅル<i>Grus monacha</i><br>ナベヅルの蕃殖地は,ウスリー川の右岸の中国領内で少数蕃殖するかも知れないが,それ以外は全部ソ連邦領内である。それはエニセイ川の支流のツングスカ川流域から,Lena川の支流,ことにViljni川流域,Olekno-charekoe高原等で,一部はアムール川中流及びウスリー川中流にも蕃殖する。蕃殖区域は東西2000km.,南北1500kmに及ぶ。そこで蕃殖する約2800羽のナベツルは満洲及び沿海州を通って日本の荒崎等へ来て越冬するが,中国及び朝鮮では極めて稀にしか観察&bull;採集されていない。そこで,どこを通って飛んで来るかという事が今後の研究問題である。又このようにナベヅルの殆んど全部が日本へ来て冬を越す事がわかったので,ナベヅルの保存については日本の責任が重大である事が再認識されねばならない。
著者
山階 芳麿
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.6, no.28, pp.145-160, 1929-12-30 (Released:2008-12-24)
被引用文献数
1
著者
山階 芳麿
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.6, no.30, pp.en113-en115_1, 1930-11-25 (Released:2008-12-24)
被引用文献数
1
著者
山階 芳麿
出版者
公益財団法人 山階鳥類研究所
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.1, no.11, pp.427-430, 1957

The Musashi Imperial Tomb area, situated 40km. to the west of Tokyo has a good forest cover. It was planned to propagate useful small birds for the protection of this forest. Preliminary census of bird population has been begun to obtain data to be used in more detailed study with various instrumental devise now being planned. The results will be published as the study advances, which will be made by Y. Yamashina, N. Kuroda (Yamashina Museum of Birds), T. Udagawa, M. Seki (Forestry Station, Ministry of Agriculture and Forestry), T. Royama (Forestry Section, Faculty of Agriculture, Tokyo University), and M. Uramoto (Biological Inst., Faculty of Sci., The Tokyo Metropolitan University).