著者
上原 万里子 石島 智子 松本 一朗 岡田 晋司 荒井 綜一 阿部 啓子 勝間田 真一 松崎 広志 鈴木 和春
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.202-210, 2010-08-01 (Released:2011-08-10)
参考文献数
32

Magnesium (Mg) is essential for a diverse range of physiological functions, as it is involved in a variety of the body's biochemical processes. Mg deficiency, either from inadequate intake or from excess excretion, is often suspected to be associated with the development of many symptoms and diseases. The nutritional and physiological importance of Mg has already been well established. Mg was finally confirmed to be the most effective element for preventing several diseases, such as cardiovascular disease and metabolic disorders including obesity, diabetes and hypertension. Recently, many studies and meta-analyses have proved the above findings. Furthermore, a number of studies have reported the effects of Mg deficiency on carbohydrate, lipid, protein, vitamin and mineral metabolism. In this review, we discuss the effects of dietary-Mg deficiency on proteins, lipids, ascorbic acid and mineral metabolism, including kidney calcification and bone loss, in rodents. Furthermore, we performed transcriptome analysis to comprehensively understand the effects of dietary-Mg deficiency in rat livers and femora by using DNA microarray.
著者
岡田 晋
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.84, no.12, pp.1097-1100, 2015-12-10 (Released:2019-09-27)
参考文献数
17

グラファイトに代表されるsp2炭素からなるネットワーク物質は,原子欠陥やトポロジカル欠陥の導入により容易に磁気的な性質を帯びることが知られている.ここでは,カーボンナノチューブ(CNT)に端やトポロジカル欠陥を導入することにより,磁性CNTが実現されることを量子論に立脚した第一原理計算の結果を基に示す.特に,有限長のCNTと5員環と8員環からなるトポロジカル欠陥を有するCNTにおいて,詳細な原子形状に依存した磁性状態が発現することを紹介する.
著者
大浦 武彦 中條 俊夫 岡田 晋吾 大村 健二 足立 香代子 大石 正平
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.377-383, 2013 (Released:2013-08-23)
参考文献数
6
被引用文献数
2 2

目的:褥瘡の治癒過程に大きな影響を与える看護・介護・治療の要因を統一し,栄養介入が栄養状態と褥瘡治癒に及ぼす効果を多施設共同ランダム化割付並行群間比較試験で検討した.方法:ステージIII~IV(NPUAP分類)の褥瘡が仙骨,尾骨,大転子,踵のいずれかにあり,経管栄養を必要とする低栄養患者を対象とした.対照群は研究登録時と同じ,または基礎エネルギー消費量(BEE)×活動係数1.1×ストレス係数1.1~1.3とし,介入群はBEE×1.1×1.3~1.5を目標投与エネルギー量とした.研究期間は12週間とした.栄養剤はラコール®配合経腸用液に統一し,体圧分散マットレスの種類,体位変換の方法,治療用薬剤,創傷ドレッシング材を規定した.評価は褥瘡サイズ(長径×短径)および栄養状態(身体指標および臨床検査値)の推移,有害事象で行った.目標症例数はそれぞれ30症例以上とした.結果:体重あたりの1日平均投与エネルギー量は対照群29.1±4.9 kcal/kg(mean±SD)(n=29),介入群37.9±6.5 kcal/kg(n=21)であった.褥瘡サイズは栄養介入の有無と観察週数の交互作用に有意差(P<0.001)が認められた.栄養状態は体重,腹囲,Cu(P<0.001),腸骨棘上部皮下脂肪厚(P<0.01),大腿囲,Prealbumin(P<0.05)に対し,有意差が認められた.本研究に起因する有害事象の発現率に有意差は認められなかった(P=0.360).また,主成分分析および共分散構造分析により,介入群は特に褥瘡サイズの減少および腹囲,腸骨棘上部皮下脂肪厚の改善速度が顕著であり,栄養介入が褥瘡サイズの減少とこれらの身体指標に直接的な影響をもたらすことが検出された.結論:積極的なエネルギー投与を行うことにより,通常の栄養管理と比較して栄養状態がより改善し,かつ褥瘡の治癒が促進された.また,栄養介入は褥瘡サイズの減少に直接的な影響を及ぼすことが検出された.
著者
岡田 晋
巻号頁・発行日
2012

科学研究費補助金研究成果報告書:特定領域研究2007-2011
著者
片浦 弘道 岡田 晋 真庭 豊 真庭 豊
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

SWCNT内部に、塩化鉄や色素分子、レチナール-C60複合体、βカロテン分子、水分子等を挿入し、その構造や電子状態の変化を調べた。色素分子の場合、フォトルミネッセンスの測定から、内部の色素が吸収した光のエネルギーがSWCNTに移動し、そのエネルギーでSWCNTが発光するという興味深い現象を見いだした。また、レチナール分子のシスートランス変位の電子顕微鏡による直接観察、内包された水分子によるナノバルブの効果等、これまで実現できなかった観測、新たな物理現象の発見に成功した。