著者
孔 昌一 佐古 猛 岩田 太
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

環境に優しく従来よりも低温で高品質化及び高生産性を同時に実現可能な新規グラフェン創製技術の開発を目的とし、黒鉛を出発原料とし、黒鉛の酸化および酸化グラフェン(GO)の還元について研究を実施した。酸化グラフェンをヘキサン、二酸化炭素、アセトニトリル、ベンジルアルコール、アルコール類の超臨界条件で処理した結果、エタノールの方のGO還元効果が一番高かった(最新の研究ではエタノールに微量HIを添加し300℃および10気圧のという穏やかな条件まで下げられた)。
著者
岩田 太 秋元 奈穂子
出版者
神奈川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

本研究は,新型感染症・発症予防対策などの公衆衛生分野における法の役割に関する日本・台湾・合衆国の比較研究である.そのため,文献研究と実地調査を交えて,今般のコロナ蔓延時などの緊急事態下のみならず,人々の健康全般および発症予防を重視する平時の「パブリック・ヘルス・ロー」の視覚とその具体的な法制についても包括的に検討する.従来十分注目されることのなかった,パブリック・ヘルス・ロー(「公衆衛生と法」)を包括的に検討し,未知の部分も多い新型感染症など緊急事態下の対応と,発症予防を中心とした新生児スクリーニングや予防接種などにおける平時のパブリック・ヘルス・ローの機能について,共通性と差異を検討する.
著者
岩田 太 川口 誠 佐々木 彰 勝又 章 青山 尚之
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.150-154, 1996-01-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
17

This paper describes a new scanning probe microscope which is able to measure the shearing stress generated by the interaction between the STM tip and the sample surface under STM controlled. The method of measurement is utilized the quartz crystal microbalance technique. The sample is deposited on the AT-cut quartz crystal resonator surface, and the shearing stress which is generated in the sample causes the resonance frequency shift of the quartz crystal resonator. By detecting this signal, we can obtain the shearing stress distribution. The gold thin films have been observed for the STM surface topography and the distribution of subsurface shearing stress simultaneously. In the experiment, the sensitivity of the shearing stress is as high as 0.12 N/m for a 0.05 Hz frequency shift of the quartz crystal resonance frequency.
著者
川田 善正 金子 透 岩田 太 渡辺 修
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

研究実績の概要は以下のとおり.本研究では、フォトニック結晶構造を有する記録媒体を設計、試作し、その記録媒体にデータを記録・再生することによって、光波を制御し、高密度かつ高コントラストの3次元光メモリを開発することを目的として、研究を進めてきた。記録媒体中に3次元的なフォトニック結晶構造を創り込むことよって、記録するデータの空間周波数分布を制御することが可能になる。このため、データを再生する光学系のOTF(光学的伝達関数)に合わせたデータの記録を行なうことにより、データをコントラスト良く再生することが可能になる。また、フォトニック結晶における光の閉じ込め効果などを利用することによって、光の電場を増強し、より効率よくデータの記録、再生を行なうことも可能となる。さらに、記録媒体中に微細周期構造が作製されているため、それらの構造をガイドとして利用することによって、3次元的なデータのトラッキングも可能になる。今年度は、多層構造を有する記録媒体に、レーザー光を照射し、記録材料の特性を変化させることで、記録媒体中にメッシュ構造を有する3次元的な微細周期構造を作製した。このような記録媒体を用いることによって、面内データ間隔500nm,光軸方向のデータ間隔2μmで、3次元的なデータの記録再生に成功した。本研究で達成した記録密度は、これまで報告されているもの中で最も高いものである。さらに、本研究では、新しい記録媒体の作製方法として、粘着剤を利用した媒体作製方法を検討した。これまではスピンコート法を用いて媒体を作製してきたが、この方法では、媒体の厚みが均一ではなく、また記録層とバァッファ層に使用可能な記録材料の選択に制限があった。粘着剤を用いた方法では、フィルムを多層に張り合わせていく手法であるので、膜厚の均一性が良く、容易に多層構造を作製することが可能である。基礎実験により、粘着剤を利用した手法の有効性を確認した。