3 0 0 0 OA 近代日本における知識人宗教運動の言説空間-『新佛教』の思想史・文化史的研究
- 著者
- 吉永 進一 安藤 礼二 岩田 真美 大澤 広嗣 大谷 栄一 岡田 正彦 高橋 原 星野 靖二 守屋 友江 碧海 寿広 江島 尚俊
- 出版者
- 舞鶴工業高等専門学校
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2008
本研究では、仏教清徒同志会(新仏教徒同志会)とその機関誌『新佛教』に関して、基礎的な伝記資料を収集しつつ、多方面からモノグラフ研究を進めた。それにより、新仏教運動につながる進歩的仏教者の系譜を明らかにし、出版物、ラジオ、演説に依存する宗教運動という性格を分析した。新仏教とその周辺の仏教者によって、仏教の国際化がどう担われていたか、欧米のみならず他のアジア諸国との関係についても論証した。
3 0 0 0 IR 書評 桐原健真著『古田松陰の思想と行動 : 幕末日本における自他認識の転回』
- 著者
- 岩田 真美
- 出版者
- 日本思想史研究会
- 雑誌
- 年報日本思想史 (ISSN:13472992)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, pp.8-13, 2013-03
2 0 0 0 OA 幕末維新期の長州真宗僧に関する史料と口承による総合的研究
幕末の長州藩士や奇兵隊等の緒隊の活躍に比べて明治維新につながる動きの精神的な支柱や政治的な影響、さらには具体的な軍事行動において仏教僧の果たした役割についての解明は研究の蓄積が少なかった。この研究では、真宗僧の活躍に注目して、その史料や口承を集めることに集中した。その結果、長州4傑と呼ばれながらほとんど史料がなかった香川葆晃について、その辞令や新潟での現地調査を踏まえて、四境戦争の前夜に長州藩の密偵として活躍したことを明らかにした。精力的な社会改革運動をおこなった島地黙雷の日記のデジタル化に着手し、吉田松陰の倒幕思想に大きな影響を与えた呉の僧宇都宮黙霖の残した膨大な手稿のデジタル化を完了した。
- 著者
- 岩田 真美
- 出版者
- 日本宗教学会
- 雑誌
- 宗教研究 (ISSN:03873293)
- 巻号頁・発行日
- vol.84, no.4, pp.979-980, 2011