著者
川北 健雄 花田 佳明 金子 晋也 Takeo KAWAKITA Yoshiaki HANADA Shinya KANEKO
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
芸術工学2012
巻号頁・発行日
2012-11-30

まちの将来像を考え、それを実現するための整備方針を考えようとする際、まず必要となるのは、その地域の特性を把握することである。一般には、地形や歴史、社会統計、空間形態、現地観察といった様々な観点にもとづく調査分析を組み合わせて、地域の特性を読み解く作業が行われるが、実際に有効な解読手法は、目的や対象とする地域によって異なってくると考えられる。そこで本研究では、地域特性の把握手法についてより具体的に考察するため、ひとつのケーススタディとして、神戸市内のある住宅地を対象とした地域特性の解読作業を行う。対象地は、1960年代を中心として開発が行われ、現在多くの建物が更新時期を迎え、改修や建替えが必要となっているところである。ひと通りの解読作業の後、得られた成果と調査分析の過程を振り返ることで、のぞましい把握手法のあり方について考察する。結果としては、一般的な方法だけでなく、調査中に見いだされる地域特有の事象に関する調査や分析を柔軟に組み入れることが、有意義な成果を得る上で重要であることが明らかになった。
著者
相澤 孝司 かわい ひろゆき 野口 正孝 安森 弘昌 橋本 英治 川北 健雄 馬場田 研吾 上村 孝人 白本 恵美 綱島 夢美 Takashi AIZAWA Hiroyuki KAWAI Masataka NOGUCHI Hiromasa YASUMORI Eiji HASHIMOTO Takeo KAWAKITA Kengo BABATA Takato KAMIMURA Emi HAKUMOTO Yumi TSUNASHIMA
雑誌
芸術工学2014
巻号頁・発行日
2014-11-25

本研究では、「有馬温泉ゆけむり大学」を実践的なデザイン教育の場として研究を行った。すなわち、「学科間プロジェクト」の教育的効果を再考するために、本イベントの「Tシャツ」、「チラシ」デザイン、及び有志学生による「神戸芸工大雑貨屋さん」、「浴衣DEファッションショー」を開催した。その他イベントとして、「有馬温泉クリスマスツリープロジェクト」のワークショップ、「有馬節分会」の「チラシ」デザインを行った。また、武蔵野美術大学・群馬県立女子大学・立命館アジア太平洋大学に出向き、聞き取り調査を行った。研究の結果、「有馬温泉ゆけむり大学」に参加した学生は、他の学科及び学年を超えた交流の機会ができた。また、特に大阪音楽大学・近畿大学・武庫川女子大学の学生たち及び有馬温泉のスタッフとも交流ができたことは、大変貴重な経験となり、様々な教育効果が期待できる。したがって、「学科間プロジェクト」のカリキュラム開発のための基礎資料を得ることができた。In this studies, we studied that the "Arima Onsen Yukemuri University" was for design practical education. That is, in order to rethink the educational effect of "Interdepartmental Project", of this event "T-shirt", "Flyer" design, and by volunteer students "Kobe Design University Zakkaya san", "Yukata DE Fashion show" were held. As other events, workshop of "Arima Onsen Christmas tree project" , "Flyer" design for "Arima Setsubun E".In addition, visited to Musashino Art University, Gunma Prefectural Women's University, Ritsumeikan Asia Pacific University, which were investigated.Results of the studies, students who participated in the "Arima Onsen Yukemuri University" was able opportunity of exchange beyond the school year and other departments. In addition, it becomes a very valuable experience, that the staff of Arima Onsen and students of Osaka College of Music, Kinki University, Mukogawa Women's University also could exchange in particular can be expected to be teaching a variety of effects. Therefore, it was possible to obtain the basic data for curriculum development "Interdepartmental Project".
著者
倉知 徹 川北 健雄 相良 二朗 佐々木 宏幸 谷口 文保 Tohru KURACHI Takeo KAWAKITA Jiro SAGARA Hiroyuki SASAKI Fumiyasu TANIGUCHI
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
芸術工学2010
巻号頁・発行日
2010-11-24

兵庫県播磨町では、2007 年以降住民主体のまちづくり組織、旧播磨北小学校施設運営協議会(以下協議会)が中心となった地域づくり活動が行なわれている。2009 年度に兵庫県立東はりま特別支援学校が開校し、公立学校とまちづくり組織の協働による取り組みが開始された。本報告は、2009 年度に取り組まれた協議会が中心となった協働によるアートワークショップについてのプロセスデザインの報告である。アートワークショップでは、県立播磨南高校芸術類型の生徒と県立東はりま特別支援学校の生徒が作業を分担し、協力して絵を描いた。描かれた絵は、多くの人に見てもらうためにギャラリーでの展示が行なわれた。また、成果を参加した人に配布することと、より多くの人に配布するために別の媒体に加工することとした。描かれた絵の一部を取り出し、ポストカードとクリアファイルに加工し、地元住民等に配布された。このアートワークショップのプロセスを通じ、それまで交わることのなかった人同士が協力し、協力して創作活動を行うことができた。また、このプロセスを通じ、多主体が協働する際のきっかけと内容を明らかにすることができた。The community building activity led by the Machizukuri organization called ex-Harima North Elementary school Facilities Management Conference (NE-FMC)) has been implemented in Harima town, Hyogo prefecture since 2007. In 2009, Hyogo prefectural East Harima Special Needs Education School (EHSNES) was founded, and the collaborations of community building activities began. This paper reports the process design of the art workshop thorough the collaborations implemented in 2009.In the artwork shop, four paintings were drawn through the collaboration by students of the Harima South high school and students of EHSNES. The paintings were processed to postcards and clear files, and distributed to a lot of people. Through the collaboration, student could interact each other, and the process clarified the chances and the contents of collaborations between multi-groups.