著者
田頭 章徳 久慈 達也 見明 暢 佐久間 華 馬場田 研吾 松本 雄樹 金子 晋也 Akinori TAGASHIRA Tatsuya KUJI Nobu MIAKE Hana SAKUMA Kengo BABATA Yuki MATSUMOTO Shinya KANEKO
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
芸術工学2012
巻号頁・発行日
2012-11-30

優秀な学生、より上を目指す学生をさらに高いレベルに引き上げる目的で立ち上げたデザインチーム DESIGN SOIL は、教員と学生がともにデザイナーとして参加し、質の高い展示会への出展を軸に活動している。DESIGN SOIL では、参加学生に学生としてではなくプロのデザイナーとして作品を発表し、展示会に臨むことを要求している。2011年度は、家具産業が抱える輸送コストの問題に取り組むべく、「SOUVENIR.機内持ち込みができるパッケージサイズの家具、インテリアエレメント.」をテーマとして作品制作を行い、Salone Satellite 2011 やTIDE EXHIBITION 2011 などの最高峰の選抜展に出展を果たした。展示会では、多くの批評、賞賛を得ることができた。多数の先鋭的な雑誌媒体などに掲載されたのも、純粋に作品が評価されたということであり、大きな成果である。最高峰の展示会への出展を目標としているため、参加学生たちの作品の質は概ね向上した。展示会への参加を通して、大学のカリキュラムだけでは経験を積むことが難しい、展示会でのプレゼンテーションの仕方、取り組む姿勢を目の当たりにし、意識改革ができたことは非常に重要な成果である。次年度以降も活動を継続し、教育の方法論の確立を目指したい。"DESIGN SOIL" is a design team which has launched with the aim of raising talented or ambitious students to higher level. The selected students and young teachers participate as a designer to it and the activities is based on exhibiting in high-quality exhibitions. We require the students to make a design and participate in exhibitions as not just a student, but a professional designer.We developed theme of "SOUVENIR . furniture or interior elements which could be dismantled and stored in a package within the hand-luggage size limit allowed by airlines .", and we have participated in top-level exhibitions 'Salone Satellite 2011' and 'TIDE EXHIBITION 2011'.
著者
北原 寛司 小林 はるか 金子 晋也 是永 美樹 八木 幸二
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.635, pp.113-120, 2009-01-30

This paper aims to clarify the diversity of open courtyards in faubourg Saint-Antoine area in Paris, by focusing on spatial composition and by analyzing the exterior space arrangement and the connection with the street and with the buildings. Firstly, the arrangement patterns are shown by analyzing the arrangement of the compositional units articulated by their surrounding buildings. Secondly, the connection patterns are described by analyzing the distributive role of the courtyard and the form of its connection with the street. Finally, by considering both of these patterns, 10 types of spatial compositions appear which show the diversity of the open courtyards. Then, comparing these types reveals their structural characteristics.
著者
川北 健雄 花田 佳明 金子 晋也 Takeo KAWAKITA Yoshiaki HANADA Shinya KANEKO
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
芸術工学2012
巻号頁・発行日
2012-11-30

まちの将来像を考え、それを実現するための整備方針を考えようとする際、まず必要となるのは、その地域の特性を把握することである。一般には、地形や歴史、社会統計、空間形態、現地観察といった様々な観点にもとづく調査分析を組み合わせて、地域の特性を読み解く作業が行われるが、実際に有効な解読手法は、目的や対象とする地域によって異なってくると考えられる。そこで本研究では、地域特性の把握手法についてより具体的に考察するため、ひとつのケーススタディとして、神戸市内のある住宅地を対象とした地域特性の解読作業を行う。対象地は、1960年代を中心として開発が行われ、現在多くの建物が更新時期を迎え、改修や建替えが必要となっているところである。ひと通りの解読作業の後、得られた成果と調査分析の過程を振り返ることで、のぞましい把握手法のあり方について考察する。結果としては、一般的な方法だけでなく、調査中に見いだされる地域特有の事象に関する調査や分析を柔軟に組み入れることが、有意義な成果を得る上で重要であることが明らかになった。
著者
柴田 晃宏 金子 晋也 是永 美樹
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.75, no.651, pp.1293-1301, 2010-05-30 (Released:2010-07-26)
参考文献数
33
被引用文献数
1 1

This study is intended to clarify the architect's vocabulary of Facade design in works of Kiyosi Seike focusing on the relationship between the proportion of windows, fenestration and the external form of elevation. Facades are defined by the composition of sites and buildings, and the expression of windows. The relationship between the proportions is analyzed on the similarity and the repetition of window form and division of window. As the result of classification, 10 types of proportional schemes of elevation are identified, and moreover by analyzing, these schemes are classified into 4 types of facade design. Analyzing the relationship between the date of completion and the proportional schemes, it is clarified that facade design is changed from the totality of proportion to the partiality and the synthesis by the expression of beams and columns.
著者
町田 和樹 金子 晋也 羽深 久夫
出版者
札幌市立大学
雑誌
札幌市立大学研究論文集 = SCU journal of Design & Nursing (ISSN:18819427)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.93-99, 2017-07-18

本研究は,ニューヨーク マンハッタン島を研究対象地として,都市的な文脈から高層建築のあり方を捉え直すことを目的とする.研究方法は,マンハッタンにおける高層建築61事例を選定し,そのボリュームの形態や表層の特徴を整理することにより, 4 つの形態のパターンを得た.さらに, これらのパターンを地図上にプロットし,高層建築の形態とその建設された地域との関係性を明らかにした.最後に,複数の高層建築が形態や表層の操作により,一体的でまとまりのある空間が作り出されている事例を検証することで,その構成を明らかにしている.