著者
川口 喜三男 呉敬軍 和田 幸一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.48, pp.119-126, 1993-05-28

一定の面積の自動倉庫を十分利用するためにより多くの部品を保管し,かつ効率よい出荷作業が要求されている.それを実現するために,平面自動倉庫に置ける荷台の移動操作の最小歩数についての研究がなされている.本論文は,未だ解決されていない三つの空位を持つN×M(≧)平面自動倉庫において任意の位置にある荷台を自動倉庫の出口まで移動するのに要する最小歩数関数を決定する.又,M=2の場合の最小歩数関数は一般の場合の解においてM=2と置く事によっては解は得られないので,M=2の場合に対して最小歩数関数を別個に決定する.The minimum number of sliding operations (steps) for moving a palette in an automatic warehouse was considered. In this paper, we consider the function of the minimum number of steps for a palette at any position in the aotumatic warehouse of size N×M(M≧2) with three spaces to be moved to the exit of the automatic warehouse.
著者
川口 喜三男 王 思鴻
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.521-530, 1983-07-15

漢字四角号碼が中国語漢字入力の有力な手段として利用し得ることに着目し はじめに 四角号碼の数学的構造を明確にするため 四角号碼を伴う漢字の抽象的モデルー字形モデルという-を導入する.この字形モデルは一種の代数系として取り扱うことができ そこでは あらゆる漢字の集合は14の字形類に類別され 2種の並置演算と6種の包摂演算に関して閉じた系をつくる.このため すべてのより複雑な漢字はより単純な字または部首からこれらの演算を施すことによって得られると同時に その四角号碼もこれに伴い代数演算によって機械的に求められる.さらに 四角号碼と耕音を組み合わせた中国語漢字入力法として'声形法'を提案する.この声形法によれば 最大4文字(4打鍵)からなる漠字コードの入力によって目的の漢字は90%以上の確率で正しく選択されることが実際例をもって示される.
著者
小林 弘明 高木 浩光 有田 隆也 川口 喜三男 曽和 将容
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.285-286, 1994-03-07

知識モジュールやシステムが状況変化に対して柔軟に適応できるかどうかという、柔らかさと呼ばれる概念が注目を集めはじめている。我々はプログラムを柔らかく記述する方法として概念制約式と呼ぷプログラム記述要素を提案している。本稿では概念制約式を用いて表現されたプログラムから実行可能なプログラムを生成するコンパイル手法について述べる。
著者
高木浩光 有田 隆也 川口 喜三男 曽和 将容
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告
巻号頁・発行日
pp.73-80, 1994
被引用文献数
1

効率的な並列実行のために,タスク間のデータ依存関係などにより必要となるプロセッサ間の同期操作を,高速に実現することが重要である.同期操作のソフトウェアによる実現では,同期操作自体に浪費される時間が無視できないほどに大きいものとなりうるのに対し,バリア同期の専用ハードウェアによる実現は,高速でしかも実現コストが小さいという特長を持っている.本稿では,ソフトウェアによる同期操作を一切併用することなく,バリア同期のみによって,与えられたプログラムの正しい実行を保証するような,バリア挿入位置を求めるアルゴリズムについて議論し,プロセッサの実行タイミングを推定しながらタスク割当てと同時にバリア挿入位置を決定することで,できるだけ全体の処理時間が短くなるような割当てを決定するアルゴリズムを示す.
著者
金岡 弘記 高木 浩光 有田 隆也 川口 喜三男
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.48, pp.121-122, 1994-03-07

VLIWプロセッサの問題点として、コード量が増加することと実行時間変動に対して弱いということが挙げられる。それらに対する解決手段として規定型再構成と適応型再構成を用いた、V++プロセッサアーキテクチャを我々は提案している。V++では、この2つの再構成の効果的な融合が重要となる。本稿では、適応型再構成のための同期方式として重複可能バリア同期を用いた場合について、ソフトウェアパイプライニングと同様の効果をコード量を増加させないで実現する方法、基本ブロックの境界における同期タグを実現する方法、及び基本ブロックの境界における投機的実行の実現の方法について述べる。
著者
川口 喜三男 王思鴻
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.521-530, 1983-07-15

漢字四角号碼が中国語漢字入力の有力な手段として利用し得ることに着目し はじめに 四角号碼の数学的構造を明確にするため 四角号碼を伴う漢字の抽象的モデルー字形モデルという-を導入する.この字形モデルは一種の代数系として取り扱うことができ そこでは あらゆる漢字の集合は14の字形類に類別され 2種の並置演算と6種の包摂演算に関して閉じた系をつくる.このため すべてのより複雑な漢字はより単純な字または部首からこれらの演算を施すことによって得られると同時に その四角号碼もこれに伴い代数演算によって機械的に求められる.さらに 四角号碼と耕音を組み合わせた中国語漢字入力法として'声形法'を提案する.この声形法によれば 最大4文字(4打鍵)からなる漠字コードの入力によって目的の漢字は90%以上の確率で正しく選択されることが実際例をもって示される.