著者
根本 匡文 松藤 みどり 生田目 美紀 三牧 敏太郎 萩田 秋雄 櫻庭 晶子 川島 光郎 渡辺 隆 皆川 洋喜 石原 保志 中瀬 浩一
出版者
筑波技術短期大学学術国際交流委員会
雑誌
筑波技術短期大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.69-77, 2003

筑波技術短期大学聴覚部では、授業に関する情報を共有し、個々の教官の授業改善に資するために、平成14年度に授業研究 FD を3回実施した。そこでは5つの学科専攻及び一般教育等からビデオに記録した授業素材が提供され、意見交換と協議が行われた。本稿では、実際に提供された授業素材の内容とビデオ視聴後の協議の概要を整理・記録し、あわせて、FD に関する聴覚部教官の評価結果を記述した。授業改善のための努力をこれからも続ける必要がある。
著者
平賀 瑠美 川島 光郎
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.103(2001-MUS-042), pp.75-80, 2001-10-26

聴覚障害を持つ大学生にコンピュータミュージックの授業を行って4年が経過した。聴覚障害者に敢えてコンピュータミュージックを教えることは、たとえそれが音楽の授業ではなくてもどのような意味があるかという常なる自省を抱えながらの4年間であった。これまでの経験から、授業の組み立て方についての反省と今後の展望、聴覚障害者にとって音楽とは何か、視覚情報は音楽の理解の補助になるか、コンピュータミュージックは福音になるか、また、健聴者と視覚障害者は音楽を通じてどのような関係をもつことができるかについての考察を述べる。今後、コンピュータミュージックが福祉においてどのような貢献が可能となるかについてについても述べる。
著者
斎藤 正敏 神田 栄三郎 川島 光郎
出版者
日本シミュレーション学会
雑誌
シミュレーション
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.197-203, 1990

We find a simple solution method to calculate the solid-liquid interface under the thermal equilibrium condition. The boundary-fitted coordinate system is used in its procedure. This method is applied to two cases, one case that the interface temperature is equal to the melting temperature and the other that the interface temperature is unequal to that. In the former case we find the criterion of interface shapes through the calculation. That is, when m_LK_L>m_SK_S, the interface is convex toward the solid, when m_LK_L=m_SK_S, it is flat and when m_LK_L<m_SK_S, it is concave where m_L, m_S are the temperature slope on the wall along the liquid and that along the solid and K_L, K_S are the heat conductivity of liquid and that of solid. In the latter case the interface shapes are obtained when the grain-boundary exists, It is found that the interface shape is determined by the contact angle between crystals, Nash's dimensionless term and the ratio of K_L and K_S.
著者
川島 光郎
出版者
筑波技術短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

聴覚障害者への音楽リズム情報の伝達手段として新しく皮膚電気刺激を取り上げ,手軽に利用できるパソコンベースのシステムを作成し,その基本的性質を調べた.すなわち,刺激電圧パルスの波形と強度,皮膚電極形状とその装着位置,電極装着個数と音楽リズムの複雑さ、感度や不快感などとの関係を調べた.また,リング状の電極を指につけた場合について,MIDIキーボードを弾く例を取り上げ,音や光など他のリズム伝達方法と比較した.これらの結果から,パルス幅0.2〜2ms、印加電圧20〜80Vの範囲で各人の特性により調整することにより、痛みなどの不快感を最小限にとどめ,音楽信号の伝達方法の1つとして使用可能であることが分かった.従来,聴覚障害者への音楽同期情報は,残存聴力を利用する通常の音響出力や機械的振動,あるいは映像やランプなどの視覚情報が用いられて来たが,この直接電気的に感覚神経を刺激する方法は応答時間が早く,顔の向き(視線方向)に左右されない情報伝達手段として,低周波音響や機械的振動に替わり,とくに合奏やダンスなどの集団動作の同期をとる場合に有用である.障害者個々の特性に応じ他のマルチメディアと併用して利用するのが実際的と考えられる.またこの方法は体性感覚を使うことから視聴覚に重複障害をもつ人々のコミュニケーション手段としても利用が可能で、今後この分野でも開発が期待できる.