著者
根本 匡文 松藤 みどり 生田目 美紀 三牧 敏太郎 萩田 秋雄 櫻庭 晶子 川島 光郎 渡辺 隆 皆川 洋喜 石原 保志 中瀬 浩一
出版者
筑波技術短期大学学術国際交流委員会
雑誌
筑波技術短期大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.69-77, 2003

筑波技術短期大学聴覚部では、授業に関する情報を共有し、個々の教官の授業改善に資するために、平成14年度に授業研究 FD を3回実施した。そこでは5つの学科専攻及び一般教育等からビデオに記録した授業素材が提供され、意見交換と協議が行われた。本稿では、実際に提供された授業素材の内容とビデオ視聴後の協議の概要を整理・記録し、あわせて、FD に関する聴覚部教官の評価結果を記述した。授業改善のための努力をこれからも続ける必要がある。
著者
江草 遼平 和田 久美子 生田目 美紀 楠 房子 溝口 博 稲垣 成哲
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.456-457, 2011
参考文献数
1
被引用文献数
2

本研究では,生田目・楠(2010)が開発したユニバーサル・パペット・シアターに学習者が物語の展開を選択できる分岐場面を実装し,その効果を予備的に検証した.対象は健常者の大学生14名であり,上演後に,分岐について自由記述による評価を求めた.その結果,分岐場面の設定が動植付けを高めること,物語への没入が促進されること等の肯定的な回答を得ることができた.改善点としては,分岐画面のデザイン等が指摘された.
著者
生田目 美紀
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 43 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.125-126, 2019 (Released:2020-07-31)
参考文献数
1

科学教育では、視覚的な資料を提示することにより理解を促すことが多い。本稿では、視覚的な資料を提示できないサイエンスコミュニケーションの場において、視覚言語である手話を取り入れることについて、調査と事例紹介等を通じて考察し、その可能性について述べる。手話は、形状・様態・科学的理論を組み合わせながら「意味を適切に表現し、理解しやすい」ように工夫して創られた視覚言語であり、体を使って表現するため、視覚的な資料の提示が困難な場合でも、容易に組み入れることができる。また、これまでの経験により、形状と様態を組み合わせた手話単語は、かなりの確率で伝わること、伝わらない手話でも解説することで、驚きと納得を得られることがわかっている。このことから、手話を併用することによって、サイエンスコミュニケーションによる学びの広がりが期待でき、科学教育のユニバーサルデザインを推進できると考える。
著者
生田目 美紀 石川 重遠
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.228-229, 2000

Owing to better circumstances for making new Japanese fonts through the computef, the number of Japanese fonts has increased, and also the number of categories into which Japanese fonts are classified has increased. But we have no methods of choosing suitable one according to imagery of them. So we have the research on the image of the shape of Japanese fonts. It is necessary to use suitable fonts for the design works. The results of this research show that the image of Japanese font can be classified with three points. They are Sex, Refinement, Power and Weight. We will be able to add some image keywords (or something) on a catalogue that can be used for choosing Japanese fonts, in the future.
著者
生田目 美紀 小川 義和
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.1-4, 2019-06-01 (Released:2019-05-29)
参考文献数
8

ドイツ博物館協会ではMUSEUMの使命として、インクルーシブデザインやダイバーシティを掲げている。具体的な内容を知るために、2019年2月10日から12日の期間、ドイツベルリンの博物館島を中心に、取組状況を調査した。子供からお年寄りまで、できる限り多くの来館者が楽しめるような配慮と工夫は、各館ごとに所蔵品を活かしながら取り組んでいることがわかった。現地でのハンズオン音声ガイドは基本的にどの館も多言語対応であるが、対応可能な言語の数は館によりまちまちであった。子供用音声ガイドを設置している館もあった。その他、聴覚や視覚に障害のある来館者のためのガイドツアーを用意している館もある。視覚障害のある来館者に向けた専用の常設展示「ネフェルティティの胸像」は、ユニバーサルデザインの7原則に従い、触れる胸像の高さや点字プレートの位置などを改善することにより、より良い展示になると考える。
著者
石川 重遠 生田目 美紀
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 46
巻号頁・発行日
pp.56-57, 1999-10-15 (Released:2017-11-08)

This research has three purposes. The first one is to research and classify the Japanese fonts now available in order to list them in a specimen that can be used for choosing fonts for printing and such. The second purpose is to make a comparison between the new classifications and conventional ones. The third purpose is to add new categories from digital fonts that are newly put into use to the conventional one. The resuls of this research show that the number of Japanese fonts has increased, and also that the number of categories into which Japanese fonts are classified has increased.
著者
生田目 美紀 北島 宗雄
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.81-81, 2005 (Released:2005-07-20)

聴覚障害者にとってアクセシブルなWebコンテンツは,聴覚情報にアクセスする代替手段だけでは実現できない.眼球運動および操作過程を詳細に比較観察し,聴覚障害者がどのようにウェブを介して提供される情報と対話するのかという研究を基に,聴覚障害者のウェブページの視覚情報の利用特性を解明した.ウェブ利用における聴覚障害者と健聴者の特性の違いは,1)聴覚障害者がテキスト情報を理解するレベルは健聴者より浅い.2)聴覚障害者のスキャンパスは,健聴者のものと比較して戦略性が見られない.というものであった.したがって,聴覚障害者にとってアクセシブルなコンテンツは,1)リンクラベルの表現が直観的に理解できること.2)コンテンツの構造が視覚的に理解しやすいことが重要であると考えられる.このように,ウェブページ上の視覚情報の利用特性を理解することによって,はじめて,音声情報の補償という観点を越えた聴覚障害者のためのデザインによるコンピュータ支援の道が拓けてくる.
著者
生田目 美紀 北島 宗雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.105-112, 2011-07-31

ウェブは,アクセシビリティ要件を満たしていると同時に,ユーザビリティ要件を満たしている必要がある。しかしながら,これらの二つの要件を同時に満たすようなウェブのデザイン方法が確立されている訳ではない。そこで本研究では,これら2つの要件の両立の可能性について検討するため,「理解可能」「操作効率」をとりあげ,ハイパーリンクというデザイン要素に着目し,視線計測実験を行うことにより実験的に検証した。実験は,2種類のユーザー(テキスト情報処理に優れた被験者群・イメージ情報処理に優れた被験者群)を想定し,3種類のハイパーリンクの表現方法(テキストのみ・イメージのみ・テキスト付きイメージ)を提示して行った。その結果,「テキスト付きイメージ」はユーザー特性に関係なく理解可能であり,操作効率が良いことがわかった。デザイン方法の一例として,アクセシビリティ要件とユーザビリティ要件を両立させるハイパーリンクの情報表現について明らかにする事ができた。
著者
生田目 美紀 北島 宗雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.56, pp.90-91, 2009-06-20

This paper reports an eye-tracking experiment conducted to compare alternative representations on web pages. The experiment simulated a directory-based information search task to understand how it is performed when directories are represented in text, labeled-pictograms, or unlabeled-pictograms. The eye movement data were analyzed by the parametric ANOVA to understand how the method of directory search adopted by the hearing group and the deaf group might be different under the influence of the differences in directory representations. The result demonstrated that only in the labeled-pictogram representation, the hearing group and the deaf group performed equally well in terms of the eye movement measures.
著者
安田 輝男 岡本 明 長岡 英司 生田目 美紀 井上 征矢
出版者
筑波技術大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2007

1.19年度の実績・成果を踏まえ、20年度はさらに精度を高めた立体ポスターの制作とその展示、調査を積極的に行った。また、有効なサポート情報としての音声情報(聴覚情報)の開発も行った。2.立体ポスターの原画にあたるポスター制作に関しては、本年度も本学デザイン学科の学生を指導して制作。二科展デザイン部等へ応募して、入選・準入選等の成果を得た。3.「触って観る」アート(立体ポスター)は、つくば西武ホール(20年1月)、二科茨城支部展(20年5月)、二科展(20年9月)、筑波技術大学く日韓デザイン学術研究交流大会〉(20年7月)、いばらきデザインセレクション2008(20年10月)、筑波大学(20年10月)結城信用金庫(20年10月)、第23回国民文化祭・つくば美術館(20年11月)、水戸医療センター(20年12月)等で展示され、随時アンケート調査も実施。昨年に引き続き、展示場に訪れた鑑賞者からは深い理解を頂き、社会貢献の意義からも資するところ大であった。4.音声による画像情報支援システムによる「触って聴く」ポスターも随時展示し、強い関心を得た。(*協力:東京カートグラフィック(株)・(財)テクノエイド協会)。5.本研究チーム制作の「触って観る」ポスターとその活動に対して、第23回国民文化祭くつくば市議会議長賞〉、いばらきデザインセレクション2008知事選定、二科茨城支部感謝状が贈られた。6.本研究をまとめた小冊子「『触って観る』アートプロジェクトの歩み」(A5版28頁/英訳付き3000部)を出版。各方面に配布し、本研究の理解促進に供している。