著者
太田 純子 川津 智是 調 裕次 矢敷 敦 松岡 縁 小川 一恵 板東 弘子
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.273-276, 1993 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10

心因的背景が原因となった剥脱性口唇炎の2例を報告する。症例1の17歳男性は思春期における自我同一性形成途上での不安, 葛藤, 挫折感が自傷行為になったと考えられ, 症例2の17歳女性は醜形恐怖症が原因となったと考えられる。いずれも皮膚科的治療では寛解に至らず, カウンセリングや向精神薬によって精神状態が改善してはじめて口唇炎も改善した。
著者
松田 光司 川津 智是 三木 吉治
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.864-871, 1979

Hydroa vacciniformeの3例を報告した。いずれも顔面, 手背, 下腿に丘疹, 小水疱をみとめ, 小瘢痕を残して治癒した。うち2例に眼病変をみとめた。検査成績では, いずれも尿, 血液ポルフィリンは正常域であり, 3例ともに血清鉄の減少と1例に尿アミノ酸の軽度増加をみた。また光線検査はいずれも陰性であつた。わが国での報告例中, 尿, 血液ポルフィリン検索で異常をみとめない19例を自験例と比較し, hydroa vacciniformeの独立性について考察した。
著者
吉川 邦彦 山田 徹太郎 藤本 圭一 川内 勉 奥村 睦子 橋本 公二 岩佐 真人 羽白 誠 貝原 弘章 川津 智是 太田 純子 畑清 一郎 井上 千津子
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.195-202, 1993

自律神経調整剤グランダキシン<SUP>&reg;</SUP> (Tofisopam) の皮膚疾患に対する有効性, 安全性および有用性について検討した。対象症例数は53例であった。有用以上と判定された症例は皮膚騒痒症14例中5例36%, 限局性皮膚騒痒症7例中5例71%, 慢性蕁麻疹16例中5例31%, 多汗症11例中5例45%, 異汗性湿疹5例中2例40%であった。以上より, ゲランダキシンはこれらの皮膚疾患に対して有用性があり, 試みる価値のある薬剤と考えた。
著者
大畑 千佳 調 裕次 高木 圭一 川津 智是
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.556-561, 1998 (Released:2010-08-25)
参考文献数
22

大阪逓信病院皮膚科で1989年1月から1998年8月までの約10年間に男性1人, 女性14人の帯状疱疹再発例を経験した。本邦報告例と比較, 検討した結果, 帯状疱疹再発例は全帯状疱疹の2%弱に生じること, 女性に多く, 膠原病患者の比率が高いこと, 膠原病, 中でもSLE患者は, 比較的若年で初回の帯状疱疹罹患を生じ, 短期間で3回以上繰り返す傾向があること, 膠原病以外の患者では, 加齢が影響する例も少なくないことがわかった。
著者
太田 純子 川津 智是 調 裕次 矢敷 敦 松岡 縁 小川 一恵 板東 弘子
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.273-276, 1993

心因的背景が原因となった剥脱性口唇炎の2例を報告する。症例1の17歳男性は思春期における自我同一性形成途上での不安, 葛藤, 挫折感が自傷行為になったと考えられ, 症例2の17歳女性は醜形恐怖症が原因となったと考えられる。いずれも皮膚科的治療では寛解に至らず, カウンセリングや向精神薬によって精神状態が改善してはじめて口唇炎も改善した。