著者
北村 圭一 葛生 和人 入門 朋子 野中 聡 藤本 圭一郎 福添 森康 嶋 英志
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術 (ISSN:18840477)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.43-50, 2011 (Released:2011-06-14)
参考文献数
23
被引用文献数
3 3

The Epsilon Launch Vehicle, scheduled to be launched in 2013, is currently under the development by JAXA (Japan Aerospace Exploration Agency). In this study, aerodynamic characteristics of the Epsilon Launch Vehicle are investigated by conducting both wind tunnel tests and numerical analyses at Mach 0.7. In order to examine accuracy of the measured drag, we probed the cavity pressure in addition to the base pressure, in contrast to our earlier work for Mach 1.5. The measured data indicated that the cavity pressure can be substituted by the base pressure or the static pressure within 3% error, which accounts for 1% error in the fore drag estimation. Then, the fore drag, calculated based on the static pressure, was used for CFD validation. Our CFD results of attack angles of 0 and 5 degrees showed fair agreement with the wind tunnel results, including the surface flow pattern, the fore drag and the normal force. Finally, aerodynamic characteristics of Epsilon Launch Vehicle at Mach 0.7 are extracted from the CFD results: 1) contribution to total forces was clarified for each part (e.g., flanges and attitude control units), 2) the normal force profile at Mach 0.7 showed comparable peaks with the Mach 1.5 case, in spite of the smaller separation regions near protuberant parts, and 3) the Reynolds number effect turned out to be minor within the range of the wind-tunnel and flight conditions.
著者
藤本 圭一郎 和田 英一 沖田 耕一
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.63, no.7, pp.230-235, 2015-07-05 (Released:2017-06-08)

月や火星などの地球低軌道以遠への有人宇宙探査を実現させるためには,飛躍的に高い信頼性・安全性を有する大規模システムを現実的な開発及び運用コストで作り込む新しいリスク管理法の確立が必要である.本研究では,その鍵である数値シミュレーションを中心とした定量的リスク評価による開発プロセスを提案した.また,定量的なクルー安全性評価法の提案も行い,爆発ハザードからの離脱成功確率評価への適用を通し,その有効性を示した.定量的リスク評価による開発プロセスは,設計の手戻りの防止,大規模試験数の削減による開発コスト低減,設計マージンの適正化,及び上流段階での信頼性・安全性検討の強化を実現するものであり,広く他産業分野においても適用可能なものである.
著者
和田 英一 藤本 圭一郎 沖田 耕一
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.63, no.9, pp.301-307, 2015

有人宇宙輸送システムは,そもそもハザードを発生させないことが最も重要である.しかしながら,100%の安全が保証されるシステムは存在しない.したがって,ハザードはある確率で発生するものとして,ハザード発生時に宇宙船を守る技術が必要となる.この安全上重要な技術のひとつがアボートシステムであり,ハザードが発生し,クルーの生存が脅かされる事態となった際に,運用を中断し,クルーを無事に離脱・帰還させるためのシステムである.本稿では,アボートシステムのうち,特にクリティカルなハザードである有人ロケットの爆発に対して飛行士の安全を確保する技術について論じる.
著者
吉川 邦彦 山田 徹太郎 藤本 圭一 川内 勉 奥村 睦子 橋本 公二 岩佐 真人 羽白 誠 貝原 弘章 川津 智是 太田 純子 畑清 一郎 井上 千津子
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.195-202, 1993

自律神経調整剤グランダキシン<SUP>&reg;</SUP> (Tofisopam) の皮膚疾患に対する有効性, 安全性および有用性について検討した。対象症例数は53例であった。有用以上と判定された症例は皮膚騒痒症14例中5例36%, 限局性皮膚騒痒症7例中5例71%, 慢性蕁麻疹16例中5例31%, 多汗症11例中5例45%, 異汗性湿疹5例中2例40%であった。以上より, ゲランダキシンはこれらの皮膚疾患に対して有用性があり, 試みる価値のある薬剤と考えた。