著者
金澤 貴俊 間 博人 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.399, pp.123-128, 2009-01-15

近年,無線センサネットワークに関する研究が盛んである.この中で,無線センサネットワークを用いたアプリケーション構築におけるセンサノードの更新,及びメンテナンスに要するコストの高さが大きな問題となっている.このような課題に対する解決として,ノードのアプリケーションを動的に変更可能なセンサノードの動的更新機構が注目されている.一方,無線センサネットワークにおいて,ルーティングプロトコルはセンサネットワークのアプリケーションの多様な要求と密接に関係する.しかし,既存のセンサノードの動的更新機構は複数のアプリケーションをネットワーク上で動作させることによるネットワークの拡張性を目的としていたため,無線センサネットワークのアプリケーション以外の要素を変更することは想定されていない.本論文では,センサノードの動的更新機構上でのアプリケーションの変更に応じて最適なルーティングプロトコルを提供する機構,AFRo(An Adaptive Framework for WSN Routing)を提供する.AFRoを用いることにより,センサノードのアプリケーションの更新に際して最適なルーティングプロトコルが選択され,アプリケーション性能の最適化,またネットワーク資源の効率的な利用が達成される.
著者
柳原 正 岩井 将行 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.60, pp.157-162, 2002-06-27

近年、P2P ネットワークに関する研究が増加しているにも関わらず、実験を行うための手法が統一的に確立されていない。理由の一つとして既存のシミュレータがP2P ネットワークの特徴であるアプリケーションレベル・ルーティングとTCP/IP レベル・ルーティングをサポートしていないため、シミュレーションによる実験が行えないことがある。本論文ではP2P ネットワークのアプリケーションレベルルーティングをサポートしたシミュレーションが行えるシミュレータを提案する。また、P2P ネットワークシミュレータのプロトタイプとしてN3 Simulator を開発した。N3 Simulator を用いることで、P2P ネットワークの開発者は容易にP2P ネットワーク用のアルゴリズム及びシステムのシミュレーションが行える。Despite the increase of research on P2P network, the methods to commit tests for evaluation is insufficient.Existing network simulators do not support application level routing, making simulations based on various param-eters difficult. We present a simulation model with support for application level routing, and have implemented a prototype, the "N3 Simulator". With the N3 Simulator, users can simulate P2P networks using approximate values and obtain values similar to those obtained in real world experiments. Also, users can easily perform tuning with algorithms and systems built for P2P networks.
著者
岩井 将行 森 雅智 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.18, pp.173-177, 2008-02-27
被引用文献数
1

近年オンラインショップやネットオークションを中心とするCyberCommerceが増えつつあり,"どこにいても""なんでも"購入できる便利さは逆に均質化が進み売り手主導の経済活動が進んでいるといえる.対極的に,秋葉原におけるリアルな空間での消費者の購買活動は,そこから新しい「ラジオ文化」「パソコン文化」「オタク文化」「萌文化」「世界のakiba」を創造し常にカルチャーを創り出す原動力となっている。この秋葉原の特性に着目し実世界経済活動を支援する新しいユビキタス技術を検証した。温度、振動、照度を検知可能な小型無線センサーノードを各商品に取り付け、ユーザが商品を選択する際の『手に取る動作』から注目度とそのランキング把握するシステムを構築した。本LiveCommerceSystemは秋葉原においてオノデン本店、カイヨウドウホビーロビーにおいて2日間にわたって実証実験を行った。本システムが、ユーザに違和感なく商品の比較情報を提供し、店舗経営者に各商品の注目度を容易に提供できるシステムであること実証した。In the real shop, shops owners can analyze the products which already purchased by gathering information on check counters. However these methods could not gather correct customers' action during they have shopping. Lots of products are displayed on shopping racks. Customers are touch and watch items to compare them before buying items. Such actions represent customers' attention of each item in details. We propose a novel platform to gather customers' attention level by attaching sensor nodes. In this paper, we describe detals about "Live! Commerce System."
著者
岩井 将行 森 雅智 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.18, pp.173-177, 2008-02-27
被引用文献数
1

近年オンラインショップやネットオークションを中心とするCyberCommerceが増えつつあり,"どこにいても""なんでも"購入できる便利さは逆に均質化が進み売り手主導の経済活動が進んでいるといえる.対極的に,秋葉原におけるリアルな空間での消費者の購買活動は,そこから新しい「ラジオ文化」「パソコン文化」「オタク文化」「萌文化」「世界のakiba」を創造し常にカルチャーを創り出す原動力となっている。この秋葉原の特性に着目し実世界経済活動を支援する新しいユビキタス技術を検証した。温度、振動、照度を検知可能な小型無線センサーノードを各商品に取り付け、ユーザが商品を選択する際の『手に取る動作』から注目度とそのランキング把握するシステムを構築した。本LiveCommerceSystemは秋葉原においてオノデン本店、カイヨウドウホビーロビーにおいて2日間にわたって実証実験を行った。本システムが、ユーザに違和感なく商品の比較情報を提供し、店舗経営者に各商品の注目度を容易に提供できるシステムであること実証した。In the real shop, shops owners can analyze the products which already purchased by gathering information on check counters. However these methods could not gather correct customers' action during they have shopping. Lots of products are displayed on shopping racks. Customers are touch and watch items to compare them before buying items. Such actions represent customers' attention of each item in details. We propose a novel platform to gather customers' attention level by attaching sensor nodes. In this paper, we describe detals about "Live! Commerce System."
著者
伊藤 友隆 河田 恭兵 中川 直樹 生天目 直哉 橋爪 克弥 伊藤 昌毅 中澤 仁 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.17, pp.31-36, 2009-02-25
被引用文献数
3

近年,コンピュータの小型・高性能化に伴い様々な情報機器にコンピュータが搭載されるようになった.また無線 LAN をはじめとする,無線通信技術の普及により,家電製品や AV 機器などこれまでネットワークへの接続性がなかった様々な機器がネットワークに参加するようになった。これらのネットワーク機器の連携を行うにあたって,現在最もユーザの障害となっているのは機器指定作業および,設定作業における直感性のなさである.IP アドレスなど機器を指定する数字やコンピュータ場の識別子は実世界の機器の外見や,性質から連想することは難しく,ユーザの頭の中での関連付けが難しい.こういった問題を背景として,直感性を意識したインタフェースの研究がいくつか行われている.本論文ではユーザインタラクションにおける距離的制約の解消や操作の容易さといった点を機能要件として求めた振る動作によるインタフェースを提案している.振る動作を用いた機器連携手法のプロトタイプシステムである Snappy を構築し,これをもとに提案手法の説明と設計・実装について述べた.These days as computers get smaller and smarter, many devices get ability to join networks. To make those network devices collaborate, the biggest barrier for users is lack of intuitive interaction among them. It is impossible to tell IP address or some other name in cyber space from just looking at a real entity of the device. As for these issues, many researchers have been working on intuitive Human-Device interaction. In this paper, we propose a Snap-based Human-Device Interaction method for multiple device collaboration. Snappy gives the way for the users to specify and collaborate devices with easy and distance-free interaction. We implemented Snappy and demonstrated with multiple devices such as camera, digital photoframe and printer.
著者
鈴木 源太 岩本 健嗣 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.63, pp.65-72, 2004-06-17
被引用文献数
1

写真撮影によって,写っている情報家電やセンサの情報を取得する環境情報スナップショットを開発する.撮影したデジタル写真は,情報家電やセンサ上のアプリケーションを起動する視覚的なコンソールとなる.ホームネットワーク環境おいては数多くの情報家電やセンサが配置されると予想されるが,それら実際の機器と,それらのネットワーク上の情報をどのように結びつけて取得するかが課題である.我々の提案するu-Photoでは,情報家電やセンシングエリアを写真に取ることで,それらのネットワーク上のアプリケーション情報をデジタル写真上にGUI として付加し,そこからすぐに情報取得や,アプリケーション起動が実現できる.加えて,ビデオの再生中といった動作中のアプリケーションの状態も写真の視覚情報とともに取得し,u-Photoを通じて他の情報家電への同じ作業の再現といった複数機器間の協調動作も実現できる.In this paper, we describe a novel method u-Photo for capturing contextual information of networked appliances and sensors in ubiquitous home network environment. In ubiquitous home network environment, it is difficult for users to understand the likage of the physical and virtual world. In u-Photo, users can get intuitively embedded contextual information by taking photographs and start distributed application from the photograph without any configuration of destination such as IP address. In addition, u-Photo also records status of application to realize multi-device collaborative appliications such as suspend/resume of user's task.