著者
森山 茂徳 浅野 豊美 原田 環 堀 和生 永島 広紀 姜 東局 長田 彰文 長田 彰文 新城 道彦 小林 玲子
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、日露戦後の大韓帝国の国際的地位が何ゆえ如何に変化したのかを、日韓両国間の研究者ネットワークに基づき、日本、韓国、および関係各国の史料の収集による実証的かつ斬新な視角による総合的研究である。成果は、(1)包括的史料収集によって新たな決定的史料集完成への展望を開き、(2)2010年8月29日に「韓国併合に関する国際的シンポジウム」(非公開)を開催し、(3)この成果を2011年度中に論文集として、史料集と併せて刊行する予定である。
著者
新城 道彦
出版者
新潟大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の課題は、韓国併合で王公族を創設したことによって天皇制が変容していった過程を解明することである。そこで、①旧韓国皇室たる王公族をどのように日本に編入したのか、②王公族の法整備と歴史書の編纂はどのようになされたのか、を中心に調査を進めた。調査の結果、以下の点が明らかとなった。①韓国併合に際して東アジアにおける国際関係の伝統、すなわち冊封体制は否定され、李王は天皇に対して臣下の礼をとらなかった。②王公族が離婚・離縁した場合の戸籍の移動に関して、皇族の前例に準じた法律を制定して解決したため、共通法という帝国法制の基盤が破綻した。
著者
稲葉 継雄 松原 孝俊 金 〓実 田中 光晴 新城 道彦 入江 友佳子 小林 玲子 花井 みわ 槻木 瑞生 天野 尚樹 三田 牧 アンドリュー ホール
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

基本的に朝鮮・台湾・南洋など各地域研究の形で進行してきた植民地教育研究の枠組みを変え、研究協力体制を簡便に構築できるネットワークを形成することが目的である。いわゆる「外地」と呼ばれた地域の実地調査を進め、コリアン・ディアスポラを巡る問題を教育史を通して糾明し、さらに、各地域の研究者が一同に会する研究会を開催したり、世界韓国学研究コンソーシアム(UCLA、SOAS、ソウル大学校、北京大学、ハーバード大学、オーストラリア国立大学などで組織)を活用することで研究のネットワーク化を進めた。