著者
長谷川 信美 西脇 亜也 平田 昌彦 井戸田 幸子 飛佐 学 山本 直之 多炭 雅博 木村 李花子 宋 仁徳 李 国梅 SCHNYDER HANS 福田 明 楊 家華 郭 志宏 李 暁琴 張 涵 李 海珠 孫 軍 宋 維茹 ガマ デチン NAQASH J&K Rashid Y KUMAR Ravi AUERSWALD Karl SCHÄUFELE Rudi WENZEL Richard 梶谷 祐介 小田原 峻吾 平川 澄美 松嶺 仁宏 佐野 仁香 長谷川 岳子 坂本 信介 樫村 敦 石井 康之 森田 哲夫
出版者
宮崎大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-11-18

中国とインドにおいて、放牧方式の違いが高山草原生態系へ及ぼす影響について調査を行った。東チベット高原では、暖季放牧地が寒季放牧地よりも植物種数が多く、種数密度と地上部現存量は低かった。土壌成分は、2012年と2004年間に差はなかった。牧畜経営では、ヤクが財産から収入源への位置づけに移行する動きが見られた。また、クチグロナキウサギの生息密度と植生との関係について調査した。インドの遊牧民調査では、伝統的な放牧地利用方法により植生が保全されていることが示された。衛星画像解析では、植生は日射、気温、積雪日数等に左右され、経年的な劣化も示された。ヤク尾毛の同位体元素組成は地域と放牧方式等で異なった。
著者
李 海珠
出版者
福岡国際大学・福岡女子短期大学
雑誌
福岡国際大学紀要 (ISSN:13446916)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.79-85, 1999-03-05

日本は,韓国に22年先立って開港にふみきり,いち早く西洋の科学文明を吸収し,工業化と近代化を推進することによってみごとに先進工業国としての経済大国を築きあげた。一方,韓国は徹底した鎖国攘夷政策を固く守り続けたが,1876年,外圧による江華島条約で開港を余儀なくされ,これがきっかけとなつて半植民地(植民地)・半封建社会へのコースをたどらざるをえなくなった。日本統治からの解放後も国土分断,韓国戦争など苦境を経てようやく新興工業国としての地位を固めることとなった。それゆえ,本稿では韓日両国における工業化・近代化の諸条件を初期,戦後復興期,高度成長期,高度情報化と先進産業社会への移行期にかけて比較し,その特質を明らかにすることによって「後発国の利益」を模索しようと試みたのである。