- 著者
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穐山 浩
五十鈴川 和人
張替 直輝
渡邊 裕子
飯島 賢
山川 宏人
水口 岳人
吉川 礼次
山本 美保
佐藤 秀隆
渡井 正俊
荒川 史博
小笠原 健
西原 理久香
加藤 久
山内 淳
高畑 能久
森松 文毅
豆越 慎一
村岡 嗣朗
本庄 勉
渡邉 敬浩
坂田 こずえ
今村 知明
豊田 正武
松田 りえ子
米谷 民雄
- 出版者
- [日本食品衛生学会]
- 雑誌
- 食品衛生学雑誌 = Journal of the Food Hygienics Society of Japan (ISSN:00156426)
- 巻号頁・発行日
- vol.45, no.3, pp.120-127, 2004-06-25
- 参考文献数
- 16
- 被引用文献数
-
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特定原材料である牛乳タンパク質測定のELISA法の確立のために10機関による検証評価試験を行った.カゼイン,β-ラクトグロブリンおよび牛乳タンパク質を測定する3種類のELISA法とも同時再現性はおおむねCV値10%以下と良好であった.10機関で牛乳標準溶液を添加した5食品の各食品抽出液を分析した際の平均回収率は,3種類のELISA法とも数種類の食品抽出液を除きおおむね40%以上であった.しかしカゼインキットでは,回収率が極端に低いソースの抽出液の場合,抽出液のpHを中性に調整した後に測定すると回収率が改善された.また牛乳エライザキットでは,クッキー,シリアル,パスタソースの抽出液において,回収率が低かったが,プレート上の抗体量を増加させることにより改善された.3種類のELISA法の検出限界は,測定溶液の濃度で1 ng/mLであった.