著者
松尾 梨沙
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2021-08-30

フリデリク・ショパン(1810-49)の創作において、彼が実際に使用していた楽器(ピリオド楽器)の変遷が、その作曲にどう影響し得たかを検証する。とりわけ「強弱設定」に軸を置きつつ、彼の作品における重音連打書法と、彼の愛奏した楽器(特にプレイエル製)の年代や楽器毎のメカニズムとの関係がもたらす効果について考察する。1年目はテレワーク中心でも可能な調査(オンライン資料閲覧、19世紀の楽器構造に関する国内外の書籍の収集・読解)から開始する。2年目はフランスを拠点とした海外での楽器博物館調査を開始する。さらに分析対象をグランドピアノからピアニーノ(縦型ピアノ)にまで広げる。