著者
西脇 雅人 松本 直幸
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.237-243, 2018-06-01 (Released:2018-05-16)
参考文献数
19
被引用文献数
1

This retrospective observational study aimed to examine the effects of playing Pokémon GO on daily steps of male college students. Twenty-five Japanese male college students (20 ± 1 years) were assigned to Control group (C, n = 11) or Pokémon GO group (P, n = 14) based on their playing Pokémon GO or not. Daily step levels were obtained from the health care app of Apple iPhone from September 2016 to October 2016. In P group, the data for the 4 weeks to determine baseline values and for the 4 weeks of playing Pokémon GO were analyzed. The steps data of C group were also analyzed in the same period of the total 8 weeks. There were no significant differences in steps at baseline level between both groups. In addition, no significant time-course changes in steps were observed in C group. In contrast, steps in P group significantly increased from baseline 8,368 ± 544 steps/day to week 1 10,028 ± 617 steps/day (P < 0.01). The changes in steps from baseline to week 1 were significantly greater in P group than in C group (1,671 ± 345 vs. -81 ± 582, P < 0.01). However, the increased steps returned to baseline level by week 2, and the values did not increase again. Therefore, our findings indicate that playing Pokémon GO increases daily steps only during one week in Japanese male college students.
著者
西脇 雅人 松本 直幸
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.237-243, 2018
被引用文献数
1

<p>This retrospective observational study aimed to examine the effects of playing Pokémon GO on daily steps of male college students. Twenty-five Japanese male college students (20 ± 1 years) were assigned to Control group (C, n = 11) or Pokémon GO group (P, n = 14) based on their playing Pokémon GO or not. Daily step levels were obtained from the health care app of Apple iPhone from September 2016 to October 2016. In P group, the data for the 4 weeks to determine baseline values and for the 4 weeks of playing Pokémon GO were analyzed. The steps data of C group were also analyzed in the same period of the total 8 weeks. There were no significant differences in steps at baseline level between both groups. In addition, no significant time-course changes in steps were observed in C group. In contrast, steps in P group significantly increased from baseline 8,368 ± 544 steps/day to week 1 10,028 ± 617 steps/day (P < 0.01). The changes in steps from baseline to week 1 were significantly greater in P group than in C group (1,671 ± 345 vs. -81 ± 582, P < 0.01). However, the increased steps returned to baseline level by week 2, and the values did not increase again. Therefore, our findings indicate that playing Pokémon GO increases daily steps only during one week in Japanese male college students.</p>
著者
中森 泰三 藤原 直哉 松本 直幸 岡田 浩明
出版者
日本土壌動物学会
雑誌
Edaphologia (ISSN:03891445)
巻号頁・発行日
no.84, pp.5-9, 2009-03-31

持続可能な農業に向けて農業生態系の生物多様性に関心が高まっている.日本では農業生態系におけるトビムシの多様性に関する知見は限られている.そこで,我々は慣行および保全型畑地に加えて森林土壌およびリター堆肥におけるトビムシの種組成を明らかにした.総個体数および種数ともに慣行畑地より保全型畑地において多かった.また,畑地土壌からMesaphorura silvicola(Folsom)が日本から初めて得られたので合わせて報告する.
著者
榎本 一紀 松本 直幸 木村 實
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.89-94, 2013

絶え間なく変化する自然環境のなかで,雑多な情報から必要なものを判別し,過去の経験や現在の状況に照らし合わせて,将来の目標を見据えた最善手を打つことは,人間やその他の動物にとって,配偶者や食料,金銭などの報酬を効率よく得るために,また,危険や損失を回避するために必須である。ドパミン細胞は中脳の黒質緻密部,腹側被蓋野などに集中して存在し,線条体や前頭葉,大脳辺縁系などの広範な脳領域に投射しており,報酬を得るための意思決定や行動選択に関わる神経システムにおいて,重要な役割を担っている。過去の研究から,ドパミン細胞の活動は,刺激の新規性や,動機づけレベルなどと同時に,報酬価値情報を反映することが報告されている。ドパミン細胞は条件刺激に対して放電応答を示して,期待される報酬の価値を表現し,また,強化因子に対する応答は報酬の予測誤差を表現する。最近,筆者らはニホンザルを用いた研究によって,ドパミン細胞の活動が,学習によって,長期的な将来報酬の価値を表現することを明らかにした。この研究では,サルに複数回の報酬獲得試行を経てゴールに到達することを目標とする行動課題を学習させ,課題遂行中のドパミン細胞の活動を電極記録した。ドパミン細胞は,条件刺激(各試行の開始の合図となる視覚刺激)と,正または負の強化因子(報酬獲得の有無を指示する音刺激)に対して応答し,その応答の大きさは,目前の1試行だけの報酬価値ではなく,目標到達までの,複数回の報酬価値を表現していた。これらの活動は,強化学習理論に基づく一般的な学習モデルによって推定した報酬予測誤差(TD誤差)によってよく説明できた。また,このような報酬価値の表現は課題の学習初期には見られず,課題の構造に習熟してはじめて観測できることが確かめられた。以上のことから,ドパミン細胞は長期的な将来報酬の情報を線条体や前頭前野などに送ることで,意思決定や行動選択を制御していると考えられる。この結果は,目先の利益にとらわれず,目標に向かって意志決定や行動選択を行う脳の作動原理解明につながることが期待される。
著者
木村 實 松本 直幸
出版者
玉川大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

ドーパミン細胞が長期的な報酬予測を表現するかどうかを調べた。3択によって3回の報酬を得る課題を日本ザルに行わせた。予測的な舌の運動から、動物は各試行での報酬価値ではなく、長期的報酬(強化学習の価値関数)を予測していることが判明した。ドーパミン細胞は、動物の行動と同様に長期的報酬予測を表現することが分かった。将来のゴールに向けて長期的な予測と誤差を表現し、線条体などの標的部位での価値のアップデートや意志決定に必須の役割を担うと考えられる。
著者
阿部 二朗 松本 直幸
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.152-158, 1981-07-30
被引用文献数
4

雪腐小粒菌核病(Typhula ishikariensis,T. incarnata)に対するオーチャードグラスの抵抗性検定法を確立すると共に,品種間変異を明らかにし,越冬性との関連を考察した。幼苗検定法:10週間温室で育てた幼苗をハードニング(3℃・8時間日長・14日間)した後に,雪腐病菌のinoculumを0.05-0.1g/cm^2の密度で人工接種した。接種した植物をT. ishikariensisについては65日間,T. incarnataに対しては80日間戸外の雪中に埋めた。雪中から堀出された植物は地上部を刈取った後に,1ヵ月間温室で再生育させた後に生存率を調査した。雪腐病抵抗性と越冬性:厳寒でかつ積雪量に富む地帯の品種であるLeikund,Tammisto,Kayは,抵抗性と越冬性共に優れていた。しかし,T. incarnata抵抗性においては南欧産品種の中には抵抗性が優れた品種(Dora,Montpellier)もあり,越冬性やT. ishikariensis抵抗性との間の相関を低下せしめた。しかし,全体としてはTyphula属による雪腐病に対する抵抗性は,越冬性との間には高い相関が示され,札幌におけるオーチャードグラスの越冬に雪腐病が最も大きな影響を及ぼしていると見られる。