著者
松田 裕貴
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.e49-e54, 2021-10-15

スマートツーリズムでより個人に合わせた観光支援を実現するためには,観光客の満足度や感情,興味関心といった心理状態を認識し,提供する情報を調整する事が重要となる.また,観光の評価はこれまではユーザレビューやアンケートが主流であったが,今後はより多様な人からの評価やオンサイトでの評価が求められる.本稿では,センシングに基づく観光客の心理状態推定について紹介し,その活用可能性について展望を示す.
著者
幸田 雄太 川口 健一 水本 旭洋 松田 裕貴
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.29, no.71, pp.132-137, 2023-02-20 (Released:2023-02-20)
参考文献数
9

The authors suggest a novel detection method for ceiling damage using image differencing and Grad-CAM. The proposed method requires the latest image and the past image of the facility to compare. It adjusts the difference due to camera position, sunlight condition, etc. The authors show validity of this method showing four pairs of input images. The proposed method can appropriately detect damaged areas with better accuracy for facility inspection by narrowing the areas of inspection using image differencing and Grad-CAM procedures.
著者
日高 真人 松田 裕貴 諏訪 博彦 多屋 優人 安本 慶一
出版者
一般社団法人 社会情報学会
雑誌
社会情報学 (ISSN:21872775)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.23-36, 2021-12-31 (Released:2022-01-25)
参考文献数
36

スマートツーリズムは,世界的に注目を集めている。その構成要素の一つとして,ユーザの観光履歴や嗜好に基づく推薦システムが多く提案されている。一方で,マーケティングの分野では,近年,パーソナリティや動機などの心理的要素に着目した推薦の研究がなされているが,観光分野では少ない。そこで,本論文では,どのような特性のユーザにどのような推薦をすべきかを明らかにするために,観光客のパーソナリティに着目し観光行動との関係性を分析する。具体的には,「観光客のパーソナリティの違いによって観光行動(観光行動エリア・観光行動カテゴリ)が異なるか」について検証を行う。検証のために,1,000人に京都観光を想定したアンケート調査を実施している。検証の結果,観光客のパーソナリティの違いによって観光行動が異なることを確認している。具体的には,外向性が低い観光客は清水寺などの人気のある観光エリアに行きやすいなど,を明らかにしている。また,その結果に基づいて,外向性が低い観光客に対しては観光スポットの人気度を示したり,他の観光客からのレビューを表示したりするなど,パーソナリティに合わせた観光推薦について考察している。