著者
幸田 雄太 川口 健一 水本 旭洋 松田 裕貴
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.29, no.71, pp.132-137, 2023-02-20 (Released:2023-02-20)
参考文献数
9

The authors suggest a novel detection method for ceiling damage using image differencing and Grad-CAM. The proposed method requires the latest image and the past image of the facility to compare. It adjusts the difference due to camera position, sunlight condition, etc. The authors show validity of this method showing four pairs of input images. The proposed method can appropriately detect damaged areas with better accuracy for facility inspection by narrowing the areas of inspection using image differencing and Grad-CAM procedures.
著者
清水 政明 柿木 重宜 冨田 健次 川口 健一 岩井 美佐紀 春日 淳 田原 洋樹
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、現在日本における学習者人口が日々増加の一途をたどるベトナム語の学習成果を客観的に測定する基準を策定するべく、その検定試験の内容・形態・評価方法を確定するための基礎的研究を遂行した。ベトナム本国において教育・訓練省が策定する海外在住ベトナム人のベトナム語能力測定基準案等を参照し、ベトナム本国との連携関係を保持しながら徐々に改良・発展させることが可能な形態を有する検定試験の制定を目標とした。
著者
中楚 洋介 立山 耕平 山田 浩之 川口 健一
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.84, no.766, pp.1525-1532, 2019 (Released:2019-12-30)
参考文献数
14
被引用文献数
1

Finishing materials installed at the building surface closest to the living space of people often fall down and harm the life, body or property. Ceiling collapse especially occurs by the various reasons, e.g. the rain leaking, dew condensation, wind, traffic vibration, on a daily basis. In addition, the ceiling collapse tends to occur in the region where the seismic intensity is over five lower during earthquakes. The authors propose the quantitative evaluation method to assess the degree of risk of the ceiling collapse by comparing the impact force and the proper human tolerance. So far, we dropped the various ceilings having commercial size of 910 mm square from one to twenty meters high using the guide wires to hit to the dummy head remaining horizontal and measured the impact force with the load cell installed underneath of the dummy head. However, the experimental conditions are constrained. Therefore, the examination regarding the efficiency of ceiling size and impact angle is insufficient. To do the parametric study by the numerical analysis, the material properties of the finishing material in a wide range of strain rates are needed. However, few reports are available on the material properties of the finishing materials. In this study, a series of compressive tests, i.e. quasi-static tests, dynamic tests and impact tests by split Hopkinson pressure bar method, at various strain rate from 10-5 to 103 s-1 were conducted to examine the strain rate effect on the compressive property of the representative finishing materials: gypsum boards, calcium silicate boards and rock wool sound absorbing boards. The results obtained from this study are following: 1) The X-ray CT images show the internal structure of the finishing materials. The porosity of the gypsum boards is about 25%, and it was also slightly observed in the rock wool sound absorbing boards. On the contrary, it was found that the calcium silicate boards were the solid material with no void. 2) It was revealed that all materials used in this study have the strain rate dependence of the compressive strength at the strain rate from 10-4 to 103 s-1. In addition, it was found that the strength drastically rose at the strain rate of about 102 s-1, although it is not confirmed that the strain rate dependence is attributed to the material itself or its foam, i.e. open cell structure. 3) The constants for Cowper-Symonds constitutive equation (dynamic constants) of the representative finishing materials were identified by least-squares method based on the compressive test results. Due to this, it can be expected to improve simulation accuracy in the future.
著者
金井 純平 川口 健一
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.6, pp.341-344, 2017-11-01 (Released:2017-11-30)
参考文献数
13

津波からの避難の際,高所への移動が困難な場合に対し,最後の手段として,ごく小さな空間を確保し避難する「津波用パーソナルシェルター」が様々に考案されている.本報では,現在製造されている津波用パーソナルシェルターや,搭乗者の人体傷害基準を調査し,シェルター内における生存時間を内部の酸素量に基づいた人体耐性的な見地から考察した.津波用パーソナルシェルターの製品はその規模によって大きく2種類に区別でき,うち小型のものは,搭乗者の安全性評価や,酸素量から見た生存時間に関して検討が必要であることがわかった.
著者
川口 健一 木村 勉 津村 泰範 大場 康史 中楚 洋介 川崎 香織 岡 建司 上村 一貴
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.24, no.56, pp.461-466, 2018 (Released:2018-02-20)
被引用文献数
1

The paper reports the results of the cause investigations of the suspended ceiling collapse, in the auditorium of Kudan Kaikan, which occurred during the off the pacific of Tohoku earthquake on March 11th, 2011. In part1, the detection of the mechanical behavior and process of the collapse of the ceiling are described, while the structural identification and the historical documentations of it are reported in the part 2.
著者
川口 健一
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.623-629, 2010

日本はプロ野球のドーム球場に代表されるような大規模集客施設が多く建設されてきたが,これからは,維持管理や既存施設の改修が増えると考えられる.西洋には100年を迎えようという近代施設もあり,健全に使われ続けるためには人々を惹きつけ続ける魅力的な改修が必要だ.日本にすでに数多く存在する大規模集客施設の供用期間は42年だが,取り壊されたものの供用期間は33年だ.米国の大規模集客施設も曲がり角に来ており,屋根だけの架け替えなども行われている.日本のリニューアル最盛期はこれから訪れると考えられる.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
川口 健一 石川 浩一郎 谷口 与史也 荻 芳郎 大場 康史
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.653-659, 2015-11-01 (Released:2015-11-30)
参考文献数
5

死者6000 人以上を出した1995 年の兵庫県南部地震では,大規模施設において非構造部材の重大な被害が発生した.筆者等は,これらの被害が早朝の地震ではなく昼間に発生した場合の大きな危険性を指摘し,また,避難所としての機能が損なわれる点等を指摘し続けてきた.それらの活動の一環として,震災直後の調査を行った35 の大規模施設を対象として震災14 年目に再び実地調査を行い,改修,復旧,利用状況を調査した.本報告では,この調査の概要と,3 つの調査対象施設を例として示し,それぞれの調査結果について報告する.
著者
三谷 恭之 ドアン・ティエン トゥア 今井 昭夫 川口 健一 富田 健次 宇根 祥夫 THUAT Doan Thien
出版者
東京外国語大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1988

ベトムの少数民族(主に、ムオン族)の言語調査によって得られた基本語彙に関する基礎的資料の分類整理をすすめ、併せてその言語学的分析をある程度行うことができた。しかし、詳細な研究については多くが今後の課題として残されているが、ベトナム語の系統論的研究に関しては以下のことを明らかにすることができた。1.言語系統論的にはベトナム語における優勢な漢語要素にもかかわらず、中国語とは系統を異にすること。2.ベトナム語及びその祖語とされているムオン語からなるベト・ムオン語はシナ・チベット語族に属するシナ・タイ語派の一グル-プではなく、オ-ストロアジア語派に属するモン・クメ-ル系言語のなかの一派であること。3.ベトナム語とムオン語の近親性を十分に確認することができた。これらのことにより、ベトナム語の音韻史究明に向けて具体的な手掛かりが得られたが、その具体的研究は今後の作業として残されている。もう一つのテ-マであるベトナム語における漢越語の問題に関しても、ベトナム側研究者との討議により以下の成果が得られた。漢越語の研究で問題となるのは、ベトナム漢字音の体系がいつ形成されたかについてであるが、ベトナムと中国の地続きの地形的関係のためにベトナム漢字音の時代による分類基準を日本漢字音の形成のように必ずしも明確にすることができないという問題点がある。現代ベトナム語における漢越音の主要な形成はベトナムが10世紀余りに及ぶ中国の直接支配から抜け出る紀元10世紀半ば以降であり、その音体系は中国唐代末期の漢字の読み方から借用された音が基本になっていることはこれまでの研究で明らかにされている。しかし、それとは別に、ベトナム漢越語のなかには、それよりも古い音、すなわち、唐代中期以前の漢字の読音を留める語(古漢越語)が含まれており、これら両者の分類及び越化漢越語を含めた三者の分類については、これまでのところ確たる基準はない。今回の共同研究の初年度に多忙のなか私たちとの意見交換に参加して下さったハノイ総合大学教授グエン・タイ・カン氏はベトナム漢字音の研究に関しては斯界に優れた業績を残しておられるが、彼の提起した規則は説得性と妥当性に富むものである。その説は次のような内容である。漢越語をA類、古漢越語をB類、越化漢越語をC類とする。音節全体を見て、Y、Zという二つの音があって、共に同一の字音Xに起源があるとする。もし、YがZより古い、あるいはZの直接の源になっているものより古いものを源としているとすると、次の二つの概括的規則が得られる。1.ZをA類とするとYはB類2.YをA類とするとZはC類以上のような規則を当てはめることによりベトナム語における漢越語の音韻史的研究に新しい方向性を見い出すことができたと言えよう。ベトナム漢越語及び越化漢越語の個々の単語の音韻論的研究をさらにすすめる作業が残されている。以上が今回の共同研究の成果の概要である。しかし、相手国の研究成果がいろいろな理由により必ずしも十分に公刊されておらず、資料調査に予定よりも多くの時間を割かなければならなくなり、そのために資料の詳細な分析検討の多くはこれからの課題として残されており、上に述べた研究成果は得たものの、より深い研究成果はむしろ今後に期待される。その意味で今回得られた成果はこれまでにない新しい達成を見たものの基本的には基礎的な成果としての域にとどまる。今後はムオン語以外の少数民族の言語調査も実施し、より全体的で総合的なベトナム語祖語の系統論的研究をすすめていきたいと願っている。
著者
荻 芳郎 川口 健一 大矢 俊治 片山 慎一朗 熊谷 祥吾 櫻井 重喜
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.16, no.33, pp.821-826, 2010-06-20 (Released:2010-06-18)
参考文献数
8
被引用文献数
2

Damage to non-structural components in large roof buildings, failed during the Iwate-Miyagi Nairiku Earthquake in 2008 or an earthquake in the north shore of Iwate prefecture in July 24th of 2008, is reported.The northeastern region of Japan had been hit by major earthquakes frequently in recent years. Nevertheless, the similar damage had been repeated, since the failed parts had been fixed and recovered always with no essential improvements.
著者
川口 健一 荻 芳郎 大矢 俊治 片山 慎一朗 熊谷 祥吾 櫻井 重喜
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.541-554, 2008 (Released:2009-02-13)
参考文献数
2
被引用文献数
1

2008年に東北地方で発生した2回の大きな地震, 「岩手・宮城内陸地震」及び「岩手県沿岸北部地震」, がもたらした, 大規模集客施設における非構造材の被害に関して, 我々の研究室で行った現地調査の結果について報告する.特に天井を中心とする非構造材の落下被害の観察された9施設について被害概要を報告する.東北地方は繰り返し地震被害にあっているが, 施設の復旧は原状復帰が主であり, 同じ被害を繰り返している.過去の地震被害の教訓が生かされていない実状がはっきりと分かった.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
渡邉 尚彦 川口 健一
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference
巻号頁・発行日
vol.2006, pp."662-1"-"662-6", 2006-08-06

The "Origamic" approach gives us useful information and suggestion in the design of folding pattern of membrane, which can be applied to retractable membrane roof or foldable membrane structures. In the Origamic approach, membrane is assumed that it has perfect shear rigidity and its flexural deformation occurs only along the crease line. In the paper extraction of basic folding pattern from eigen modes of bending deformation is firstly proposed. Then the condition of foldability and its applications to the generation of foldable pattern in the finite displacement range are also proposed. Finally the patterns and conditions are examined by folding analysis.
著者
川口 健一
出版者
東京外国語大学
雑誌
東京外国語大学論集 (ISSN:04934342)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.[153]-162, 2004