著者
岡田 東一 鈴木 健太郎 柴田 俊一 萩原 武士 兼田 利勝
出版者
福井工業大学
雑誌
福井工業大学研究紀要. 第一部 (ISSN:02868571)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.159-166, 2003-03-20

The time capsule [Biological and Environmental Specimens Time Capsule] aims at the storage of biological and environmental data on contemporary earth until 1000 year future from now on. In order to make the samples kept in the capsule for ultra-long time useful in judging that of biological and environmental degradation of the earth comparing the data with 1000 year time difference, two conditions for the biological contents in the capsule are necessary they are: (1) oxygen free and (2) temperature below -60℃, which should strictly be fulfilled for 1,000 years. The ultra-long-term recorder has been developed which is energized by the stored energy of the materials. The time span [t] is regulated by the torsion creep behavior of pure copper. The pressure [P] in the capsule is to be monitored by a pen cylinder type pressure gauge, and temperature [T] by bimetal. All these three essential key values: P, T, in the capsule and time are to be recorded on the clean surface of metal plate with the scratch of the needles, which follows on each sensor. The extrapolation of the torsion creep data gives approximately 8 rotations on time scale shaft, which leads us to the 40mm transverse motion of scratch needles during 1000 year [3×10^<10>sec] lapse of time.
著者
青木 亮 谷川 浩隆 最上 祐二 柴田 俊一 狩野 修治 高梨 誠司 王子 嘉人
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.157, 2010

[目的]精神疾患を併存する患者が外傷を受傷した場合、精神症状の評価、治療、管理等の不安要素から、一般病棟での受け入れ困難となる症例が多い。精神疾患を罹患した外傷患者2例について、その問題点など検討して報告する。[症例]症例1:48歳女性。精神科で統合失調症と診断され治療を受けていた。自殺企図でアパートから飛び降り、腰椎破裂骨折による腰髄麻痺、骨盤骨折、両踵骨骨折、左橈骨下端骨折を受傷した。他院救急部に搬送されて手術を受けたが、リハビリ目的のため、受傷後3週で30km以上の遠隔地である当院へ転院となった。腰髄損傷による下肢麻痺があり、車椅子への移乗も不可能であった。当初は精神科病棟に入院したが精神症状は落ち着いていたため整形外科病棟に移り、リハビリを中心とする治療を継続した。症例2:55歳男性。アルコール依存症とうつ病で治療を受けていた。自宅アパートの階段より転落し、外傷性くも膜下出血、頚髄損傷を受傷し、他院救急部に搬送され頚椎の手術を受けた。受傷後2週で当院に転院となった。下肢麻痺のため座位保持も困難であり、上肢も手指運動は大きく障害されていた。一般病棟でリハビリを中心とした治療を継続した。[考察]整形外科的治療を要する外傷を負いながら、精神疾患のため一般病棟での受け入れ困難な症例がある。その原因は患者側というよりも治療側、すなわち受け入れ側の精神疾患に対する先入観であることも事実である。当院は精神科と整形外科のある総合病院であり、精神疾患を抱える外傷患者を積極的に治療してきた。このため精神疾患のある外傷患者が、遠隔地より紹介され入院してきている。本発表2症例のように後遺症を残すような麻痺が生じた場合、退院、在宅支援への移行などの問題を抱えることが多く、これらに対応できる医療体制の確立は急務である。
著者
工藤 和彦 加治 芳行 熊谷 明 柴田 俊一 渡邊 鐶 村上 昌俊 熊谷 明 仁科 浩二郎
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.375-397, 1995

次世代を担う若者たちが原子力について何を学び,どのようなことを感じているか,ということを的確に知ることは,原子力に関連する幅広い分野をカバーする当学会にとって重要であると考える。しかし,このような視点から若年層に接していくという姿勢や試みは,これまで十分であったとはいえないように思われる。最近しばしば指摘される「原子力離れ」という現象も,その根はずっと以前,つまり現在の成人が未成年であった頃にあるとも考えられる。 <BR>このような問題意識から,本「特集」では,若年層および教育関係者への様々な原子力広報活動の現状と今後の計画を明らかにし,それによって原子力関連の方々の今後の諸活動に生かしていくことを意図している。
著者
柴田 俊一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.211-216, 1984-03-30 (Released:2009-04-21)

National Committee for Nuclear Energy Research, Japan Science Council has completed a future plan for basic nuclear energy research by university researchers. The JSC has recommended the promotion of basic research for nuclear energy based on the plan in 1983. The future plan consists of four main research fields, namely, (1) improvements of reactor safety, (2) down stream, (3) thorium fuel reactors, and (4) applications of research reactor and radioisotopes.
著者
若松 宣一 後藤 隆泰 足立 正徳 井村 清一 林 憲司 亀水 秀男 飯島 まゆみ 行徳 智義 柴田 俊一 堀口 敬司 金 昇考 土井 豊 森脇 豊
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.165-177, 1990-03-25
被引用文献数
2

金属表面にコーティングする場合と同様な方法で作製したハイドロキシアパタイト(HAP)セラミックスの破壊応力に与える水の効果を評価するために, 四点曲げ試験を0.5mm/minの条件で空気中(20℃, 相対湿度73%)と蒸留水中(37℃)で行った。そして得られた強度データを2-パラメータワイブル統計を用いて解析した。各条件において, 曲げ強さのデータは単一モードのワイブル分布に従った.このデータの表面欠陥モデルを仮定したワイブル解析は, 空気中でワイブルパラメータm=7.8, σ_0=26.2MPaと蒸留水中でm=8.1, σ_0=18.5MPaを与えた.曲げ強さの平均値は空気中で27.3MPaと蒸留水中で18.2MPaであった.この結果より, 水のような腐食性環境が定応力速度で測定される破壊応力に影響を与えることは明らかである.この影響は試料が破壊するよりも低い応力レベルで起こるサブクリィティカルなクラックの成長が原因であると考えられる.また, 本研究で推定したワイブル分布関数を用いて, 試料の寸法と試料中の応力分布が破壊応力の平均値に与える影響を予測した.