著者
外井 哲志 坂本 紘二 井上 信昭 中村 宏 根本 敏則
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.791-798, 1997-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
8
被引用文献数
1

著者らは、究極の歩行行動である 「散歩」 に着目して、散歩者の行動や評価の実態から、快適な歩行空間が備えるべき道路特性を抽出することを目的として、福岡県田主丸町で散歩行動実態調査を実施した。本研究では、散歩距離、散歩経路として利用される道路特性、散歩行動分類と道路特性の選好状況の関係などを分析し、(1) 散歩距離は平均で約2.8kmであり、個人属性や行動分類によって大きく異なること、(2) 散歩経路として選定される道路の特性は市街地的な特性ではなく、田園的な特性であること、(3) 散歩行動分類と市街化の程度、散歩距離との間には明確な関係があること、(4) 同一経路上で1度しか現れないリンクは田園的な特徴を示し、2度現れるリンクは市街地的な特徴を示すこと、などを明らかにした。
著者
根本 敏則 林 克彦 中拂 諭
出版者
日本物流学会
雑誌
日本物流学会誌 = Journal of Japan Logistics Society (ISSN:13493345)
巻号頁・発行日
no.21, pp.207-214, 2013-05

近年、中国において宅配便市場が急速に成長している一方、サービス水準の低さに起因するクレームの件数も急増している。そのため中国政府は、宅配サービスを提供する企業に対して様々な規制や制度を設けている。本稿では、日本と中国の宅配便市場発展を振り返ることにより、その一般的な発展モデルを構築し、日本との比較において中国の発展プロセスの特徴を把握する。さらに現地調査により、中国でのオベレーションの実態を把握したうえで、宅配便市場の成長、サービス水準向上のために、様々な規制や制度がどう影響するかを考察する。