- 著者
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桑原 牧子
- 出版者
- 金城学院大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2010-04-01
本研究はタヒチのイレズミの施術における物質性(道具と染料)と衣服の物質性(素材やスタイル)を分析し、タヒチ社会の人々がイレズミと衣服を通して階級、性、年齢、職業、エスニシティ、住居地域などの違いごとにいかに自らを差異化してきたか、西欧との接触期から現代にいたるまでの変化を検証した。植民地支配、近代化およびグローバル化による社会変化を受け、イレズミと衣服の物質性も大きく変化し、イレズミの施術と衣服の生産・着用にも影響を及ぼした。その結果、タヒチ社会の個々人の身体性構築もより多様化していった。